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メンタルヘルス

メンタルヘルス
メンタルヘルス

福岡天神は、晴れ模様となっています。少しずつ夏の気配を感じる今日この頃、寒暖差がまだまだ続くことで、自律神経が乱れ体調崩されている方も多いのではないでしょうか?

また、一方で体も動かしやすくなり、4月からの新年度で新しい目標を立てて、その目標に向かって頑張っていらっしゃる方、また体調不良によりその目標を達成できないことにモヤモヤとしている方もいると思います。

アスリートにも多い現象ですが、目標定めて努力を行い、結果を出す事は非常に重要なことですが、それ以上に目標設定をどこにするのか、またその設定が間違っていれば、修正する能力と言うのは、一般の方もアスリートも非常に重要なように感じます。今回はメンタルヘルスについて記載し、知識をアップデートしますので、皆さん のお役に立てれば幸いです。

身体の調子を整える仕組みとは?

身体の調子を整える仕組みとは?
身体の調子を整える仕組みとは?

身体の調子を整える仕組みとは?
私たちの身体の調子を整えるために働いている器官の一つが、神経です。 私たちの身体の中には神経が張り巡らされていて、脳からの信号や身体の外からの情報を全身に伝えてくれるので、私たちは状況に応じて、身体を動かしたり、体温や脈拍数を調整することができます。

例えば、サッカーボールが目の前に転がってきたら相手に向かって蹴るといった行動をとりますが、それは脳からの信号指令を受けた神経が足の筋肉を動かしているということです。

神経には、身体に起こっている状態の情報収集を行う末梢神経と、情報収集を受けて指令を出す中枢神経があります。
情報収集を行う末梢神経には、身体を動かすという行動に関係がある体性神経と、体温や脈拍数の調整をして身体の調子を整えるときに関係してくる自律神経があります。

この自律神経が不調になると身体のバランスが崩れ、さまざまな身体の不調が現れやすくなります。

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自律神経とは❔

自律神経とは?

自律神経とは?
自律神経は、呼吸する、汗をかく、血液を循環させる、体温を調節する、といった、普段私たちが無意識に行っている行動を調整している神経です。

自律神経には、緊張・集中時に活発になる交感神経と、休息・リラックスさせる働きをもつ副交感神経があります。
活動している日中は交感神経の働きが主となり、夜は身体を休めるために副交感神経の働きが主となり働いています。
ふたつの神経が上手にバランスをとることで、私たちは心身の健康を保っています。

季節と自律神経は関係ある?

季節と自律神経は関係ある?

季節と自律神経は関係ある?
季節が変わるときには、自律神経のバランスが崩れやすい要因が多く潜んでいると考えられています。
特に、冬の寒い季節から春の暖かさに移り変わっていく過程では、日々の気温の変化が大きく、ストレスを感じやすくなります。
また、春は、生活環境が変わりやすい季節です。

新しい環境になると、緊張することが増え、不安やストレスを感じやすくなります。
そういった状況では、交感神経の働きが活発になりやすく、副交感神経とのバランスがうまくとれずに、身体的・精神的に不調が出てきやすくなります。

「自律神経失調」とは、身体を機能させる自律神経のバランスが崩れてしまい、心身に様々な不調が現れる症状の総称です。「自律神経失調症」は、内臓や器官病変ではありませんので、病院で検査をしても「異常なし」と判断されることが特徴です。

遺伝的な体質、性格、ストレスなどの感受性により、症状の現れ方は千差万別ですが、例えば、次のような症状です。
疲れやすい、不眠(眠い)、食欲がない
不安、イライラする、やる気がでない
頭痛、肩こり、動悸、めまい、息切れ
胃痛、腹痛、下痢、便秘

