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コンディショニングと疲労回復

コンディショニングと疲労回復
コンディショニングと疲労回復

福岡天神大濠公園付近の街並みは、昨夜の雪により少しだけ雪化粧をしていました。そんな中でも、ランニングをされている方が多く、運動の習慣化という、最も難しい事を平然とされていることに驚きました。この運動を継続するという事が、コンディショニングや疲労回復にはとっても役立つ事を知っている方はどのくらい、いらっしゃるでしょうか❔

コンディショニングを整えるために、運動をする。。。これは、なんとなく予想がつくと思います。しかし、疲労回復に運動を継続する❔少しクエッションが頭の中に浮かぶかたもいるはずです。疲れているなら休めばいいのに。ゆっくり寝たほうが疲労も取れるよ。というご意見。確かにそうなんです。脳も体も心も睡眠はとっても大切です。

しかしながら、スポーツを行うアスリートにとっても、一般のビジネスマンにとっても、運動を継続する事で疲労を回復し、コンディショニングを整えるという考え方は、今では、スポーツ界では常識になっています。その点を、今回は記載して行きたいと思います。

そもそも、コンディショニングとはなに❔

コンディショニングとはなにか❔
コンディショニングという言葉は、競技で最上のパフォーマンスを行うために調子を整えるという意味でスポーツ界を中心に使われる事が多いです。運動競技において最高の能力を発揮出来るように精神面・肉体面・健康面などから状態を整えることをコンディショニングと言われています。

他にも、目的とする試合に向けての期間を限定された中での調整と、日常的なトレーニングをいかによりよい状態で効果的に継続していくかということへの対応とも記載されている文献を見たことがあります。

コンディショニングを整えるために行う実際の行動として、大きく分けて以下のものがあげられます。
◉トレーニングを行う
◉食生活を改善する
◉成長、食事、トレーニングのバランスを考える
◉月経周期を把握する
◉トレーニングと休養のバランスを考える
◉疲労回復を図る

コンディショニングとは、主に「体力」、「精神」、「技術」、「医療」、「栄養」、「環境」などの多種多様な要因から少なからず影響を受けており、実際にコンディショニングする時にはこれらの総合的な要素からアプローチして自分の状態をコントロールしていくことが重要です。

コンディションを整えるためのトレーニングの内容の調整、食生活を整える、体調に影響を与える環境面を把握してコントロールする、休養とのバランスを考える、それらを実施するうえで、自分の身体と対話しながら調整を重ね、最良の状態を継続していくこともコンディショニングです。

6つのポイント(1.2.3)

コンディショニングは、スポーツの世界で重要であることは言うまでもありませんが、一般的な日常生活においても重要な役割を持っています。「体力」、「精神」、「技術」、「医療」、「栄養」、「環境」は、日々、日常の生活の中で土台となるワードです。
コンディショニングに関係する各要因が様々な要素によって裏付けされています。それぞれの要素を具体的に見ていきます。

1体力面
筋力トレーニングや柔軟性トレーニングなどが代表格です。ケガを負うリスクをできるだけ回避するためにも、体力面によるコンディショニングは必須のプロセスと考えられます。コンディショニング期間の運動は、かなり楽なレベルから比較的楽と感じる低負荷の運動強度を提唱しており、およそ20~30回の高反復運動を主な目安に設定されています。

つまり、基礎的な体力を獲得していなければ、一時的な運動によりストレスが発散されたとしても、運動の継続は難しく、コンディショニングを維持出来ないからです。基礎的な体力を大切にして行きましょう。

2精神面
これにはストレスケアやメンタルトレーニングなどが挙げられます。日常的なトレーニングで鍛え上げた強靭な精神力も、厳しいトレーニングが続けばどうしても精神的な疲労をします。本来の実力を、大切な瞬間に、いかんなく発揮するためには、心身ともに活力を養っておくことが重要となります。

具体的には、日常のルーティン作業を確立させる、普段から準備をの時間を作る、リフレッシュや休養に充てる時間を確保するなどが有効的かと思います。

3 技術面
バイオメカニクス(動作解析)などを含め技術面についてです。アスリートの運動パフォーマンスを少しでも上げるために効果的なトレーニングメニューを作成する、そして動作解析を中心とした試合前後の技術面によるコンディショニングを行うことは重要な観点です。

そうする事で、怪我の予防をすることができます。コンディショニングを整えるという観点からいうと、怪我をしない技術を身につけることも大切な一つになります。

(4.5.6)

