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加齢臭

加齢臭
加齢臭

全国的に梅雨明けもしました。毎日、猛暑が続き、体調不良になられているかたも多いと思います。こんな時は、無理なく休憩をとりましょう。真面目な方ほど、いつも通りに過ごしたくなってしまいますが、大切なのは今の自分の身体がどうなっているのかを理解し、随時対応して行く事です。この機会に自身の身体と向き合って見るのも良いかもしれませんね。

また、このような情勢で、マスクをしたり、コロナの対策に為に換気をする事で、汗をかきやすい状況にある事は間違いないと思います。やっぱり気になるのが臭いではないでしょうか❔自分だけならまだしも、周りに迷惑をかけていないかな❔と気にする30代40代50代の方も少なくはないはず。

そこで、加齢臭や運動の関係性などの知識を再認識する事で対応策を見つけて行きましょう。誰しもが、起こりうる、ちょっと気になるコンテンツを明確にして日々のトレーニングや運動に、安心して取り組めると良いですね。みなさんで学んで行きましょう。

加齢臭とは❔

加齢臭とは
◉加齢臭とは❔

加齢臭は、人が年齢を重ねるにつれて発するようになる中高年特有の体臭のことをいいます。ただし、加齢臭が発生する仕組みは男女共通なので、男性特有のものではないそうです。

本来、私たち人間の体には、皮膚のうるおいを保つための皮脂を分泌する皮脂腺があります。年齢を重ねると、この皮脂腺の中のパルミトオレイン酸と呼ばれる脂肪酸が増加し、同時に過酸化脂質も増えはじめます。

この過酸化脂質がパルミトオレイン酸と結びつくことで、分解・酸化されてできるのが、加齢臭の元である「ノネナール」という物質だそうです。つまり、このノネナールが臭いの原因になっているという事でしょう。

◉加齢臭発生の仕組み
加齢臭になる原因は?

加齢臭は生活習慣病と大きな関係があります。生活習慣病になりやすい生活について考えてみてください。食べ物は肉類が好き、お酒もたばこも大好き、運動不足、仕事で不規則な生活にストレスなど、年齢を重ね、不摂生を重ねていると、血管中にコレステロールが蓄積されていきます。

加齢臭が発生するシステムも似ていて、さまざまな原因から皮脂腺に脂肪分が増えていきます。分解される脂肪分が多くなるということは、加齢臭の元・ノネナールの量が多くなります。このように考えると、生活習慣病予備軍の人たちは、加齢臭も強くなりやすいといえます。

実は、加齢臭はストレスにも大きく影響します。ストレスを感じると体内の活性酸素が増えます。ノネナールは脂肪酸(パルミトオレイン酸)と過酸化脂質が結びついて作られますが、活性酸素が大量に発生すると、過酸化脂質が増えます。つまり、加齢臭の強弱はストレスの強さが大きく影響するのです。

また最近の体臭研究で新たに発見されたのが「ミドル脂臭」というニオイだそうです。
汗のニオイ、加齢臭に次いで第3の体臭と言われているそうで、これは「ジアセチル」という物質が主成分で、加齢臭と比較できないくらい強いニオイを発生させます。

加齢臭が発生するのは40~50代以上の人、ミドル脂臭は30~40代の比較的若い世代に多く、後頭部から首筋の後ろ側にかけて発生するのが特徴です。ミドル脂臭も加齢臭と同じく生活習慣が原因で発生するそうです。

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加齢臭の原因となる生活習慣

加齢臭・ミドル臭の比較

加齢臭を減らすにはどうしたらいいのか?
加齢臭をなくすには、原因であるノネナールを発生させないために、体の内側からケアすることも大切との事です。まずは脂肪酸の原料となる肉類、マヨネーズ、バターなどの脂質摂取を控えましょう。

そして、活性酸素を減らす効果のあるビタミンCやEを含む野菜や果物類を充分に摂るようにします。ビタミンCとEは、お互いの劣化を防ぎ合う効果があるので、一緒に摂るとより効果が期待できます。

また活性酸素によってダメージを受けた細胞を再生する「抗酸化物質」を多く摂ることも重要で、主に緑茶のカテキン、ゴマに含まれるセサミノール、赤ワインに豊富なポリフェノール、大豆のイソフラボンなどに含まれています。

そのほか、朝食時に梅干しを食べるのも効果的です。梅干しは口臭予防だけでなく、すべての体臭を減少させます。食事にはわさび、ショウガ、ごま、ねぎ、大根おろしなどの薬味を取り入れます。それぞれの食品が胃液の分泌を高めて、血液を浄化するので、結果的にニオイを抑えることになります。

日常生活で気をつけること

年齢とともに加齢臭が発生する度合いが高くなるのは事実です。しかし、加齢臭は誰にでも起こるものです。食事や運動などで気をつけることも重要ですが、気にしすぎないことも大切との事です。

加齢臭の大敵はストレスです。ストレスを上手に解消して、ニオイのことをあまり気にしすぎないことです。カラオケ、スポーツなど、自分が好きなことでストレスを発散することで、活性酸素の発生が抑えられ、老化防止にもつながります。