自分に合ったリフレッシュ方法を見つけましょう

自分に合ったリフレッシュ方法を見つけましょう

自律神経のバランスを回復させるためには、今働き過ぎている神経とは違う神経を活性化させることが必要です。
特に春は、気温の変化や環境の変化によるストレスが神経に影響しやすいため、交感神経が活発になりがちです。つまり、副交感神経を意識して活性化させると、自律神経のバランスが取れるようになります。
副交感神経を活性化させる方法には、以下のようなものがあります。自分に合ったリフレッシュ方法を見つけて、心身の調子を整えましょう。

(1)ゆっくり長く深く呼吸する

緊張していると、交感神経が主に働き、呼吸も浅く速くなってきます。
そのようなときに、ゆっくり長く深く呼吸すると、副交感神経の働きが高まり、身体の末梢まで血液が流れて、リラックスすることができます。

(2)生活のリズムをつくる

「起きる時間」、「寝る時間」、「食事の時間」が毎日なるべく同じ時刻になるようにしましょう。
生活に決まったリズムが出てくると体の中のリズムが整い、自律神経のバランスは乱れにくくなります。
朝に太陽の光を浴びるのも効果的です。


生活のリズムをつくる

(3)ビタミンB1、C、カルシウムを摂る
ストレスを感じると不安や緊張から交感神経が主に働きます。
ストレスに強くなる栄養素として、ビタミンとミネラルがあげられます。ビタミン(B群、Cなど)は、神経を落ち着かせ、脳細胞を活性化する力があり、ミネラル(カルシウム、鉄など)は、筋肉、神経内でさまざまな生理機能を調整する役目を果たしています。
身体の中からストレスに強くなるために、バランス良い食事に心掛けてください。

ビタミンB1:豚肉、ほうれん草、ご飯(白米、玄米、発芽米)など
ビタミンC:レモン、いちご、キウイ、柿など
カルシウム:牛乳、ヨーグルト、小松菜など
ビタミンB1、C、カルシウムを摂るの画像
ビタミンB1、C、カルシウムを摂る

(4)運動をして、リラックスする

休養の仕方には、横たわって身体を休める方法(適切な休養)だけでなく、趣味や旅行、運動、家族団らんで心身を養う方法(積極的休養)もあります。
自律神経を整えるためには適度な運動が必要ですし、副交感神経を働かせるためには、ゆっくりとした、深く呼吸ができるような運動がお勧めす。

ヨガ、ストレッチ、ウォーキングといった運動が、交感神経をあまり刺激せず、全身の血流を良くし、心身の緊張を解て、リラックスすることができます。陽気のよい日が増えてきました。
1日30分~1時間くらいのウォーキングをし、「積極的休養」でリフレッシュしてみませんか。

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子供のメンタルヘルス

子供のメンタルヘルス
学校は始まったけど・・・
お子さんに、 こんなことはありませんか?

* 不安を訴える・怖がっている・夜眠れない・怖い夢を見る。 * 朝起きれない、身体がだるい
* いつもよりイライラしている *自分の体を傷つけたり、ものを壊していまう。。。
➡心と体のバランスが影響を受けているかもしれません。

子どものこころに 働きかけてみましょう。。。
* 気持ちを口に出せるよう促す
* 生活リズムをゆっくりととのえていく
* 子どもに合ったストレス対処法を見つける

自律神経のバランスが崩れたとき
なぜバランスがくすれるの?
* 生活リズムの変化や、もともとの体質、こころのストレスなどが、影響します。 *脳の大脳辺縁系や視床下部などの機能が低下し、交感神経と副交感神経のバ
ランスが崩れることで、おこります。 *子どもの努力不足でおこるのではありません。

どんな症状?
*午前中、とくに朝にひどく、なかなか起きることができません。 *たちくらみ、だるさ、いらいら、集中や判断力の低下なども起きます。 *便秘や下痢、頭痛などが生じやすく、眠りにも影響します。
本人の努力不足だ、やる気がない、さぼっているなど と親や学校の先生から誤解をうけると、子どもは傷つ き、自信を無くしてまいます。そして、その体験が、症 状を繰り返すという悪循環になることもあります。

