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サステナビリティ(持続可能な)〇や〇

サステナビリティ(持続可能な)〇や〇
サステナビリティ(持続可能な)〇や〇

全国でいよいよ梅雨入りが始まりました。体調が悪くなりがちな時期です。普段元気にトレーニングをされている方も、疲労がたまりやすい時期なので、疲労が溜まっていると思った時は、無理ぜずに休養を取ることもトレーニングの大切な要素です。ただ休むのが勿体無いと思う方は、身体にまつわるお勉強をし、モチベーションを上げて行きましょう。

近年、SDGsの取り組みから、サステナビリティという言葉を耳にする事も多くなりました。最近では、持続可能な恋ですか❔というドラマの題名になるくらい、言葉としては浸透してきていますね。では、実際に、サステナビリティについて調べたことのから方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか❔

今回は、持続可能な食(サステナビリティフード)について記載して行きたいと思います。つまり、現代社会における食の問題についてです。トレーニングをする方は、食を大切にしているし、食についての問題は、きっても切れない課題です。今回は、さわりだけお伝えして行きますが、継続的に情報をキャッチして、ご自身のトレーニングフードにいかして頂ければ幸いです。

サスティナブルフードとは

サステナビリティフード
◉サスティナブルフードという言葉を聞いたことはありますか?

環境問題に興味を持った方なら耳にしたことがあるかもしれません。 そもそも、「サスティナブル」とは「持続可能な状態」を意味する言葉です。

そこで「フード」を加えた「サスティナブルフード」とは、私たちの日々の食卓、食生活をこれからも持続可能にするために、様々なことに配慮し作られている食べ物のことです。

サスティナブルな社会を作っていくには、生活の中のあらゆる面で地球環境について配慮しなくてはなりません。それは食べ物も同じなのです。

現代社会が抱える食に関する問題とは

◉現代社会が抱える食に関する問題とは

サスティナブルフードとは、具体的にどのような点に配慮し、作られているものなのでしょうか? サスティナブルフードについてより理解するために、まずは食に関する社会が抱える問題についてみていきましょう。

◉フードロス問題
フードロス(食品ロスともいいます)は、「本来食べられるのに捨てられてしまう食品」のことです。

フードロスとサスティナブルフードの関連について
フードロスとは、先ほど紹介したように「本来食べられるのに捨てられてしまった食品」のことです。
日本で捨てられている食品廃棄物の量は年間2,250万トンだそうです。数字が大きすぎてピンと来ないですね。

しかし、その中で、本来食べられるのに捨てられてしまった「食品ロス」の量は612万トンであると農林水産省が発表しています。日本人一人当たりに換算すると、年間約48kg、毎日お茶碗一杯分のごはんと同じ量を捨てていることになるのです。こう考えてみると、なかなかの量を破棄しています。

例えばハンバーガーひとつをとってみても、野菜や肉を育てるためのエネルギー、それを工場へ運ぶためのエネルギー、工場で加工するためのエネルギー、工場から店舗へ運ぶためのエネルギー…と、多くのエネルギーを必要としているのです。食べずに捨ててしまうことは、それだけのエネルギーを無駄にしているということになります。

さらに廃棄することにもエネルギーが必要です。日本で廃棄された食品を償却するのに、年間1兆円近い費用がかかっているそうです。

そしてこれらのエネルギー消費は地球環境に大きな負担となるのです。 地球環境へ与える負荷を最小限にして、これからも私たちが食事をしていく、サスティナブルフードの実現には、フードロスを減らしていくことがとても大切なのです。

トレーニー目線。

上記のように、フードロスの現実は深刻なわけです。トレーニングをしていると、1つの食材の中で、食して良いものと、そうでは無いものみたいな期間が出てきます。その残されたものは、破棄されるという事もよくあります。

このような点も、できるだけ工夫して、取り組めないものかと思います。できる限り、バランスよく食事はとって、減量期間がすぎたら食べれるように、保存できるようにするとか、家族で減量期間を分けるとか、、、

なかなか難しい問題ですが、トレーニーの食の中でも、課題は多くありそうです。

サステナブル・シーフード

サステナビリティシーフード
◉サステナブル・シーフード
次は、海の食についてです。
海の資源を守るために、とても大切なキーワードです。


◉サステナブル・シーフードとは?
サステナブル・シーフードとは、水産資源や環境にきちんと配慮した漁業でとられたり養殖されたりした魚介類のこと。私たちやその次の世代のみなさんが将来もずっと魚を食べていけるように、海の資源として守っていこうという考え方だそうです。


魚や貝などの水産資源も、地球の限りある資源のひとつです。とりすぎてしまうと量が減り、最悪の場合は絶滅してしまうかもしれません。実際に、クロマグロやニホンウナギは絶滅の恐れがある動物としてレッドリストに掲載されています。


