BLOG カラダの豆知識

腰痛の種類

腰痛の種類
腰痛の種類

福岡天神は、すっかり秋の気候になっています。近くの大濠公園では、11月に開催される福岡マラソン2022に向けてランニングに励むかたも多くなっています。一方で、運動を急激も行うと怪我のリスクが上がることも事実あります。

ですから、十分な準備運動が必要になります。また、大変重要なのがクールダウンです。トレーニングが終わったら、すぐに、次のトレーニングへの準備が始まっていると考えると理解が深まると思います。そして、気候や環境の事も考慮した上で、トレーニング とアップとクールダウンのボリュームの調整を行う事で、トレーニングの質が上がり効果も出やすくなります。

また、限られた時間の中で、身体をつくろうとしたときに、知識が自分の身を守るアイテムとして活躍します。まずは、冬場に多い腰痛の知識から抑えて、自分のトレーニングに反映させて見ましょう。

腰痛とは❔

腰痛とは❔
腰痛の定義
腰痛とは疾患(病気)の名前ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感と いった症状の総称だそうです。一般に座骨神経痛(ざこつ しんけいつう)を代表とする下肢(脚)の症状を伴 う場合も含むそうで、腰痛は誰もが経験しうる痛みとの事です。

◉特異的腰痛と非特異的腰痛
腰痛の範囲の定義
医師の診察および画像の検査(X 線や MRI など)で腰痛の原因が特定できるものを特異的腰痛、厳密な原因が特定できないものを非特異的腰痛と言うそうです。

ぎっくり腰は、 椎間板(ついかんばん)を代表とする腰を構成する組織のケガであり、医療機関では腰椎捻挫(ようついねんざ)又は腰部挫傷(ようぶざしょう)と診断される事が多いとよく耳にします。

しかしながら、厳密にどの組織のケガかは診察しても X 線検査をしても断定できないため場合は、非特異的腰痛と呼ばれるそうです。

腰痛の約 85%はこの非特異的腰痛に分類され、通常、 腰痛症と言えば非特異的腰痛のことを指すのが一般的との事です。

腰痛の定義だけを見ても、色々なアプローチをしなければならない事がわかります。医師に相談のもと、改善方向へ向えるように取り組んで行きましょう。

📧お問い合わせはこちらから📧

腰痛の種類

腰痛の種類
◉腰痛
・先天異常や側弯症、腰椎分離症など主に成長に伴っておこるもの、変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、変性すべり症など主に加齢により生ずるもの、腰椎骨折や脱臼などの外傷、カリエスや化膿性脊椎炎などの感染や炎症によるもの、転移癌などの腫瘍によるものなどがあるそうです。

・腰以外に由来するもの
解離性大動脈瘤などの血管の病気、尿管結石などの泌尿器の病気、子宮筋腫や子宮内膜症などの婦人科の病気、胆嚢炎や十二指腸潰瘍などの消化器の病気、変形性股関節症などの腰以外の整形外科の病気によるものがあり、加えて身体表現性障害、統合失調などの精神疾患や精神的なストレスによる心理的な原因による場合もあるそうです。

腰痛1つとってもいろいろな要因からきているので、痛みがでたときはなるべく早めに対応して行きましょう。

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症では、長い距離を続けて歩くことができません。
もっとも特徴的な症状は、歩行と休息を繰り返す間歇性跛行(かんけつせいはこう)だそうです。

腰部脊柱管狭窄症では腰痛はあまり強くなく、安静にしている時にはほとんど症状はないようですが、背筋を伸ばして立っていたり歩いたりすると、ふとももや膝から下にしびれや痛みが出て歩きづらくなります。

しかし、すこし前かがみになったり、腰かけたりするとしびれや痛みは軽減されるそうです。
進行すると、下肢の力が落ちたり、肛門周囲のほてりや尿の出がわるくなったり、逆に尿が漏れる事もあるのが特徴とされています。

加齢、労働、あるいは背骨の病気による影響で変形した椎間板と、背骨や椎間関節から突出した骨などにより、神経が圧迫されると痛みが出るそうで、脊柱管は背骨、椎間板、関節、黄色靱帯などで囲まれた脊髄の神経が通るトンネルです。

年をとると背骨が変形したり、椎間板が膨らんだり、黄色靱帯が厚くなって神経の通る脊柱管が狭くなって(狭窄)、それによって神経が圧迫を受け、神経の血流が低下して脊柱管狭窄症が発症するとされています。