自律神経のバランスを回復するために1

自律神経のバランスを回復するために1
睡眠のリズム
* 朝、起こす回数を決める。(例えば3回までは親が起こす)
* 起きる時間のタイムリミットを決める
* 決まった時間に、カーテンを開け、日の光を入れ布団をはがす
* 夜、布団に入る時間を、少しずつ早める。
* 親が怒鳴ったり、イライラしすぎると、かえって回復を遅らせてしまうことがあります。

登校は?
*学校に行きたい気持ちがあっても、実際に行くことが難しくなることがあります。 *体調が悪いのに、登校を強制するのは逆効果です。 *学校の先生方にもご理解いただき、午後からの登校や、保健室登校など、段階的に
子どもと相談しながら、登校を試みてください。
背景に、発達障害や、うつ状態、家庭内不和、い じめなど、の心理社会的因子が複雑に絡んでい ることがあります。改善が難しいときは、医療機関 を受診し、相談してくださいね。

自律神経のバランスを回復するために2

自律神経のバランスを回復するために2
日々の食事のコツ
* 水分をこまめにたくさんとるよう促しましょう。1日、1.5リットル以上がお薦めです。 *塩分は、少し多めに取り入れて下さい。
(朝、1杯のお味噌汁やスープ、ごはんにふりかけ、など) *根菜類は、身体をあたためます。大根、サトイモ、ごぼう、などもいいですし、しょう
がなども上手に使ってみると、食欲が増しますよ!

日常での工夫
*寝ている状態から急に立ち上がらない。頭を最後に持ち上げる。 *お風呂の温度は高すぎないように。(40度以下が好ましいです) *乾布摩擦や筋弛緩法、深呼吸などもおすすめです。
一番よくないことは、子どもの努力不足ときめつ けることです。子どもの気持ちや考えを尊重し、で きそうなことからはじめていきましょう。

大事なこと

子どもが自分の体を傷つけるとき1 どうして、傷つける行動がみられるのでしょうか。
• 中高生の1割に自傷経験があると言われています。
• イライラや激しい怒り、不安などのつらい感情に襲われたとき、誰にも助
けを求めず、ひとりで解決しようとする、孤独な対処行動です。 • 誰かの真似をしたり、気を引くための行動ではありません。
• 背景には、身近な大人たちへの不信感があるかもしれません。

大事なこと
*大事なのは、自傷行為の背景にある子どもたちの問題をみきわめること。
*そして、援助を通して、信頼できる大人もいること、助けを求めてもいいことを知ってもらうことです。
慣れてしまうと耐性ができ、行為がエスカレー トしていまうこともあります。

アスリートと自律神経

アスリートと自律神経
スポーツと自律神経の関係

武道やスポーツの世界では「心・技・体」という言葉を使いますが、この3つの要素すべてが整って初めて、いいパフォーマンスができます。
「心」が整うとは、冷静で感情にいらつきがない状態であること。「技」が整うとは、スキルが磨かれていること。
そして「体」が整うとは、体が疲れていない状態であること。これらを整えるために重要な働きをしているのが自律神経です。

彼らにとって重要なのは、練習で培ってきたパフォーマンスを大会本番で最大限発揮すること。実力を100から120に伸ばすことも大切ですが、「自分の実力を100%出す」ためのトレーニングを日ごろから行うことも大事なことなのです。

■一流アスリートは自律神経が最高に整っている

高いパフォーマンスを維持するために、キーポイントとなるのが「自律神経」。「交感神経と副交感神経の両方を高いレベルにする」ということが重要です。
試合中は緊張状態にあるので、交感神経が高まっています。試合中、身体にアクセルをかける交感神経が高まることは悪いことではありませんが、交感神経だけが常に高まった状態でいると身体が極度に緊張し、本来の実力を発揮することができません。実力を100%発揮するコツは、気持ちを高揚させながらも、どこかリラックスした気持ちを保ち、冷静でいることです。

