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産後の身体を理解して体質改善しよう

紅葉もすすみ、少しづつではありますが、秋らしい季節になってきましたね。前回は、産後トレーニングと題して、初期に必要な知識をまとめて見ました。

産後の身体を理解して体質改善しよう
産後の身体を理解して体質改善しよう

今回は、その続編として、実際、骨や筋肉はどこを鍛えて行けば良いのか❔などを記載して行きたいと思います。産後で、身体の調子や体質が変わったなと感じている産後ママのヒントになれればいいなと思います。

産後の体質改善、トレーニングで良く言われる骨盤底筋群や腹筋などの注意点などもお伝えして行きますので、産後の身体のケアや、体質改善をして行きたいと考えているママは読んで頂ければ幸いです。

産後の身体を理解する

産後の身体を理解する
産後の身体の中身は、大変損傷をしている事を自覚して行きましょう。特に、骨盤底筋群や体幹周りの腹筋は、意識的に鍛えていかないと行けない場所になります。

◉なぜかというと❔
出産時、赤ちゃんの産道を確保するために、膣が大きくひろがります。この膣は、骨盤底筋群を貫いています。想像してわかるように、赤ちゃん程の大きさが通るわけですから、当然、骨盤底筋群も損傷をしてしまうので、筋肉自体がゆるんだ状況になるわけです。

また、程度に差はありますが、帝王切開をされた方も、骨盤底筋群のゆるみは出てしまいます。産道は通っていないのですが、骨盤底筋群はハンモック状に内臓を支えており、妊娠後期には、8kgくらいになったお腹をしっかり支えているので、それだけでも、負担がかかっていることが想像できると思います。

このように、骨盤底筋群は、妊娠が始まってから、産後まで、常に頑張り続けています。このような状態にある事を知っておけば対策も練りやすくなると思います。また、産後ママに多い悩みも、何と無く心配になるのではなく理由を明確に知っておけば、その不安も少しだけ軽減されるかもしれません。知識を得て、楽しい子育てをしたいですね。

体幹周りをなぜ鍛えるのか❔

産後
次に、腹筋について記載をして行きます。だいたい、臨月になると、ウェストのサイズは、妊娠前に比べると40cm程大きくなっていると言われています。(人によって誤差はあります。)

◉腹直筋
上記のような臨月の状態のお腹を思い浮かべて見てください。当然、溝うちから、恥骨までついている腹直筋は大きく引き伸ばされていると考えると思います。もちろんサイズが変わっているので、多少影響は出ているかと思いますが、メインで、引き伸ばされている部分は、白線と言われる部分になります。

これは、お腹を左右に分けたときに、右と左の腹筋を結び、柔軟性の高い縦に走る組織があります。これが、左右に引き伸ばされています。ですから、腹直筋自体に強い損傷があると単純に考えるのではなく、そこを結ぶ組織にも影響が出ている事を理解しておきましょう。

ですから、産後、表面的なお腹の緩みが気になり、シットアップなどを沢山してしまうと、損傷をしていた場所をさらに損傷させる行為になってしまい、腹筋解離といって、腹部の形が変形してします可能性も高まります。ですが、心配しなくても、順序を追ってゆるんだ腹筋を少しづつしめて行きましょう。

そうする事で、綺麗な腹筋を手にすることもできるので、メニューを計画的に組み立てて挑戦していきましょう。

産後の体形について

産後の体形について
◉経産婦独自の体形
出産をしたかどうかは、おおよそ見当がつくものです。それは、経産婦独自の体形があるからなのです。なぜかというと、多くの産後ママは、やはり、産後のケアができないママ時を過ごしてしまいます。でも、これは、慣れない子育てをするのですから、仕方のない事。ですが、知識だけでも頭の片隅に入れておいて見ましょう。

1・骨盤下口が広がり、お尻の形が台形状になりやすい。
2・骨盤の奥行きが広がる。
3・腰の反りが少し、大きくなりやすい・
4・太ももの外側が貼りやすい

個人差は、もちろんありますが、産後ママにはこのような特徴が出やすくなっています。これも、全体的なバランスが一番大切ですが、今回フォーカスしている骨盤底筋群の弱さが影響している原因の1つになっています。特に、、、台形のお尻は、関与が大きいと言われています。

