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ストレスと副腎と五月病

ストレスと副腎と五月病
ストレスと副腎と五月病

福岡天神は、快晴です。25度近くある日が続いています。気がつかないうちに脱水症状などにならないように注意をしておきましょう。細かな水分摂取をしておくことが重要です。

さて、5月に入りゴールデンウィークも終わり、いよいよ夏を目前に梅雨の時期になっていきます。5月病というように、新年度から頑張ってきた疲労が身体に出やすい時期でもあるので注意が必要です。しっかりと、運動と休養と栄養を整えてコンディショニングを行って行きましょう。

今回は、その5月病とも縁があるストレスと副腎について記載をして行きたいと思いマます。知識を再学習したり、アップデートすることで、5月、残り2週間を皆さんで一緒に乗り切って行きましょう。

5月病ってなんだっけ❔

5月病ってなんだっけ❔
ゴールデンウィーク中から終了後に増えるのが、「この症状は五月病ですか?」というお話しが増えるように感じます。
「頭や体が重い」「何もやる気が起きない」「仕事や学校に行きたくない」などと感じて、「どうしたらいいのか」「病院に行ったほうがいいのか」と悩む人々の声が世間でも多いのではないでしょうか❔

一般的に五月病とは、社会人の就職や部署異動、学生の入学やクラス替えなど、新たな環境での生活がはじまってから1カ月あまりが経過したゴールデンウィークの連休をきっかけに、心身に表れる症状のこと。

「気分がすぐれない」「体がだるくて疲れやすい」「頭が痛い」「眠れない」「食欲がわかない」などの症状を訴えて、その理由を探ろうとしたり、会社や学校をやめたほうがいいのかを考えてしまう傾向があります。

さらに、「自分は新しい部署やクラスでやっていけないのではないか」「行ったらこの症状が悪化するのではないか」などと不安を抱く人も少なくありません。また、最近では、4月に環境が変わった人だけでなく、数カ月前や数年前に変わった人、あるいは、環境が変わっていないにもかかわらず連休をきっかけに五月病の症状が表れる人もいます。

五月病は医学的な病名ではなく、これらの症状を指す言葉ですが、これが長引くことで、うつ病や適応障害に進行してしまうケースもあるため、軽くみないほうがいいでしょう。すでに症状をはっきり感じている人は、心療内科や精神科を受診したほうがいいかもしれません。

🔴コンタクト🔴

このような方はご注意を。

1つ目の「良くも悪くも目の前のことに向き合おうとする人」は、きまじめ、誠実、一生懸命などの長所と、融通が利かない、頑固、視野が狭いなどの短所が表裏一体のタイプ。目の前のことに集中して頑張ろうとする人や、目の前の人と向き合おうとする人は、それがうまくいかないときに、五月病や適応障害のような症状が出やすいものです。

2つ目の「新しい環境への期待や理想が高かった人」は、現実とのギャップに苦しみやすいところがあります。さらにそのギャップを埋めようとするほど緊張やストレスを感じやすくなるのがつらいところ。理想をいったん手放して現実を受け止められたら楽になれることはわかっていても、それがなかなかできずモヤモヤを募らせていきます。

3つ目の「何でも白黒をはっきりつけたがる人」は、成功か失敗か、勝ちか負けか、正解か間違いかなどをはっきりさせたいタイプ。しかも、失敗、負け、間違いなど“黒”のときだけでなく、“グレー”の状態でもストレスを感じる分、他の人よりも症状が出る可能性が高くなります。成功、勝ち、正解など“白”を得るまでの過程を楽しめず、せっかちなのも特徴の1つでしょう。

そもそもストレスってなに❔

そもそもストレスってなに❔
ストレスは、生物が外部からの脅威や変化に適応するための身体的・心理的反応であり、これらの反応はホメオスタシスの維持に必要なものです。しかし、過度なストレスが持続すると、身体的・心理的な健康に悪影響を与える可能性があります。

ストレス反応は、交感神経系、副交感神経系、内分泌系、免疫系、神経伝達物質、遺伝子発現など複数の生理学的プロセスによって制御されます。また、個人の認知的評価、ストレス対処行動、社会的支援などもストレス反応に影響を与えます。

ストレスは、生物学的な反応だけでなく、社会文化的要因にも関連しており、文化的価値観、社会的地位、人間関係、経済的負担などがストレスの原因となることがあります。

これらの理由から、ストレスは複雑な現象であり、様々な学問領域から研究されています。生物学、心理学、社会学、医学、薬理学などがストレスの研究分野であり、多くの研究が進められています。


ストレスとは、人が外部の刺激に対して適応するための身体的・心理的反応です。ストレスの原因は、様々なものが考えられますが、一般的には、仕事、家庭、人間関係、経済的な問題など、日常生活においての様々なプレッシャーが挙げられます。

ストレスは、身体的反応と心理的反応の両方を引き起こします。身体的反応には、血圧の上昇、心拍数の上昇、呼吸の浅化、筋肉の緊張などがあります。心理的反応には、不安、イライラ、怒り、悲しみなどがあります。これらの反応は、ストレスに対する適応反応であるため、短期的には有益なものですが、長期的には健康に悪影響を与える可能性があります。

長期的なストレスは、心身症やうつ病、不眠症、高血圧、心臓病、消化器系の問題、免疫機能の低下など、様々な健康問題を引き起こすことが知られています。ストレスを軽減するためには、適切な運動、良質な睡眠、バランスの取れた食事、ストレス解消法(例えば、瞑想、ヨガ、趣味など)などが有効です。

