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NABOSO NeuroBall

NABOSO NeuroBall
NABOSO NeuroBall

福岡天神は、快晴です。台風が過ぎ去った後に、少しだけ涼しい日が続きましたが、あっという間に夏日に逆戻りしました。暑い中、外でのランニングを続けていられる方や、テレビでは、甲子園に世界陸上とスポーツのイベントが毎日行われております。皆さんも、まだまだ、暑い日が続くので、熱中症にはご注意くださいませ。

さて、パフォーマンスを維持向上、健康増進、ダイエットなど様々な目的にそってトレーニングを皆さんは行われていると思います。ですが、トレーニングをしただけでは目的は叶わないこともご存知だと思います。

運動と休養と栄養の3つがそろって、身体は、進化していきます。そして、年齢を重ねれば重ねるほどに、頻度の重要性も上がっていきます。今回は、科学的な根拠のある足裏のケアのツールについて記載をしていきたいと思います。その名もNABOSO NeuroBall。

NABOSO NeuroBallとは❔

Naboso Technologyは、米国足病医、動作のスペシャリスト、及びグローバルベアフットサイエンスのリーダーであるニューヨークのエミリー・スプリカル博士によって設立されました。

理想的な動きを手に入れることで、生活の質の向上を誰もが体験するとことを目指しています。

動き、生活をより良くしたい人のために、カラダの動作をサポートするように設計されており、Naboso(チェコ語で「裸足」を意味する)は、姿勢と動きのサポートを目的として設計されたツールです。

足裏の感覚で動きをアウトプットさせる

足裏の感覚で動きをアウトプットさせる
足裏の感覚で動きをアウトプットさせる。
神経感覚のトレーニングで刺激すべき重要なインプットシステムは、足裏の皮膚、あるいは素足の状態と言われています。

足裏の感覚によるインプットは動的運動コントロールをするために重要です。
足裏の皮膚には特有の神経が存在しています。重力の影響下で体のポジションを感じ、歩く際に歩行運動を調整するため、足裏は地面を読み取ると言う特別な役割をします。

あるいは足裏の皮膚がどのように脳とつながり、情報伝達をするのかを理解しましょう。脳の感覚運動野は、 ホムンクルスと言う絵で 表現し割合を示す事ができます。
このホムンクルスの一例をみれば、両手両足口が異様に大きいとすぐ気づくと思います。

3つの部位が大きく描かれているのは、脳に締める感覚の大きさを表現することができます。
脳内の感覚刺激は大きいほど運動のアウトプットとの関連が大きいことを示します。

今回、口は除外しますが、手と足に刺激を与えると体性感覚刺激あるいは運動刺激が増強されます。

体性感覚とは、皮膚にある受容器によって触覚や圧覚・痛覚・温覚などを感知する「表在感覚(皮膚感覚)」と、関節・腱・筋肉などにある受容器によって位置・運動・振動・重量を感知する「深部感覚」の2種類からなる感覚システムです

この体性感覚がしっかりと働いていない場合、自身が「いま、どんな姿勢・動作をしているか?」を正確に認識することができないため、良い動きを生み出すことは難しくなります。

体性感覚を理解するためには、まず「どのように人間の動作が生成されるのか」を理解する必要があります。私たちが行う「動作」は、感覚神経系と運動神経系の2つの神経システムによって成り立っています。

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神経について

無毛皮膚の機械受容器 は、4種類に分類することができます。
2つは順応が遅いタイプで、残り2つは順応が早いタイプです。

順応が遅い機械受容器は絶えず周囲の情報を処理します
立っているときに、圧力と体重移動を感じ取って、 姿勢を常に維持します。

順応が早い受容器は、刺激に対し瞬時に反応しておさまります。動かなくては刺激されません。

どちらの受容器も必要です。順応が遅い方で、体が揺れるのを防いで安定させ 順応が早い方で動くときにバランスをとります。そのような役目があります。


順応が遅い受容器はSAIあるいは、メルケル細胞と呼ばれるものです。質感と2点識別に敏感な受容器で感覚の違いを識別できます。
点字を読む際に、必要な2点識別では、 このSAI 機械受容器が刺激されます。
二点識別覚とは
複合感覚と呼ばれ、体性感覚の時間的・空間的識別能を示すものです。時間的二点識別覚とは、同じ部位に短い時間間隔で2回刺激を与えた時に2回と感じられるか判断できる能力を指します。

空間的二点識別覚とは、皮膚に二点同時刺激を与えた時に二点と感じられるかどうかを判断できる能力を指します。一般的に空間的な二点識別覚は、臨床的検査方法として広く用いられています。



