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テーピングについて

テーピングについて
テーピングについて

福岡天神は快晴となっています。冬の気候にもなってきており、快晴ではありますが、体が冷え怪我をしやすい時期でもあります。スポーツやトレーニングをされている方は、障害予防に努め怪我のしない体作りを行っていきましょう。

スポーツや日常生活でのケガを予防し、リハビリを支援するために使用されるテーピングは、多くの場面で役立つスキルです。しかし、正しい方法で巻かないと、期待される効果が得られないばかりか、逆に不快感やさらなるケガを引き起こすリスクがあります。

本記事では、科学的根拠(エビデンス)に基づいたテーピングの基本的な考え方と巻き方を解説します。また、各部位に適した具体的な巻き方や実践例を詳しく取り上げ、初心者から経験者まで役立つ情報をお届けします。

テーピングの目的と効果

テーピングの目的と効果
テーピングの目的と効果
テーピングには以下のような主な目的があります

ケガの予防:関節や筋肉に適切な支持を提供することで、スポーツ中の負傷リスクを軽減します。特に捻挫や筋肉の過度な伸展を防ぐのに効果的です。
リハビリのサポート:ケガの後、損傷部位の負荷を軽減し、回復を促進します。これにより、早期復帰が可能となります。
痛みの軽減:神経の刺激を軽減することで、痛みを和らげる効果があります。例えば、膝の軟骨が擦れる痛みを軽減するための膝蓋骨テーピングがあります。
パフォーマンスの向上:筋肉や関節を適切にサポートすることで、スポーツパフォーマンスの最大化を図ることができます。
エビデンスに基づいた研究では、適切なテーピングが関節の安定性を向上させ、筋肉の疲労を軽減することが示されています(Lins et al., 2013)。また、キネシオロジーテープを使用することで、筋膜への直接的なアプローチが可能となり、可動域の改善や筋力回復にも効果があるとされています。

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テーピングの種類

テーピングの種類
キネシオロジーテープ
伸縮性が高く、筋肉や関節の動きを補助。
運動中のサポートや血流促進が目的。
特に筋肉の炎症やむくみの軽減に効果があります。

非伸縮性テープ(アスレチックテープ)
関節の動きを制限し、安定性を高めるために使用。

捻挫や関節の保護に最適。
長時間の使用には適していないため、短期間のサポートが推奨されます。
プレラップ(アンダーラップ)
直接肌にテープを貼ることによる刺激を防ぐための下地。

肌が敏感な方に特に有用です。
用途に応じてこれらを組み合わせることで、より効果的なサポートが可能です。

基本的なテーピングの手順

基本的なテーピングの手順
基本的なテーピングの手順
1. 準備

皮膚の状態を整える:テーピングを巻く前に、肌を清潔にし、汗や油分を取り除きます。剃毛もおすすめです。
必要な素材を揃える:テープ、ハサミ、プレラップなど。
正しいポジションを取る:テーピングを行う部位を適切な角度に保ち、リラックスした状態を維持します。
2. プレラップの使用(オプション)

肌が敏感な場合はプレラップを使用し、肌を保護します。これにより、テープを外す際の痛みを軽減できます。さらに、プレラップを適切に配置することで、テーピングの耐久性も向上します。

3. テーピングの基本原則

テープを強く引っ張りすぎない:適度なテンションを維持することが重要です。
巻く際にシワを作らない:圧迫点が生じて血行不良を招く可能性があるためです。
目的に応じて巻く方向を決める:サポートしたい部位に応じて、適切な方向にテープを引きます。

部位別テーピングの具体例

部位別テーピングの具体例
1. 足首の捻挫予防テーピング

目的:足首の側方の安定性を高める。

手順:

足首を90度に曲げた状態で準備します。この姿勢を保つことで、テープが動きを妨げないようにします。
プレラップを足首全体に巻きます。特に摩擦が起きやすい部位に注意してください。
アスレチックテープを足のアーチ部分から開始し、8の字を描くように足首に巻きます。この手法は、内側外側の両方向をサポートするためです。
側面のサポートが必要な場合、外側から内側に引っ張る方向で追加のストリップを配置し、安定性をさらに強化します。
2. 膝のサポートテーピング

目的:膝蓋骨の位置を安定させ、痛みを軽減。

手順:

膝を軽く曲げた状態で準備します。
キネシオロジーテープを膝蓋骨の下に貼り、内側または外側に引っ張りながら固定します。このとき、適切なテンションを保つことが重要です。
上下に補助的なテープを追加して、安定性を強化します。
最後に、膝全体を軽く覆うようにテープを貼り、均一な圧力をかけます。
3. 手首の保護テーピング

目的:手首の過度な屈曲や伸展を防止。

手順:

プレラップを手首周辺に巻きます。
アスレチックテープを手首の中央に巻きつけ、動きが制限されるように補強します。
必要に応じて、親指の付け根部分もサポートし、さらに安定感を向上させます。

注意点とポイント

注意点とポイント
注意点とポイント
適切な圧力:
圧力が強すぎると血行不良を引き起こします。巻いた後、末端部位の感覚や色が正常であるか確認してください。

テープの耐久性:
キネシオロジーテープは数日間持続する場合がありますが、使用中の状態を確認し、肌の異常があればすぐに取り除いてください。

エビデンスの活用:
科学的に裏付けされた方法を実践することで、安全かつ効果的なサポートが可能です(Williams et al., 2012)。

巻く順序を守る:
関節を自然な位置に固定しながらテーピングを行うことが成功の鍵です。

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よくある質問(FAQ)

よくある質問(FAQ)
Q: テーピングとサポーターの違いは何ですか?

A: テーピングは個別のニーズに応じたカスタマイズが可能で、特定の部位をピンポイントでサポートします。一方、サポーターは簡単に装着できますが、固定の強度や調整の自由度に限りがあります。

Q: テーピングを毎日使用してもよいですか?

A: 必要に応じて使用することは問題ありませんが、皮膚への負担を考慮し、適度な休息期間を設けることをお勧めします。

Q: 初心者でも簡単にテーピングを学べますか?

A: はい、基本的な知識と手順を学べば初心者でも問題なく習得できます。本記事を参考に、練習を重ねてみてください。

まとめ

まとめ
おわりに
本記事では、エビデンスに基づいたテーピングの基本的な考え方と具体的な巻き方を紹介しました。正しい方法を理解し、実践することで、ケガの予防やリハビリに大きく貢献できます。スポーツや日常生活に役立つテーピング技術を身に付けることで、安心して活動を楽しむことができるようになります。ぜひ今回の内容を参考に、実際に挑戦してみてください。

参考文献

Lins, C. A., et al. (2013). "Effects of elastic taping on pain and function in subjects with knee osteoarthritis: a systematic review." Physiotherapy theory and practice.
Williams, S., et al. (2012). "Kinesio taping in treatment and prevention of sports injuries: a meta-analysis of the evidence for its effectiveness." Sports medicine.