◉サステナブル・シーフードを証明するのは❔

MSC認証とASC認証の2つの制度。MSC認証は海でとられた天然の水産物に対して、ASC認証は養殖で育てられた水産物に対して用いられます。MSC認証を取得した水産物にはMSC「海のエコラベル」が、ASC認証を取得した水産物にはASCラベルを付けることができます。このラベルが付いた水産物は、サステナブル・シーフードの証です。

ちなみに、MSCとはMarine Stewardship Councilの略で、海洋管理協議会という意味です。将来の世代まで水産資源を残していくために、1997年に設立された国際非営利団体で、イギリス・ロンドンに本部があります。


ASCとはAquaculture Stewardship Councilの略で、水産養殖管理協議会という意味です。こちらは2010年に設立された国際非営利団体で、本部はオランダにあります。

SDGsの14番目は「海の豊かさを守ろう」

SDGsの14番目は「海の豊かさを守ろう」
2030年までに、持続可能でより良い世界を目指すために17の目標が定められています。このうちの14番目の目標が「海の豊かさを守ろう」です。

サステナブル・シーフードは、この「海の豊かさを守ろう」という目標に有効な取組みです。

◉漁業が直面している危機って何だろう?

・とりすぎ(過剰漁獲)
世界の漁業は今、危機に直面しているといわれています。世界の漁業の34.2%が「持続可能な水準」を超えて魚をとりすぎているためです。さらに、約60%がもうすぐ限界をむかえる黄色信号の状態。

魚や貝など海の生き物が育ち、繁殖するスピードを考えながら適切な量だけをとっていれば、将来もずっと魚を食べていけると考えられます。しかし、この適切な量を超えてとりすぎてしまうと海の生き物は減ってしまいます。

魚や貝が減ってしまうと、それをエサにしている他の生物などへも影響がおよび、最終的には、生態系全体への悪影響につながってしまうのです。


・輸入への依存
日本は、1人当たりの魚の消費量が世界3位の魚の消費大国です。サケやマグロ、ブリやエビなど日本人が大好きなシーフードが、どこでとられているか知っていますか?

日本の海産物の4割は輸入されたものです。日本は、なんと世界3位の海産物の輸入大国でもあります。また、日本の漁業者は1998年から2018年までの20年間でなんと半分に減っています。

このまま日本の漁師さんが減ってしまえば、日本を支える産業のひとつである漁業そのものがなくなってしまうかもしれません。

漁業が持続可能であるために

・認証制度

日本や世界の漁業がこれから先もずっと続いていくために、私たち消費者には何ができるでしょうか?その答えのひとつが、MSC、ASCのラベルが付いたサステナブル・シーフードを買うことです。

サステナブル・シーフードを選ぶことは、水産資源や環境に配慮した持続可能な漁業・養殖業に取り組んでいる人たちを応援することにも繋がります。MSC認証やASC認証を取得し、サステナブル・シーフードと認められるためには

厳しい基準を満たす必要があります。専門家が現地をチェックしたり、さまざまなデータを確認したりするため、審査に時間がかかることも少なくありません。こうした厳格な審査をクリアした水産物のみが、サステナブル・シーフードとして認められ、製品にラベルを付けることができます。

サステナブル・シーフードは、どこで誰がとった魚で、どのように加工されたかという情報もわかるようになっています。魚がとられてから商品として販売されるまでの経路を明らかにすることを、トレーサビリティといいます。

サステナブル・シーフードとして認証されることは、世界中から信頼される水産物の証でもあるのです。

・漁業者による工夫
MSC・ASC認証の取得とは別に、魚をとったり養殖したりする漁師のみなさんもそれぞれに、いろいろな工夫をこらしています。

魚の赤ちゃんである稚魚の放流もその1つ。また、魚をとる場所(漁場)を決め、それ以外の場所では魚をとらないように制限したり、魚をとる時期も数ヶ月間などと限ったりしています。

漁の方法によっては、魚をとる網の目を大きくすることもあります。これは小さい魚をとらないようにするための工夫です。まだ育っていない小さな魚は逃がし、大きな魚だけをとることで、魚のとりすぎを防いでいるのです。

トレーニーは、シーフードを食す事も多くあると思います。このような観点から食材を選べると良いですね。

まとめ

まとめ
身体作りや健康、そして、今回テーマにあげたサステナビリティフード。全てつながりがあるように感じます。身体作りをするにも、健康でいるためにも、食は大切です。また、トレーニング単体で見ても持続可能な運動ですか❔という場面は幾度も目にしてきました。

そのようなトレーニングができていないと、トレーニングをやめてしまったり、その結果怪我をしたり不健康になります。
これは、食も運動も持続可能なものを作り出していく必要があるという事です。

持続可能性な身体作りを、コンテンツごとのプロが手を組み、総合病院のような施設で、町医者的なコアな取り組みができるようにして行きたいですね。Defini Personal Training GYMは、そういうクラブを目指しています。