そのような状態を作るときに注目すべきなのが副交感神経です。交感神経と副交感神経の両者が、とてもよいバランスで働くことにより、パフォーマンスを最大限引き出すことができるのです。

トップアスリートが「他の選手の動きがスローに見えた」「ボールが止まって見える」と話すことがあります。このような極限の集中状態を「ゾーン」と呼び、一流のアスリートは無意識のうちに入ってしまうことがあります。このときの自律神経のバランスは交感神経と副交感神経が1:1。まさに最高の状態になっているといわれています。

まとめ

まとめ
現代社会では、ストレスや不規則な生活リズムが原因で自律神経のバランスが乱れることが多くなっています。自律神経は、私たちの体の多くの機能を無意識にコントロールしている重要なシステムです。そのため、自律神経のバランスが崩れると、さまざまな健康問題が発生する可能性があります。本コラムでは、自律神経を整えることの重要性とその具体的な方法について解説します。

自律神経とは
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つの部分から構成されています。交感神経は、活動や緊張時に活発に働き、心拍数の上昇や血圧の上昇を引き起こします。一方、副交感神経は、リラックスや休息時に活発になり、消化機能の促進や心拍数の低下をもたらします。これらの神経がバランスよく働くことで、私たちの体は適切に機能します。

自律神経のバランスが乱れる原因
現代のライフスタイルは、自律神経のバランスを乱す要因が多く存在します。例えば、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用、運動不足、睡眠不足、過度のストレスなどが挙げられます。これらの要因が積み重なると、交感神経が過剰に活発になり、副交感神経が十分に働かなくなり、自律神経のバランスが崩れてしまいます。

自律神経を整える重要性
自律神経のバランスが整っていることは、以下のような健康効果をもたらします。

ストレスの軽減
バランスの取れた自律神経は、ストレスに対する抵抗力を高めます。交感神経と副交感神経のバランスが取れていると、ストレスの影響を受けにくくなり、心身の健康が保たれます。

睡眠の質の向上
自律神経が整っていると、夜間に副交感神経が優位になるため、深い眠りを得ることができます。良質な睡眠は、日中のパフォーマンスや集中力を高めるだけでなく、免疫力の向上にも寄与します。

消化機能の改善
副交感神経がしっかりと働くことで、消化機能が正常に保たれます。これにより、胃腸の不調や便秘の改善が期待できます。

免疫力の向上
自律神経が整っていると、免疫系が正常に機能しやすくなります。これにより、感染症に対する抵抗力が高まり、病気にかかりにくくなります。

自律神経を整える方法
自律神経を整えるためには、以下のような生活習慣を心がけることが重要です。

規則正しい生活リズムを保つ
毎日同じ時間に起床し、就寝することが、自律神経のリズムを整えるのに効果的です。

適度な運動を取り入れる
運動は交感神経と副交感神経のバランスを整えるのに役立ちます。特に、有酸素運動やヨガ、ストレッチがおすすめです。

リラックスする時間を持つ
ストレスを軽減するために、リラックスする時間を意識的に作りましょう。深呼吸や瞑想、趣味に没頭する時間を持つことが効果的です。

バランスの取れた食事を摂る
栄養バランスの良い食事は、自律神経の働きをサポートします。特に、ビタミンB群やマグネシウムを多く含む食品を積極的に摂りましょう。

十分な睡眠を確保する
良質な睡眠は、自律神経のバランスを保つために不可欠です。寝る前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、リラックスできる環境を整えましょう。

まとめ
自律神経のバランスを整えることは、心身の健康を維持するために非常に重要です。現代社会のストレスフルな環境において、自律神経を意識的にケアすることは、健やかな生活を送るための基盤となります。規則正しい生活習慣やリラックスする時間を取り入れることで、自律神経を整え、より健康で充実した日々を送りましょう。