椎間板ヘルニアに比べ中高年に発症することが多いようです。また背骨を後ろに反らすと脊柱管が狭くなり、前に曲げると広がるので、間歇性跛行が起こると言われています。

◉日常生活上の注意
日常生活で姿勢を正しく保つ事が必要です。
神経の圧迫は腰をまっすぐに伸ばして立つと強くなり、前かがみになるとやわらぎますので、歩く時には杖をついたり、シルバーカーを押して腰を少しかがめるようにしましょう。そうすると楽に歩けますが、筋力の低下もこの姿勢だと起こりやすくなるので、計画的なトレーニングをして、予防していきましょう。

また、自転車こぎも痛みが起こりにくいので、よい運動になります。

腰椎変性すべり症

腰椎すべり症
すべり症は、腰部脊柱管狭窄症と同じような症状出るとされています。
少ない距離なら歩けるのですが、立ったり・歩いたりしているとお尻や太ももの部分が痛くなって、歩くのが辛くなります。けれども、少ししゃがんで休めば楽になって、また歩けるのが特徴だそうです。

歩ける距離は日によって違いますし、腰痛(腰のベルトが当たるあたり)は比較的少なく、全く腰痛がない方もいるそうです。

・腰椎には馬尾神経を入れた硬膜管が通っている孔があり、これを脊柱管といいます。
「すべり症」では腰椎がずれることによって脊柱管が狭くなり、馬尾神経や神経根が圧迫されて症状が出るとされています。

・日常でのポイント
腹筋を常に意識して使うこと、腰痛が出た時には腰を動かしてストレッチすることなどが一般的な「腰痛」予防になりますが、「すべり症」に関しては効果のはっきりした予防がないとされていますが、腰椎周りの関節を安定させ、ストレッチを行い、筋力を発揮できる筋肉の長さを保つ事で、少なからず、関節への負荷を軽減する事ができます。

その点を踏まえても、筋肉の柔軟性をあげながら、関節の安定性を出す事で、筋力を発揮する能力を上げることは良いことではにか❔と考えます。

椎間板ヘルニア

ヘルニアになると、腰や臀部が痛み、下肢にしびれや痛みが放散したり、足に力が入りにくくなるそうです。
背骨が横に曲がり(疼痛性側弯)、動きにくくなり、重いものをもったりすると痛みがつよくなることがあります。

椎間板ヘルニア
椎間板は線維輪と髄核でできていて、背骨をつなぎ、クッションの役目をしています。その一部が出てきて神経を圧迫して症状が出ます。椎間板が加齢などにより変性し断裂して起こる事が多いようです。悪い姿勢での動作や作業、喫煙などでヘルニアが起こりやすくなることが知られています。


痛みが強い時期には、安静を心がけ、コルセットをつけたり医師に相談しましょう。
痛みが軽減してきたら、少しずつ運動を行い関節周りの筋力を強化して、負担がかからないようにして行きます。

側湾症

「側弯症(そくわんしょう)」とは背骨が左右に弯曲した状態で、背骨自体のねじれを伴うことがあります。通常、小児期にみられる脊柱変形を指すそうです。

左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭(きょうかく)の変形、肋骨や腰部の隆起(前かがみをした姿勢で後ろから背中をみた場合)、などの変形を生じるそうで、側弯が進行すると、腰背部痛や心肺機能の低下をきたすことがあるそうです。

日本での発生頻度は1~2%程度で、女子に多くみられるという数字が出ています。原因不明の側弯を特発性側弯症といい、全側弯症の60~70%を占めるそうです。そのほか、脊柱の先天的な異常による側弯を先天性側弯症、神経や筋の異常による側弯を症候性側弯症というそうです。


治療は側弯の原因や程度、年齢などによって異なるそうです。特発性側弯症で程度が軽い場合には、運動療法などで経過観察しますが、進行する場合には装具治療を行います。脊柱の成長期である思春期に悪化する場合が多いため、進行する場合は手術による矯正が必要になる場合があります。

運動の目線でいくと、高齢者にも多く見られるので、日常生活での姿勢なども気をつけて行きましょう。

まとめ

まとめ
このように、腰の痛み、腰痛1つとっても、様々な物があります。今回記載をさせて頂いた痛みについては、ほんの一部にすぎません。この他にも色々な痛みの種類があるので、ご自分で判断をせずに、まずは、医師に相談をされることをお勧めいたします。

改善へのフローはこちら
1・医師に相談する
2・相談のもと、リハビリを受けてみる
3・リハビリをしている間に、その後運動を継続できる場所を探す
4・リハビリ期間をしっかりと終えて、医師の了承が出たら、ご自分で選んだ場所でトレーニングを再開する。
5・予防の観点から、色々な事に挑戦してみる。

上記のように、段階を見てトレーニングを行うと予防できる可能性が広がります。

是非、心当たりのある方は挑戦をして見てください。