また、ストレスを軽減するために、誰かに話を聞いてもらう、専門家のアドバイスを求める、仕事や家庭の負荷を軽減するなどの方法もあります。

ストレスと副腎

ストレスと副腎には密接な関係があります。ストレスを受けると、副腎がストレスホルモンを分泌することによって、身体の反応を調節します。具体的には、副腎髄質からアドレナリンやノルアドレナリンが分泌され、副腎皮質からはコルチゾールが分泌されます。

アドレナリンやノルアドレナリンは、心拍数や呼吸数を上昇させ、血圧を上げることで身体を興奮させます。これにより、身体の反応が素早く改善されるため、緊急時には非常に重要な役割を果たします。

一方、コルチゾールは、ストレスに対する身体の反応を長期的に調節するために働きます。コルチゾールは、炎症や免疫反応を抑制することで、ストレスによる身体への損傷を軽減する効果があります。また、コルチゾールは、グルコースの生成を促進することで、ストレスによるエネルギー需要を満たす役割も果たします。

しかし、過度なストレスによって副腎が過剰に刺激されると、副腎機能不全やストレスホルモンの異常分泌などの問題が引き起こされることがあります。

このような状態は、ストレスホルモンの過剰分泌が続くことで、心血管系や免疫系、代謝系などの健康への影響を引き起こすことが知られています。

アルドステロン

アルドステロンは、副腎皮質のゾーナ・グロメロサ層に存在するステロイドホルモンの一種です。主に、腎臓でのナトリウムとカリウムの調節に関与しています。アルドステロンは、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系と呼ばれる生理学的システムによって制御されます。

レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系は、血圧と体液量を制御するために重要な役割を果たします。このシステムは、腎臓で産生されるレニンによってアンジオテンシノーゲンが切断され、アンジオテンシンⅠが生成されます。

アンジオテンシンⅠは、肺や腎臓でアンジオテンシンⅡに変換されます。アンジオテンシンⅡは、アルドステロンの分泌を刺激することで、腎臓でのナトリウムの再吸収を促進し、同時にカリウムの排泄を増加させます。

このように、アルドステロンは、腎臓でのナトリウムの再吸収を増加させ、カリウムの排泄を増やすことで、血圧を上昇させ、体液量を増加させる働きを持っています。

アルドステロンによるナトリウムの再吸収は、血漿中のナトリウム濃度を上昇させるため、腎臓での水分の再吸収を促進することで、体液量を増加させることができます。一方、カリウムの排泄が増加することで、血漿中のカリウム濃度が低下します。

ストレス解消と運動

運動は、ストレス解消に効果的な方法の1つとして知られています。以下に、運動がストレス解消に与える効果について学術的に知られている内容をいくつか紹介します。

ストレスホルモンの減少:運動によってストレスホルモンであるコルチゾールやアドレナリンの分泌が減少するとされています。これは、運動によって身体がリラックスし、ストレスホルモンが分泌される状態が改善されることによるものと考えられています。

精神的なリフレッシュ:運動によって身体が疲れ、脳がリフレッシュされることが知られています。また、運動によって脳内のセロトニンやエンドルフィンといった神経伝達物質の分泌が促進されることが報告されており、これらの物質が気分を改善し、ストレス解消に役立つとされています。

自己肯定感の向上:運動によって自己肯定感が向上するとされています。運動を行うことで、自己実現感や自尊心が高まることが報告されており、これらがストレス解消に役立つとされています。

睡眠の質の改善:運動によって、睡眠の質が向上するとされています。睡眠不足はストレスの原因となり、運動によって睡眠の質を改善することで、ストレスの緩和が期待されます。

これらの効果から、運動はストレス解消に効果的な方法であるとされています。ただし、過剰な運動はストレスを増大させることがあるため、適度な運動が必要です。また、運動前後のストレッチやストレス解消効果の高いヨガ、マインドフルネス瞑想などを組み合わせることで、より効果的なストレス解消が期待されます。

まとめ

まとめ
ゴールデンウィーク中に旅行や外出が多く、体力的にも精神的にも疲れがたまっている人もいるかもしれません。そのような場合、運動を行うことで疲れを早く取ることができます。以下に、ゴールデンウィークの疲れを早く取るための運動についてまとめました。

有酸素運動を取り入れる:有酸素運動は、心肺機能を高め、体内の老廃物を排出することができます。
ウォーキングやジョギング、自転車運動など、心拍数を上げる運動を行うことで、疲れを早く取ることができます。

ストレッチを行う:筋肉の硬直やこりを緩和するために、ストレッチを行うことが効果的です。
ストレッチは、柔軟性を高め、筋肉をほぐすことができます。特に、長時間の車の運転や移動によって、筋肉が固まりがちな場合には、ストレッチを行うことで疲れを早く取ることができます。

ヨガを行う:ヨガは、筋肉を柔軟にするだけでなく、リラックス効果もあるため、疲れを早く取ることができます。また、ヨガは、ストレス解消にも役立つため、ゴールデンウィークの疲れを解消するためには最適の運動と言えます。

休息を取る:運動を行うことも大切ですが、十分な睡眠や休息も必要です。睡眠不足は、疲れを蓄積させる原因となります。ゴールデンウィークが終わった後は、睡眠を十分にとり、身体を休めることで疲れを早く取ることができます。

以上のように、有酸素運動やストレッチ、ヨガなどを組み合わせて運動を行うことで、ゴールデンウィークの疲れを早く取ることができます。ただし、身体に合わせた運動を行うことや、過剰な運動を避けることが大切です。