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扁平足について

扁平足について
扁平足について

福岡天神は、梅雨真っ盛りです。この蒸し暑さの中でも近くの大濠公園では、ランニングに励んでいる方がたくさんいらっしゃいます。脱水症状に気をつけながら頑張って行きましょう。走る習慣のない方には、今いち蒸し暑い中でランニングをする意味が理解できないという方も多いのではないでしょうか❔

もちろん、体調が悪かったり、あまりにも暑さがすごい時に無理をして走ることが正解と行っているわけではないのですが、走る習慣のある方は、1年を通したランニングの効果を感じている方が多いように思います。6月に走り、しっかりと汗をかいておくと、もっと暑い夏には、発汗作用が上手くなっており体温調節にも役立つのです。

ただ、くれぐれも熱射病にならないように気をつけて行きましょう。また、中には、走ると足が痛くなってしまうハイアーチの方や、扁平足の方も多いのではまいでしょうか❔今回は、扁平足について記載をして行きたいと思います。

扁平足とは

扁平足とは
扁平足とは、足の裏にある土踏まずが潰れ、足裏が平らになった状態です。激しい運動をする人は痛むこともありますが、病気と呼ぶほどのトラブルはありません。

土踏まずは大人になるにつれて徐々に高くなるため乳幼児の頃は誰でも扁平足です。大人になってからの扁平足は、年齢による腱の変性や体重の負荷によることなどの原因が考えられます。

かかとの骨が内側に傾いているので足にうまく体重をかけることができず、体が安定せず、片足立ちをしにくいのが特徴です。
扁平足自体は病気とは言えませんが重症化すると外反母趾などを引き起こす可能性もあります。

土踏まずを形成する骨を支える筋肉は足部内在筋と足部外在筋に分けられます。足部内在筋は短母指屈筋・母趾外転筋・短趾伸筋があり、足部外在筋は前脛骨筋・ヒラメ筋・長趾屈筋・長母趾屈筋があり、これらが土踏まずを支え足底のクッションの役割を果たします。

これらの筋肉が、きちんと働いていれば土踏まずはしっかりと形成されますが、だらんと力を失うと扁平足になります。長時間立ったり歩いたりすると足裏がだるくなるのは、扁平足の代表的な症状です。

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中年の扁平足

上記で記載したように、足の土踏まずが無くなったものを総称して扁平足といいます。

幼児のころから足裏が平べったく、大人になってもそのまま残っているタイプの扁平足では痛みはあまりありません。

これに対して中年以降に発症する扁平足では内側のくるぶしの下が腫れ、痛みが生じます(成人期扁平足)。 初期には足の扁平化は目立ちませんが、しだいに変形が進みます。
つま先立ちがしにくくなり、さらに進行すれば足が硬くなって歩行が障害されます。

原因としては、扁平足の原因には先天性のものと後天性のものがあります。先天性の扁平足は、通常8〜10歳で形成されるはずの土踏まずが形成されず、骨や筋肉の発達が不十分で、足の裏のアーチができない状態で成長していくと先天性扁平足が疑われます。

これに対して後天性の扁平足は、今まで土踏まずがあったにも関わらず、靴やヒールが合わなかったり、長時間の立ち仕事や歩行、急激な体重増加、スポーツによる使いすぎ、足首周辺の外傷や手術などが原因となり、次第に扁平足となってくるのが後天性のもので、中年以降の女性や肥満体型の人に多く、成人期扁平足といわれます。

足の裏のアーチ構造は効率よく体重を支えていますが、そのアーチをつり上げているのが後脛骨筋です。加齢や繰り返しの体重負荷により、内くるぶし付近で後脛骨筋が断裂してアーチを支えられなくなるのが後脛骨筋機能不全で、成人期扁平足の最も多い原因です。

デメリット

デメリット
扁平足のデメリット

足の着地時の衝撃を吸収できないため、疲れやすい。
スポーツなどで故障しやすくなる。(膝や腰を痛めやすい)
バランス、姿勢が悪くなり、転びやすくなるなど、怪我をしやすい。
人によっては足首がグラグラする感覚がある。
変形性膝関節症の原因になる。
扁平足は本来必要なクッションの役割が存在しないため、例えるなら毎日布団などを敷かずに床で寝ているようなものです。

そのような毎日を過ごしていたら、疲れやすいことや、身体を痛めやすくなることにも納得が行くかと思います。

また、床で寝ることより接地面積が少なくクッション性のない足で体重を支え、立ち続けることはそれ以上の負担かもしれません。

扁平足が原因で、全身の歪みに繋がっていく可能性もあります。

扁平足によって生じる影響とは
一般的に扁平足はスポーツをするにあたって影響が出やすいと言えます。

たとえば、マラソンやジョギングがいい例です。
長時間走ることは負担がかなりかかる。
土踏まずがクッションとなって衝撃を受け止めてくれない分、足への負担が大きいため、一定距離を走ったら痛みや疲労で走れなくなることが考えられます。

