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食育で体質改善

食育で体質改善
食育で体質改善

食育。特に子育て世代には良く聞くワードの一つと言えるでしょう。しかしながら、この食育。学びを深めていくと、実は、子供だけに向けた話だけでなはく、現代の大人にも必要な知識である事が良くわかります。むしろ、現在大人である私達が積極的に実施していく事で、未来の子供達へ健康社会をプレゼント出来る取り組みかもしれません。

昨今、世界では、SDGsの取り組みとして、フードロスなど様々な取り組みがなされています。食育は、管理栄養士の持つ、栄養価の知識であり難しそうで取り掛かりにくいな、、、と思っている方っていいらっしゃいませんか❔実は、私もその一人でした。

しかし、食育とは、人を良くする事、地球環境を良くする事をさすそうです。とても大切な考え方として、選食力、食事のマナー、環境問題などの地球規模で食と向き合う、この3つの柱が食育のテーマとして上げられるそうです。ご自分の入りやすい所から知識を深めていくと楽しくなるかもしれません。そんな食育について、記載して行きたいと思います。

テーマでみる食育

選食力
◉選食力を養う
読んで字の如く、食を選ぶ力の事を指しています。加工食品などが増えて事から、生産の現場と消費者との距離が空いてしまい、本当にこの食べ物が安全であるのか❔

などが、見えにくくなり、食を見極める目が失われてきている事から選食力が必要とされています。また、40代以上の中高年の生活習慣病、小児肥満や小児糖尿病も現代では、問題の一つになっています。

きちんと、どの食材が安全で、どのような物を選んでいけば良いのか❔などを知ることで、こういった問題点を理解して、また家庭として改善していけると思います。やはり、食は文化だと言えるので、その家族ごとに食卓に並ぶ物を必然的に選ぶ傾向があると言えます。

自分の身体を守る為にも、子供の未来を作る為にも選食力を身につけて行きたいですね。


※海外におけるパフォーマンス栄養学に興味のある方はこちらを見ています。

共食力

共食力とは、食事の作法や食に対する感謝の気持ち、食を通したコミュニケーションの力など、子供にとっては、社会の一員となる第一歩として、必要な能力になって行きます。この時代には、難しい部分もありますが、家族や仲間で囲む食卓の楽しさや時間を通して、食事の作法やマナー食文化を伝えていくのも食育の大きな役割です。

例えば、いただきます。ご馳走様でした。など、食に対する感謝の気持ち共も言える言葉。をどれだけの子供、大人達が、毎食言っているでしょうか❔食に対してのありがたみ、作ってくれた方へのありがたみを感じながら食事をすることで、SDGsでも問題視しているフードロスも少なくなると思います。

また、作法で言えば、日本では箸の持ち方、食事の仕方なども重要です。持ち方によっては、かきこむような食事の方法になってしまったり、せっかく綺麗にもられた食事材を無視して、食事の時でさえ、食に目がいかなくてお腹を満たすだけの食事になれば、当然、味も感じにくくなるでしょう。

そうすれば、選食力はもちろんのこと美味しいという気持ちも二の次になってしまいます。まずは、食事を楽しむ時間をしっかりと作り食事と向き合う環境作りをして行きましょう。

地球の食を考える

地球の食を考える
世界の人口は、約65億人です。このうち、食に困らずに、豊かに食事を楽しむ事ができている人は、約8%にすぎないのが実情です。日本人は、全員がこの8%に属しています。少し怖い話ですが、残りの8億人以上が、栄養失調に陥り、、、年間900万人の人々が餓死している計算になります。

その一方で、日本人は、年間2000万トンもの食事を破棄しているというデータがあります。。。しかも、日本人が口にしている、6割は海外からの輸入品。このことから、食糧輸送のエネルギーマイレージや環境汚染などにも負荷を与えている事を忘れてはいけないと思います。

食育は、このように、グローバルな視点から食を見直す事で、フードロスを軽減させて地球環境にも良い環境つくりのヒント作りに役立つと思います。大きな話になると親近感が湧きにくいですが、文化を作るには、まずは小さな社会から、運動と同じように、家族単位で取り組む事で、食、運動の両面から健康な家族、健康な社会へと発展させて行きたいですね。

