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老化のスピード

老化のスピード
老化のスピード

福岡天神は、少し肌寒い気候ではありますが、梅や桃の花が咲き、桜の木も少しずつ芽吹いて来ています。連日、週末には各地でマラソン大会も開かれており、今日も大阪マラソンが開催されています。少しづつアクティブな毎日が戻ってきているのを肌で感じれるようになってきました。

先日、ある記事を見ていると、スタンフォード大学の研究で、老化のスピードに関して記載されている記事を目にしました。アクティブな生活が戻ってくると、どこかへ出かけたり、出かける為にお洋服を新調したり、ダイエットをして体を引き締めたりと、イベントが始まるとそんな前向きな姿勢になっている方も多いのではないでしょうか❔

老化と聞くと嫌なイメージですが、どんな方でも、今日より若い日はない。という事で、ここのスピードをどうやって抑えて行くのか、または、どのタイミングを大切にして行くのかについて記載して行きます。

スタンフォード大学の研究によると

スタンフォード大学の研究によると
スタンフォード大学の研究チームがヒトの血漿タンパク質を分析したところ、老化は一定のペースで継続的に進行するのではないことがわかった ......大変興味深い内容ですので一読して見てください。

血中のタンパク質の測定によってヒトの健康状態を診断できることは広く知られているが、このほど、血中のタンパク質レベルによって、ヒトの年齢を精緻に予測できることがわかったそうです。

◉老化は一定のペースで継続的に進行するのではない
米スタンフォード大学の研究チームは、18歳から95歳までの4263名から得た血液サンプルを用いて2925の血漿タンパク質を分析し、2019年12月5日、その結果をまとめた研究論文を学術雑誌「ネイチャーメディシン」で発表したそうです。


この研究論文では、老化は一定のペースで継続的に進行するのではなく、、

🔴ここに注目🔴
34歳の青年期、60歳の壮年期、78歳の老年期という3つのポイントで急激に進むことも示されている。
タンパク質は、身体を構成する細胞からの指示を実行する働きを担っている。それゆえ、タンパク質レベルの大幅な変化は、身体の変化を意味するのです。

ネイチャーメディシン

生理的老化は34歳、60歳、78歳で急激に起こる

生理的老化は34歳、60歳、78歳で急激に起こる
生理的老化は34歳、60歳、78歳で急激に起こる
研究チームは、各被験者の2925の血漿タンパク質のレベルをそれぞれ測定し、そのうち1379のタンパク質レベルが被験者の年齢によって明らかに異なっていることを突き止めた。

また、被験者の年齢は、これらのうち373のタンパク質によって、概ね3年程度の誤差で精緻に予測でき、9のタンパク質でも、ある程度の精度で予測が可能だという。

加齢のみの要因で不可逆的に生じる生体の変化、すなわち「生理的老化」は、平均34歳、60歳、78歳の3つのポイントで急激に起こることも示されている。

多くのタンパク質は、一定のペースで増減したり、生涯、同じレベルを維持するのではなく、一定期間、同じレベルを保ち、特定のポイントで、突然上下に変動しているのだ。

年齢によってそのレベルが明らかに異なる1379のタンパク質のうち、895のタンパク質は、性別によっても特徴が認められた。

男性と女性で老化プロセスが異なることを示す成果のひとつとしても注目されている。

老化を遅らせる

老化を遅らせる薬剤や治療法の開発などの応用が期待されている
ウィス=コレイ教授は、2014年5月に「若齢マウスの血液は、老化に伴う認知機能などの低下を抑制する」との研究成果を発表し、老化によって血中で分子の変化が起こっていることを示したが、今回の研究成果は、抗老化医学をさらに前進させるものだという。

臨床応用までにはさらに5年から10年を要するものの、血中のタンパク質を「老化バイオマーカー」として老化の急速な進行を特定したり、老化を遅らせる薬剤や治療法を開発したり、老化を加速させる薬剤の副作用を早期発見するなど、様々な分野での応用が期待されているそうです。

こんな研究結果もあるようです。

こんな研究結果もあるようです。
今回のブログでは様々な記事を参考に記載させていただいています。
スタンフォード大学の研究以外にも老化のスピードについて記載されているものがあったのでシェアして行きます。

このような記事がありました。
卒業後20年目の高校の同窓会で同年配の旧友にひさしぶりに会って、「この人は年齢以上に老けて見える」と感じたことはないだろうか。同年齢の人であっても老化速度には個人差があることが、最近の研究で明らかになったそうです。