ご自分のお尻を1度確認して頂き、そのようになっている場合は、骨盤底筋群のトレーニングに着手して見るのも良いかと思います。

骨格

今回は、何度もお伝えしているように、骨盤底筋群と腹筋にフォーカスして記載をしています。他にも色々と要因はありますが、まずは抑えておきたい箇所になります。続いて、腹筋についてもう少し深掘りして行きたいと思います。

◉腹筋のゆるみ
腹筋のゆるみ=白線の引き伸ばしが起きており、腹直筋というお腹の前にある筋肉が上手く使えななくなってしまします。この腹直筋は、骨盤と胸郭をつなぐとても大切な筋肉になります。また、恥骨と胸郭を引き上げる役割も持っています。

この筋肉が緩んでしまうと、恥骨のアライメントが崩れて、骨盤底筋群は、うまく使えなくなってしまいます。ここで問題なのが、胸郭も同時に下がってしますので、バストが下がってしますのです。また、内臓も地面方向に下がってしますので、産後の悩みを引き起こす原因になりうる事を知って起きましょう。

◉坐骨
また、腹直筋や骨盤底筋群が弱る事で、骨盤の下の方に位置する坐骨部分も本来の位置をキープできなくなります。そうする事で、股関節の位置もずれてしまい、台形のお尻になりやすくなったり、O脚にもなりやすくなってしまいます。

このように、筋肉だけに影響がおよぶ訳ではなく、骨格や動作にまでも影響が出てきてしまうので、産後のケアは想像以上に大切だとわかります。

産後の腰痛や背中の痛み

腰痛
産後ママの特徴として、腰痛や背中の痛みをおっしゃる方が多いように思います。激痛というよりも、重だるさを感じて少しだけでもいいから、叩いて欲しいという感覚になる方が多いようです。

これは、産後の日常動作でうまれる痛なのです。腹直筋のゆるみと、背中の力がなくなっている事、また、腸腰筋という上半身と下半身を繋ぐ筋肉のタイトネスによって、痛みが起きているケースが多くあります。

・腹直筋
上半身を支えるとても大切な筋肉ですが、弱る事でも、逆に固まって筋肉の長さが短くなってしまっても、骨盤は、前傾してしまい、必要以上の負荷が腰に入ってしまいます。逆に、骨盤が後傾してしまい、臀部が固まる事で、腰痛を引き起こしているケースも多くあります。ですから、お腹周り周辺の筋肉が正常に働くだけでも痛みの予防になるのです。

・腸腰筋
胸の後ろから、足の付け根までついている筋肉です。この筋肉が短くなると、骨盤が前傾して、反り腰になり、腰痛を引き起こします。足の付け根のストレッチなども行い、腰痛予防をして行きましょう。

背中の痛み

・背中の痛み
今、目の前にいる赤ちゃんをよーく観察して見てください。背中は丸くなり可愛い姿勢をとっています。これから、赤ちゃんは、体を大きくそらしたり、うつ伏せのまま腕をあげたりして、背中の筋肉の縮む力をつけて、やがて立ち上がります。私たちは、普段の姿勢が丸くなる事で、ついている筋肉を固めて、血流の悪い状態を作り痛みを発生させていうます。

ですから、まずは、痛みを取るために、マッサージやストレッチをして、血流の良い状態を作ることと、同時に、背中をそるようなトレーニングを行い、筋力も産前へ戻して行きましょう。そうする事で、姿勢もよくなり美姿勢を手にしながら痛みの改善も行えるようになります。

まとめ

このように、産後のママの身体は、思っている以上にデリケートで損傷をしていることになります。ですが、安静にしているだけでは、筋肉もなくなり、骨格も不良姿勢になり、体力もなくなってしまいます。でも、ママにとっては、身体と心おと頭で考える事がうまく一致しなく、辛い時期だと思います。

ですから、あわてる必要はありません。まずは、出来ることから少しずつ挑戦して、その内容をカレンダーに記載して行きましょう。そのマークを見て、何個たまったらケーキを食べるなど、ゲーム感覚で体のケアが出来ると少しだけ楽に取り組めるかもしれません。

何をするかも大切ですが、どう取り組むかも大切かと思います。自身のペースでチャレンジできたら良いですね。おすすめは、バギーを押していて、少し立ち止まったときに、良い姿勢をとってみるを1ポイントに、月に50ポイント達成でご褒美を得る。です。目標の設定は、すごく低く設定すのもポイントの一つになります。

※腰痛に苦しむ方は、こちらの記事も読んでいます。