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パフォーマンスを向上させる物や食品、サプリメントについて

パフォーマンスを向上させる物や食品、サプリメントについて
パフォーマンスを向上させる物や食品、サプリメントについて

最近では、パフォーマンスを向上させる為の、シューズやマッサージ機器、サプリメント、リカバリースーツなど、様々なグッズや食品が世の中に出てきています。このように、運動以外の部分で、パフォーマンスや体質改善を促すような物や食品の事を、専門用語では、エルゴジェニックエイドといいます。

記憶に新しいのは、今回の東京オリピックで引退をされたマラソン日本代表の大迫選手が、使用していたシューズが、大会前にある一定の基準を超えるシューズとして禁止になりました。これも、エルゴジェニックエイドです。また、昔からあるものとしては、ステロイドです。サプリメント系の禁止薬物もこのくくりになってきます。

このあたりを理解しておく事で、選手はもちろんのこと、福岡市で言えば、大濠公園でランニングを楽しむような一般のアスリートも安全に、そして、長くスポーツを楽しむ事が出来るようになり、体質を改善ができたり、身体を引き締める事ができたり、生涯スポーツと出会う事ができたりと、たくさんのプラスがあるので、みなさんで学んで行きましょう。

エルゴジェニックエイドの歴史

ステロイド
パフォーマンスを向上させる物や食品、サプリメントについてを記載して行く上で、エルゴジェニックエイドという言葉は、非常に重要な要素を持っています。アメリカでは、ステロイド全盛期と言われる時代がありました。

ステロイド事態は、昔からあったのですが、野球選手のイチロー選手が、メジャーリーグに挑戦した2001年前後がその時代になります。この時代は、多くの世界記録が生まれました。野球でいえば、マークマグワイアやサミーソーサなど、年間70本前後のホームランをうっています。

現在、話題の大谷選手は、現在45本のホームランでホームランキングを争っています。この数字を比べれば、当時の異次元なホームラン数が理解出来ると思います。のちに、マークマグワイヤーは、現役時代にステロイドを使用した事を認め、これだけの成績を残したにも関わらず、野球殿堂入りを果たしていません。

つまり、エルゴジェニックエイドであるステロイドは、運動のパフォーマンスを異次元であげるという証明にもなります。また、のちに身体にかかる負担も多い為、禁止薬物として認知されているのです。逆をいえば、パワーだけでなく、俊敏さやスピード、バランスなどの凄みを証明してくれているイチロー選手や大谷選手をお手本に次の世代のパフォーマンスが向上して行く事を願います。

エルゴジェニックエイドとは❔

エルゴジェニックエイドの定義

◉エルゴジェニック=「運動量の増加」
これは、前項で述べたようにパフォーマンスを向上させる物という事になります。
◉アスレティックパフォーマンスを向上(AID)させる
◉効果的で安全なものを選び出すチャレンジである
◉「必要以上の効果があるものはほぼ禁止されている。禁止されていないものには、恐らくそこまでの効果がない」物。(ステロイドなど)


例えば、種類としては、下記のようなものがあげられる。
◉力学的、機械的 →軽量のシューズ、エアロバイク
◉心理学的 →専門医によるカウンセリング、メンタルイメージ
◉生理学的 →血液ドーピング
◉薬学的 →薬物、ハーブ(漢方)
◉栄養学的 →食品、食品成分、栄養素、特別食

上記のように、色々な側面で、身体に及ぼす影響のあるものがあるが、全てがNGという事ではなく、禁止されているものはさける。そうでない物や、体質改善を行う手助けになる物は、上手く付き合って行くことも考えながらパフォーマンス向上を目指すと身体にも負担をかけずに行う事ができる。

一般的な考え方と知識

パフォーマンス向上
前項で述べたように、禁止する目的で知識を増やすのではなく、実際、スポーツや身体に対してどのような栄養や物が効果があるのかなどの、ボーダーラインやその効果を知っておく事が大切だと考えます。


◉パフォーマンスへの即効性として、摂取してすぐに効果が見られる物。
カフェイン、水分、糖質、塩分
◉トレーニング適応への長期的効果として、数週間してから効果が現れる物。
クレアチン
筋力/筋量を向上させるが、1回の摂取では効果がない、ある程度のローディング期間が必要。

◉条件付きの効果もある。
◉エルゴジェニック(パフォーマンス向上)の効果
暑熱下では有効だが寒冷下では効果がない物もある。
◉エルゴリティック(パフォーマンス低下)の効果
鉄分のサプリメントの摂取は鉄欠乏症には有効だが、 遺伝性ヘモクロマトーシス(鉄過剰症)など既に鉄分レベルが 高い人の場合にはパフォーマンスや健康に著しい害を及ぼす可能性がある事もある。