老化は若い時から始まる 38歳の青年の「生物年齢」が60歳のことも
年齢38歳の約1,000人の男女を対象とした研究で、年齢差は1年未満にもかかわらず、「生物年齢」には20歳代後半から60歳代まで大きな開きがあることが明らかになった。

ニュージーランドのダニーデンで実施されている「ダニーデン研究」は、1972~1973年に生まれた1,000人以上の参加者を対象に、生まれてから現在までの健康状態を調査している画期的な縦断調査を調べてみると。

米国のデューク大学加齢研究センターのベルスキー氏、 モフィット氏らの研究チームは、ダニーデン研究に参加した2011年時点で38歳だった954人の男女を対象に、26歳から38歳まで追跡して調査した。この研究は「米国科学アカデミー紀要」に発表されたそうです。

研究チームは、18種類のバイオマーカーを調べ、参加者の老化プロセスを調査した。具体的には、「腎臓、肝臓、肺機能、代謝および免疫系の機能」、「HDLコレステロール」、「心肺フィットネス」、「肺機能」、「染色体末端を保護する役目をもつテロメアの測定」(テロメアは加齢に伴って短くなる)、「歯の健康」、「眼底の細小血管の状態」などを検査したようなのですが、、、


これらのバイオマーカーにもとづいて、研究チームは38歳の研究参加者を30歳から60歳までに分類する「生物年齢」を設定した。

その結果、参加者の生物年齢は、30歳から60歳まで幅広い差があることが明らかになった。
生物年齢は、大部分の人では暦年齢のプラスマイナス2~3年以内だったが、年齢以上に若さを維持している人や、逆に老化している人もいた。

暦年齢は38歳であるにもかかわらず、生物年齢が50歳を超えている人は、12年間に1年に平均1.2歳ずつ歳をとっていたことになる。

実年齢と生物年齢の違いで、老けているかどうかの見た目の差も出ているという事ですね。つまり、外見だけでは本当のアンチエイジングにはなっていないという事です。

老化を抑えられる可能性

環境的な要因を改善すれば、老化を抑えられる可能性

多くの人は若いときには自分が生活習慣病を発症するとは考えず、老化のプロセスと無関係だと考えがちだ。
しかし、実際には「老化には個人差があり、26歳から38歳の青年期に年齢以上の老化が起きている人もいる。
逆に年齢よりも生物年齢が若い場合もありえる」という。

「老年医学は高齢者を対象としていますが、高血圧症や2型糖尿病、心臓病などの加齢に伴い発症が増える疾患を詳しくみると、若年者で予備群が増えている可能性があります。若いうちに体の老化について調べる必要があります」と、研究チームは言うそうです。

米国のデューク大学の研究で、参加した38歳の男女の顔写真を別の人に見せて、年齢をあてるテストが行われた。
暦年齢より生物年齢が老けている参加者は、顔も老けて見えることが明らかになったという。

「老化に影響する遺伝的な要因は20%に過ぎず、多くは環境的な要因によるものです。
生活習慣を改善し、環境的な要因を変えれば、加齢を抑えられる可能性があります」と言う。

自分の生物年齢を知ることが、行動変容を促す動機付けとなる可能性がある。そのために多くのバイオマーカーを調べ、多因子的な方法で生物年齢を特定する必要がある。

「現状のやり方では費用がかかり過ぎるので、もっと早い、安く、正確な方法を開発する必要があります」とは言う。

「病気を個別に治療するだけでは、まるでゲームのモグラ叩きのようになってしまいます。加齢に伴い発症リスクが上昇する病気を予防するために、根底にある体の老化そのものを解明する必要があります」と研究チームは指摘している。

まとめ

まとめ
今回は、老化とスピードについて最新の情報をお伝えいたしました。
ポイントをまとめると
1老化とスピードは、34歳、60歳、78歳で急激に老化のスピードが上がる事を知っておく事。
2生物年齢と実年齢の差を考えておく必要がある
3若々しくいる為には、生物学的年齢の引き上げを重視することも必要。

近年、ボディーメイクのために、食事のアンバランスによる体調不良なども言われていますが、血液、血管、神経系などを若く保つためには、基本に帰り、中強度の運動、バランスの良い食事、質の高い睡眠を日常に取り入れて行くことは必須です。

それらのサポートを行えるのが、Defini Personal Training GYMです。
老化とスピードに悩まれているかたはご相談ください。