またバスケットボールやバレーボールのようなジャンプを多くするスポーツは、着地時の衝撃がうまく分散されない為、怪我にもつながりやすくなります。


着地時に負担がかかる。
また、土踏まずが潰れてしまったことで、かかとの骨が内側に傾き、バランスが悪くなってしまいます。


土踏まずが潰れるとそれに伴ってバランスも悪くなる。
そのため、転倒のリスクが増えることや、バランスを保つために様々な筋肉への負担が増える可能性があります。

扁平足のチェック方法

扁平足のチェック方法とは扁平足を判断する方法は2つ

レントゲンを撮る。
簡易的なチェック法を用い判断する。

レントゲンを撮る場合
レントゲンは骨の状態が視覚的にわかります。
レントゲンの結果を見て、アーチ効率というのを計算し、扁平足と判断します。

この方法のメリットは、お医者さんから診断が得られることです。
デメリットは、レントゲンを撮ることで放射線の被曝があること、費用と手間がかかることです。

簡易的なチェック方法を用いる場合
床に足をつけた状態で、土踏まずと床の間に指を入れて隙間を見ていきます。
土踏まずと床の間に指が入るかを見る
この際、指が土踏まずと床の間に入る場合は正常、指が入るスペースがない場合は扁平足の可能性があります。


上記の方法で指が入り、土踏まずが機能している足
上記の方法で指が入らないべた足、または土踏まずがつぶれかかっている足(わざと土踏まずがない足を再現しています。)この方法のメリットは、その場で簡単に行えることです。

デメリットは、簡易的ゆえに正確な判断とまではいかないことです。
もし、本当に扁平足なのかを知りたい場合はいきなり病院へ行くのではなく、簡易的な方法を試した後に整形外科を受診することをおすすめします。

扁平足への運動

扁平足への運動
①足裏の筋肉をトレーニングする
扁平足を改善したい場合は、足裏の筋肉をトレーニングするのがおすすめです。
筋力不足が原因の扁平足は、足裏の筋肉をトレーニングすれば改善できます。扁平足が気になる場合は、足の指の開く閉じるを10回繰り返すトレーニングを実践するとよいです。

また、足の指でタオルを掴む・離すを10回繰り返すトレーニングもおすすめです。これだけで足裏の筋肉が鍛えられるので、扁平足の改善につながります。テレビを観ながらや家事をしながらでもできるので、ぜひ実践してみてください。

扁平足を治す方法:②適度な運動をする
扁平足を改善したい場合は、適度な運動をするのがおすすめです。
肥満や筋力不足が原因の扁平足は、生活の中に適度な運動を取り入れると改善できる可能性が高いです。
適度な運動は扁平足の改善だけではなく、身体の負担軽減やストレス解消にもつながります。1駅分歩くだけでも効果的なので、適度な運動を取り入れるようにしましょう。

扁平足を治す方法:③足に負担のない靴を履く
扁平足を改善したい場合は、足に負担のない靴を履くのがおすすめです。
サイズの合わない靴を履いていることが原因で起こる扁平足は、靴を変えると改善できる可能性が高いです。

サイズが合わない場合は、インソールや中敷きを使って対応する方法もあります。なお、ヒールは一般的な靴より足への負担が大きいので、扁平足を改善したい場合は避けた方がよいでしょう。

扁平足を治す方法:④足に負担のない靴を履く

扁平足を改善したい場合は、整体で施術を受けるのもおすすめです。
扁平足は身体の歪みが原因で起こる場合もあるので、早めに対処しましょう。

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まとめ

まとめ
扁平足(へんぺいそく)は、足のアーチ(足底の曲線)が通常よりも低い状態を指します。通常、足のアーチは足首の内側から足の指の付け根までの間で形成されますが、扁平足ではこのアーチが平坦化してしまい、足底が地面に近づいてしまいます。

扁平足は、生まれつきのもの(先天性扁平足)や後天的に獲得するもの(後天性扁平足)があります。先天性扁平足は、個人の足の形成過程で起こる発育異常によって引き起こされる場合があります。後天性扁平足は、足の筋肉や靭帯の弱化、足の骨折、肥満、妊娠など、さまざまな要因によって引き起こされることがあります。

扁平足の症状には、足底の痛みや疲労感、足首や足の内側の腫れ、足の内側の地面への沈み込み、足の形状の変化などがあります。また、扁平足は足のバランスや姿勢にも影響を与えることがあります。
扁平足の管理方法には、以下のようなものがあります:

適切な靴を選ぶ:アーチサポートやクッション性のある靴を選ぶことで、足への負担を軽減することができます。

特殊な中敷きを使用する:アーチサポートやクッション性のある中敷きを使用することで、足底のアーチを支えることができます。

物理療法やエクササイズ:足の筋力を強化するための物理療法やエクササイズを行うことで、足の安定性や機能を改善することができます。

体重管理:適切な体重を維持することで、足への負担を軽減することができます。
医師の指導を仰ぐ:重度の扁平足や症状が進行している場合には、医師の指導を仰ぐことが重要です。医師は、必要に応じてカスタムメイドの中敷きや手術を勧めることもあります。

重度の症状を抱える場合や日常生活に支障をきたす場合は、医師の診断と指導を受けることをおすすめします。医師は、個々の症状や状態に応じた最適な治療法を提案してくれるでしょう。