手と足のSAIを刺激することで脳の体性感覚皮質に情報を伝えているのです。

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順応が遅い受容器と順応が早い受容器

順応が遅い受容器と順応が早い受容器
順応が遅い受容器のSA2について
これは皮膚の伸びに敏感な受容器で触ると皮膚が伸びるような起状のある面を触ったときに機能します。また、キネシオテープで皮膚が伸びた時もです。

皮膚を引き延ばすあらゆる現象によって、 SA2受容器が刺激されます
興味深いことにこのSA2は、手と足だけでなく筋膜にもあります

順応が早い受容器FAの説明
FA1とFA2の両方が振動に反応します。
地面から感じるものが振動です。例えば、地面に足をついたときに生じる衝撃振動として、足に伝わり、FA1とFA2の受容器が刺激されるのです。

FA 1が低い周波数の床反力に反応し、FA2は、 高い周波数の床反力に反応します。
この図は足裏に存在する機械受容器が分配している場所と数を示しており、何がどこで刺激されるかが分かります。
土踏まずの受容器はわずかです。SA 1は、ご覧の通り、足裏の神経の大部分を占めます。FA2は、、 高い周波数の振動に反応します。

FA2が集中する指の付け根が着陸パッドと呼ばれるのは、 ジャンプをした後、最初に足を下ろす場所だからです。 また、高い周波数の振動に反応するところでもあります。
この分配図で、各受容器がどこに存在し、どう刺激できるかがわかります。

受容器の深さ

受容器の深さ
どの受容器が表層側にあるかに着目します
足裏の機械受容器で、最も表層側にあるのは、 質感の違いは2点識別するSA 1の受容器です。これが、NABOSOで応用する神経です。

SA1は、最も表層側にある受容器でNABOSOの感覚を感知することができ、脳を刺激します。
SA1の次に表層側にあるFA2は、 マイスナー小体ともいい低周波数の振動に反応します
FA1の少し下にあるのがSA2です。

最も深い場所にある高い周波数の振動を受ける受容器がFA 2です
振動の周波数が高いほど深部に伝わります

最も表層に位置するのがSA 1で最も深部がFA 2ですSA2の受容器は、筋膜組織に存在します。

また、筋膜にはFA2もあるので、 筋膜は組織の伸展と振動の両方に敏感に反応すると言うことです
動的運動や伸び縮みする運動するときに、この反応が大事になります

床反力を受けながらの動的運動を考察

床反力を受けながらの動的運動を考察
機能的な歩行ができているときに受けるのは、床反力で生じる感覚刺激です
足裏にある機械受容器の80%が振動に反応します

床反力が振動で伝わり、地面を踏んでいる強さを把握できます
そして、歩く時や、動的運動するときに バランス維持で必要なのも振動です
そう感じる振動を吸収したり、 弱めたりするのは筋膜結合組織の役割です。

体に伝わった振動を弱める際には、硬直反応が起こります。
音又(おんさ)を例に挙げてこの反応を解説します。
振動している音叉を止めたいときに何をするでしょうか?
金属棒握り締めたり、触ったりするはずです
座って握り抑えようとする動きは筋肉と筋膜を使います
硬直または固定状態を作る。筋収縮は、等尺収縮であり 筋調節理論の前提となる現象です。

振動は、音と同じ性質を持っていて 音楽のように周波数をもとに構成されます
楽器の調律と同じように、筋肉を調節し 地面から伝わってくる振動の波を吸収できるのです
筋肉を調節して、硬直させ、振動を弱めることで、 骨ではなく、筋膜で振動を吸収することが可能になります。エネルギーを吸収して放出する方法の基礎となる考えです。

足の裏の感覚は、機械受容器が中心だと言うことです。
そして、素材の感触、皮膚の伸長、振動が重要で 振動の性質によって感じる床反力が異なります。

足や体幹、深部の筋膜を通して振動を受け、等尺性の筋収縮によって床反力に対して反応します。 この反応で怪我の危険性を抑えられるのです。

まとめ

まとめ
足裏の神経は、年齢と共に敏感さを失っていきます
感度のピークを迎えるのは40歳の時です。
70歳の時では、40歳のときの2倍の刺激が必要だとした研究もあります

つまり、年齢を重ねると、感受性や振動と衝撃を感じる能力が 少しずつ損われて動作が遅くなると言うことです。
例えば、加齢によって神経が暖慢(かんまん) な状態なのに、暑いクッションを使用すれば より一層感覚刺激を奪い消してしまうことになります。

足が何に敏感かを知った上で どのような感覚刺激をインプットするかを考えましょう

バランスを取るのが難しい、いつも、足が重たい、体が硬いのに悩みがあるようなかたは、 上記の理由をもとにNABOSOツールを使用すると、改善傾向に状況が向く可能性があります。

Defini Personal Training GYMでも使用しているツールになります。ぜひお試しください。