そうすれば、家族の体質改善、社会の体質改善へと繋がっていくと思います。

食育はどうしたら根付くのか❔

これまでの章で、食育が単に栄養を見つめ直すアイテムだけではない事に気づいて頂けたと思います。ですが、ではどうしたらこの様な食育が当たり前になるのか、、文化として成り立つのかを考えて行きます。

食育を推進していく為に、食育の3本柱を確立していく。それは、前項でも述べた様に、まずは、家庭、そして、学校、地域、など、あとは会社などでも取り組んでいく事が理想だと考えます。

長い歴史の中で、築かれてきた日本の食文化は世界に誇れるものであり、日本の食育世界でも注目を浴びているほどです。しかしながら、現状の認知は、まだまだなので、家庭からの発信を増やす事で、健康な社会を作る事ができる様になると思います。



年代別食育のポイント

年代別の食育
とは言っても、多くの家庭でわかっていても取り組めていないのが実情だと思います。全てを完璧に取り組むことは、時間も労力も増えて、余裕がなくなり、大人が続かない事が多いにあります。そこで、出来ることからコツコツと年代別で抑えておきたいポイントをまとめて行きましょう。

◉幼児
幼児の時期では、食べる意欲を持ってもらう事が大切になります。バランスや色々と情報が入ってきて迷う事があるかと思いますが、まずは、食に対しての興味を持ってもらう事が大切です。ここに焦点を当てて取り組めば、苦しくなるママも減ると思います。

食事は、栄養バランスの視点だけではなく、生活リズムの安定のためにも重要だと思います。食べる意欲を持たせるために、好きな食材を多めに取り入れたり、一度に出す量を少なくしたりといった工夫をして、食事=楽しい、美味しいという環境作りをして行きましょう。

小学生、中高生

◉小学生
ここでは、基本的な食習慣を整える事をポイントにおいて行きましょう。成長期の小学生は、生活習慣を見につけるチャンスです。現代の子供達は、忙しいので、リズムを崩しやすいですが、まずは、食事をしっかり取る事を念頭において生活習慣を整えて行きましょう。

食べものの好き嫌いがはっきりするのもこの時期ですので、バランスよく食材を食べる重要性を説明して行く事も必要になります。特に、スポーツを行う子供には重要性がさらにまして行きます。また、食事のリズムやマナーを教え、ときには、料理や配膳などを手伝わせるのも必要です。また、歯磨きなど、食に関わる事を学んで行く時期です。基本的な食習慣を整え、健全な暮らしの基礎固めをしましょう。

◉中高生
この時期は、食生活の重要性を理解して行動する事が大切な時期になります。この時期は、部活に、塾、遊び、夜更かしなど、生活リズムが乱れる事が考えられます。正しい食生活が、どれだけ健康的な生活に必要な事なのか、また、健康でいる事で、どんな良い事があるのかなどを伝えて行く必要があります。

ダイエットなどを行う方も、増える時期だと思います。食べないダイエットや栄養過多、栄養失調にも落ち入りやすい時期なので、しっかりとした知識を元にアドバイスをして行く事をお勧めします。ネット情報に頼らずに専門家に相談して行きましょう。

まとめ

まとめ
なんと言っても、子供達には、肌で感じて学ぶ事が重要だと思います。最近では、SDGsの取り組みにより、食育の体験型学習イベントなどが多く開催されています。実際に、畑に行って、一緒に野菜をとったり、生産者の方のお話を聞いたりと作り手の想いを知る事で、食事に対する意識を変えて行く事が重要です。

これは、一緒にイベントに参加した大人にも最も響くやり方かと思います。その上で、これまでお伝えしてきた内容をおさらいすると、生涯にわたり身につく知識として体現していけることは間違いないでしょう。自然と触れ合い、心を育み、食の文化を知る、その上で、これから自分がどう行動して行くかを考える。そんな時間や環境を提案して行く事も、私たち大人の役目なのかもしれません。

食育のイベントは、ネットで知らべたら、たくさん出てくるので、お時間と相談して挑戦してみてください。その時のポイントとしては、どこのイベントに参加するかよりも、まず、行動してみる。が、大切だと思います。そして、1回だけでなくたくさんのイベントに参加して、学びを深めて、周りと共有する事で、文化を作って行きたいですね。

未来の子供達へ健康社会をプレゼントして行きましょう。