外側からもケアしたい人には、石けんやローション、汗ふきシート、衣類用スプレーなどを必要に応じて使ってみるのもいいそうです。毎日着るスーツなどに消臭スプレーを吹きかけておくだけでも、ニオイ対策になります。

体のニオイは健康度のバロメーターです。加齢臭は生活習慣病のサインともいえますので、中高年になったら自分の生活習慣を見直すこと。まずはできるところから取り組み、前向きに生き生きと生活することが、結果的に加齢臭の予防につながるという考え方が重要だそうです。

加齢臭と運動

加齢臭と運動
運動不足である方の場合は、定期的な運動によって加齢臭が改善する可能性があります。
なぜなら、定期的に運動をすることで肌の代謝が上がり、皮脂の過剰分泌などを避けることができるためです。ストレスの軽減にも役立ちます。

ただし、肌のターンオーバーは28日周期ですので、一時的な運動では効果は期待できません。そのため加齢臭対策として運動を行う場合は、定期的な運動習慣が鍵になるのです。

◉運動を行う際に注意すべきこと
紫外線は加齢臭を悪化させる
紫外線によって肌が傷つくと、皮脂の分泌が促される(=加齢臭の悪化要因となる)ため、外で運動をする際は必ず日焼け止めをしましょう。

運動以外の場面でも、外出する際はできる限り日焼け止めや日傘を使用しましょう。

◉目標運動量を意識する
下記の目標運動量を参考にしてください。
○日頃から「散歩」、「早く歩く」、「乗り物やエレベータを使わずに歩くようにする」など意識的に身体を動かしましょう
○1日平均1万歩以上歩くことを目標に
○週2回以上、1回30分以上の息が少しはずむ程度の運動を習慣に
○最初の運動としてはまずウォーキングから

週に2回以上行う運動は有酸素運動がおすすめです。なぜなら、有酸素運動は毛細血管の血流を活発にし、新陳代謝を上げる効果があるからです。
ただし、重要なことは体を動かすことです。無酸素運動の中にご自身が好きな競技があればそちらを行ってください。ご自身が好きな運動を取り入れることが長続きの秘訣です。

有酸素運動の例:ウォーキング、ジョギング、ランニング、水泳、サイクリング、ヨガなど。
無酸素運動の例:短距離走、ウェイトトレーニングなど

このように、運動においてのポイントは、継続的な運動習慣を身につけることと、その運動は、継続可能な運動強度であるのか❔または、紫外線などの運動する環境も考慮して行く事が、加齢臭を防ぐ運動の役割になりそうです。

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食品

食品
◉抗酸化食品
抗酸化食品に含まれる有効成分
・ゴマリグナン・ビタミンC・ビタミンE・ポリフェノール・ベータカロチン・カテキン・イソフラボン
これらの有効成分が豊富に含まれている食品を積極的に摂取することが大切だといえます。

◉加齢臭・ミドル脂臭の予防に効果的な「抗酸化食品」
・ゴマ・アボカド・キャベツ・セロリ・ホウレン草・大葉(シソ)・ニンジン・ショウガ・ピーマン・タマネギ・ブロッコリー・トマト・大豆・そば・バナナ・レモン・キウイフルーツ・グレープフルーツ・オレンジ・緑茶・赤ワイン

◉食物繊維
加齢臭対策でおすすめしたいふたつ目の食品カテゴリが「食物繊維」です。
「食物繊維」は悪臭物質を体外に排出する作用があるため、加齢臭・ミドル脂臭の予防におすすめしたい食品群の代表格です。
食物繊維
・メカブ・納豆・昆布・ワカメ・こんにゃく・モロヘイヤ・エシャロット・ゴボウ・キクラゲ

◉ビフィズス菌とオリゴ糖
ビフィズス菌をはじめとする善玉菌を増やすことによって、悪臭物質を生成する悪玉菌を減らすことができるため、加齢臭の抑制に効果的なのです。ビフィズス菌を摂取するのに有効なのは「ヨーグルト」です。加齢臭が気になる方は、ヨーグルトを積極的に摂取するようにしてください。

くわえて摂取したいのが「オリゴ糖」です。オリゴ糖はビフィズス菌の働きを活性化させるためのエンジンのようなものですから、ヨーグルトと一緒にオリゴ糖が豊富な食品を摂るとよいのです。
【ビフィズス菌】
ヨーグルト
【オリゴ糖】
・大豆・ゴボウ・アスパラガス・タマネギ・ハチミツ

まとめ

まとめ
このように、基本に帰ることで、加齢臭の予防ができることが明確になりました。どんな目的にも、必ず出てくるのが、適度な運動と、ストレス軽減(休養・レジャー)、栄養です。

基本的な生活習慣を身につけるのは、難しい。イメージするのは、小学生の日常です。
お仕事でなかなか難しい部分もありますが、テレワークが増えた今だからこそ、時間の有効活用をして、早寝、早起きをしコンディショニングを整えて行きましょう。