4医療面
例としてはスポーツ医学やリハビリテーションなどが挙げられます。例えば、男女で異なるケアマネジメントが求められる代表的なスポーツ障害には疲労骨折や膝前十字靭帯損傷、そして脳しんとうなどが挙げられます。

いずれの運動外傷も選手、あるいはサポートするコーチの障害発生リスクファクターに対する認識度やケアマネジメントの実践能力が競技力向上に直結して繋がりますので、スポーツを取り巻く障害などを未然に防ぐ観点も視野に入れておくことが肝要です。

5栄養面
スポーツ栄養学もその範疇に入ります。白米やパン、もち、うどんなどの主食に豊富に含まれる糖質は、運動中の主なエネルギー源になりますのでしっかりと摂取するように心がけましょう。

また、肉、魚、豆腐、卵などの主菜はたんぱく質を多く含み、たんぱく質そのものは筋肉や骨、血液などの身体を構成する大切な主材料ですので毎食積極的に摂るようにしましょう。

その他、野菜、きのこ、いもなどの副菜はビタミンやミネラル、食物繊維を多く含み、牛乳やヨーグルトなどの乳製品にはカルシウムやたんぱく質、ビタミンB2が含まれていますのでアスリートにとってもお勧めです。

また、果物には適度な水分と糖質、ビタミンCが含まれており、抗ストレス作用を有しており、コラーゲンの生成などにも重要な役割を果たしますので、なるべく摂取するように意識しましょう。

6環境面
運動生理学などの環境面でのコンディショニングも重要です。仰向けや座位でのストレッチングや、四つ這い・膝立ち姿勢でのバランス運動によるウォーミングアップ、そしてリラックスした状態でのクールダウンなどの運動生理を考慮した環境整備に努めたいところです。

アクティブレスト「積極的休養」

アクティブレスト
アクティブレストとは、積極的休養とも呼ばれる疲労回復法です。
安静・休養・睡眠などの静的休養法に対して、疲労時に軽く体を動かすことで血流の改善を図り、疲労物質の排出を促します。

もともとは連戦を行うスポーツ選手が素早く疲労を抜くことを目的として作り出された疲労回復法のひとつです。運動後の整理運動(クールダウン)もアクティブレストです。疲労の蓄積を防ぐだけでなく、新陳代謝を促すことで体をフレッシュな状態に戻し次の練習や試合に備えることができます。

◉アクティブレストで得られる効果

もちろん、体的な疲労回復は望めるのですが、精神的な疲労回復も出来るのがアクティブレストです。脳内には「セロトニン」という神経伝達物質があります。セロトニンは強度の高い運動によって過度に増加するとかえって疲労を招く反面、強いストレスなどを受け、不足した状態では抑うつ感や不眠などの症状が現れることがあります。

息の上がらない強度で行うアクティブレストは、不足したセロトニンを分泌させ、適切な量に戻すことによって自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

アクティブレストの疲労回復メカニズム

メカニズム
アクティブレストの目的は、疲労を自ら抜くということです。息が上がらない程度の軽めの有酸素運動を行い、呼吸循環器系を刺激します。

ヒトの血管は動脈で栄養や酸素を運び、静脈で老廃物や二酸化炭素を運び出します。静脈は自ら動くことができず、筋肉のポンプ機能で働くため、疲労して動きが悪くなった筋肉の中には疲労物質が残りやすくなり、むくみなどの原因ともなります。

アクティブレストは筋肉の動きをよくすることから静脈の血流を促し、血液が心臓に戻る手助けをします。老廃物を排出しやすくすることで、全身の疲労を回復させることにつながります。

まとめ

まとめ
コンディショニングとはなにか❔アクティブレストとはなにか❔を学ぶ事で、コンディショニングが、アスリートだけのものではなく、一般のビジネスマンにもとても大切なことだと気づいて頂けたのではないでしょうか❔

「体力」、「精神」、「技術」、「医療」、「栄養」、「環境」というのは、人生を健康的に過ごすうえにおいて、必須の考え方だと思います。ダイエットやボディーメイクをされたい方も、まずは、コンディショニングが整っていないと正しいトレーニング効果や効能を見出すことは難しくなってしまいます。

つまりは、どんな目的をもった方でも、ベストコンディショニングでいることは、ポジティブな要素になりうるということです。まずは、自分んお出来る範囲で挑戦してみてはいかがでしょうか❔