◉運動の専門性
ほとんどは特定のパフォーマンスを向上させる
ただし、目的によって異なる可能性があり、筋力増加用のエルゴジェニックエイドでは、持久力向上は望めないなど、用途を考えておく必要がある。

栄養について

◉栄養状態依存の効果
欠乏状態の場合のみ、効果を発揮する
摂取する量を特定するのが難しい
◉パフォーマンスアップのための栄養摂取をするには❔
それぞれの競技、アスリートの要求に合った栄養プランを作成する必要がある
適切で、正しいタイミングでの栄養摂取が重要となる事を覚えておくと良い。

このように、良いとされた物をすぐに取り入れるのではなく、その効果やデメリット、その方一人一人にあったものなのかを把握する事が必要です。マラソンをされていて、〇〇サプリメントは、持久力をあげる。。。という話があった場合に、その効果はなんなのか❔

そして、どのくらいで効果を発揮してくれるのか、それは、禁止されていないか❔など、熟考し使用していけると良いでしょう。逆に、パフォーマンスを下げる原因になる場合もあるので注意が必要です。

パーフォマンスアップの為の栄養摂取

エルゴジェニックエイド
◉タンパク質
トレーニング=タンパク質摂取という認識が多いと思うが過剰摂取には気をつけて行きたい。
しかし、過剰摂取は有害となるが、ハードなトレーニングをしているアスリートは平均的な運動量の人に比べて多くのタンパク質を必要とする

◉1日当たりのタンパク質摂取目安>(g / kg 体重)◉
・適度に活動している成人
・レジスタンス種目→0.8g / kg
・レジスタンス種目(菜食主義者) →1.6 – 1.7g / kg →1.7 – 1.8g / kg
・ 持久系種目→1.2 – 1.4g / kg
・持久系種目(菜食主義者)→1.3 – 1.5g / kg
・全ての種目をこなす人→1.4 – 2.0g / kg
上記は、あくまでも指標であり、理想は、個人にあった摂取量を算出する必要がある。

◉アミノ酸
・必須アミノ酸 →ロイシン、イソロイシン、バリン、リジン、トリプトファン、スレオニン、メシオニン、フェニルアラニン、ヒスチジン
・非必須アミノ酸 →アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミン酸、グルタミン、グリシン、 プロリン、セリン、チロシン
ドリンク系のサプリを取るときは、上記の成分量なども気にかけて行きたい。

他の栄養素う

◉アルギニン
・成長ホルモンの合成を促進するとされているが、パフォーマンスへの効果は、まだ認められていない。◉BCAA
・筋たんぱくの合成、免疫機能の向上、中枢性疲労を予防/軽減する
「セロトニン」 →体温、気分、眠気、性欲、食欲、代謝などを調整する
神経指令物質 →トリプトファンが脳内でセロトニンに変化し、中枢性疲労を起こす。

◉アスパラギン酸
エネルギー生成のための代謝循環に貢献 高強度の持久/反復運動に有益な効果が認められている
◉グルタミン
骨格筋と肝臓は、タンパク質の異化作用からアミノ酸を使用して、グルタミンを合成し、体内の他の部位へ放出する 。風邪やストレス、疲労時のリカバリーをサポートするのでビジネスマンには有効だ。

まとめ

カフェインの効果と作用
エルゴジェノックエイドの範囲内で語れるものは、他にも、ビタミン、ミネラル、カフェイン、血液ドーピングなどの多くのものが、まだまだたくさんあるが、その効果作用、安全性、論理的問題、法律的な側面なども考慮して使用をしていくことが重要だと考えます。

ちなみに、馴染みのあるカフェインは興奮剤としても考えられる。カフェインは、中枢神経、筋、心臓に影響を与える為に、特定のパフォーマンスにおいて効果的とされている。1時間を超えるような持久系運動、高強度な運動で効果的とされており、90秒ほどで終わる短時間の運動では、有意差はないとされている。

また、効果的な摂取量と非効果的(ネガティブ)な摂取量もあり、3〜6mg/kgの範囲で効果が認められている。6mg/kgを超えると、有害な症状が起こるとされ、例えば、 不眠症、吐き気、利尿、痙攣、頭痛、胸痛、不整脈 心拍数/呼吸数の増加、不安症などがある。

このように、短においても、多量摂取をしてしまうと有害な症状になる物もあるので、特に選手は注意をしながら取り入れて行きましょう。