福岡天神は、梅雨の合間の快晴が続いています。福岡では、リッツカールトンが開業し、7月1日は、高校野球の県大会が開催され、3年ぶりの全校での開会式があるそうです。また、7月15日に山笠、7月14日には、世界水泳、8月にはお隣の沖縄で世界バスケットボールと、西日本の2023年夏はイベントが盛り沢山となっています。2024年には佐賀国体も控えています。
このように、日本のトップレベルや世界レベルの競技を子供達が目にする事が数十年前に比べると増えるようになって着ています。また、最近では、SNSなどでも手軽に世界レベルを感じる事ができるという事は、子供の競技レベルの引き上げにも、大変影響が出てきているのではないでしょうか❔
周りにいる指導者や関係者は、昔ながらのしがらみや、固定概念にとらわれる事なく、より子供の発育発達において最新の状況を手に入れて、エビデンスのある指導をしていきたいものです。そこで、今回は、子供の成長と運動について、再学習し、未来の子供の健康を守れるように知識を深めていきましょう。
スキャモンの発育曲線
子供にスポーツを指導される方で、まず抑えておきたい知識が、こちらのスキャモンの発育曲線。
スキャモンの発育曲線とは❔
聞きなれない言葉であると思いますが、スポーツ指導を行う上で非常に重要なものです。
プロのスポーツチームでも、ジュニア(小学生程度の世代)の育成をするときにトレーニングプログラムをスキャモンの発育曲線の考えを取り入れてつくられたりしています。
スキャモン発育曲線 スポーツ 子ども
国立スポーツ科学センターでも記載があるように。
子どもは年齢を重ねて成長していくなかで、「一般型」「リンパ型」「神経型」「生殖器型」と4つのカテゴリに分かれて発育していくと考えられています。
その発育を、20歳を100とした場合に、年齢ごとにどの程度成熟しているかを曲線によって表わしたものです。以下から4つの型について詳しく説明していきます。
一般型
身体的な成長を表わしたもです。身長、体重、臓器の発育のことで、2〜13歳ころまで緩やかに成長していきます。
14歳ころからは急激に発育し、18歳ぐらいでほぼ100%近くまで達します。
リンパ型
リンパ型は、免疫をつかさどるリンパ組織(扁桃やリンパ節など)の発育を表します。発育の特徴としては、6歳をすぎると100を超えて最大で180%以上の発育をします。
その後、12歳ころから急激に低下していくという、他の組織の発育とは違った独特な曲線を描きます。
神経型
器用さ、リズム感に関わる神経系の発育です。脳、脊髄、感覚器の成長を表します。神経系の組織の発育は、6歳ころまでに100%近くまで発育するのが特徴です。
生殖器型
そらぞれの生殖器の発育を表します。生殖器の発育は、男性ホルモンや女性ホルモンの分泌を促進させます。
生後から成長は非常にゆっくりですが、思春期の14歳ころから急速に発育していく特徴があります。
スキャモンの発育曲線とは❔
聞きなれない言葉であると思いますが、スポーツ指導を行う上で非常に重要なものです。
プロのスポーツチームでも、ジュニア(小学生程度の世代)の育成をするときにトレーニングプログラムをスキャモンの発育曲線の考えを取り入れてつくられたりしています。
スキャモン発育曲線 スポーツ 子ども
国立スポーツ科学センターでも記載があるように。
子どもは年齢を重ねて成長していくなかで、「一般型」「リンパ型」「神経型」「生殖器型」と4つのカテゴリに分かれて発育していくと考えられています。
その発育を、20歳を100とした場合に、年齢ごとにどの程度成熟しているかを曲線によって表わしたものです。以下から4つの型について詳しく説明していきます。
一般型
身体的な成長を表わしたもです。身長、体重、臓器の発育のことで、2〜13歳ころまで緩やかに成長していきます。
14歳ころからは急激に発育し、18歳ぐらいでほぼ100%近くまで達します。
リンパ型
リンパ型は、免疫をつかさどるリンパ組織(扁桃やリンパ節など)の発育を表します。発育の特徴としては、6歳をすぎると100を超えて最大で180%以上の発育をします。
その後、12歳ころから急激に低下していくという、他の組織の発育とは違った独特な曲線を描きます。
神経型
器用さ、リズム感に関わる神経系の発育です。脳、脊髄、感覚器の成長を表します。神経系の組織の発育は、6歳ころまでに100%近くまで発育するのが特徴です。
生殖器型
そらぞれの生殖器の発育を表します。生殖器の発育は、男性ホルモンや女性ホルモンの分泌を促進させます。
生後から成長は非常にゆっくりですが、思春期の14歳ころから急速に発育していく特徴があります。
段階的に体の動きを覚えていく
段階的に体の動きを覚えていく
スキャモンの発育曲線は4つの型で表され、それぞれの特徴がありあます。そして、その発育段階がスポーツをする上で、どのように影響があるかを説明していきたいと思います。
スキャモン発育曲線 スポーツ 子ども
プレゴールデンエイジ(3〜8歳)
運動能力の基礎ができあがる時期。神経系が急速に発育していきます。そのため、器用さ、リズム感、バランス感覚などの習得ができます。多種多様な動きを体験することが大切です。
ゴールデンエイジ(9〜12歳)
運動の技術を即座に習得できる時期。スポーツにおいての複雑、高度な技術もすぐに覚えることができる大変貴重な時期です。
神経系の発育がほぼ完了します。筋力、体力トレーニングでなく、テクニックを身に着けるのに最適です。
ポストゴールデンエイジ(13〜16歳)
この時期には、一般型の発育が盛んになってきます。身長が急に伸びたり、体格が男性、女性らしくなっていきます。
この時期は身体的成長の時期なので、筋力や体力を伸ばすのに適しています。
なんで3歳から?
年齢による発育の特徴から、スポーツをする上でポイントとなる年齢を再度まとめます。
プレゴールデンエイジ→運動の動きを覚えて基礎をつくる時期
ゴールデンエイジ→高度な技術を習得してスキルを伸ばす時期
ポストゴールデンエイジ→身体能力を向上させる時期
スキャモン発育曲線 スポーツ 子ども
スキャモンの発育曲線によって分類した4つの型から、発育段階によってスポーツが子どもに与える影響が年齢ごと違っていることがわかります。
段階をおって、その時期に適した運動をしていくことが大切です。そして、最後に「なぜ3歳からはじめることがオススメなのか」を考えていきます。
3歳から参加可能なキッズスクールがたくさん♪
一般的に子どもがスポーツをはじめる場合に多いタイミングは、「小学生から地域のスポーツ少年団にはいる」ことです。
日本のスポーツは、学校体育、地域のスポーツ少年団、部活動が中心に行われているのが現状です。このためスポーツをはじめる入り口となるのが、小学校であるケースがほとんどです。
ですが、ここまで説明してきたとおり、小学生にはいる6歳からでは、すでに神経系の発育がある程度進んでしまっている段階です。運動の基礎をつくる重要な時期の半分が過ぎてしまっています。
小学生になると、「運動神経が悪い子」と呼ばれてしまう子どもがいたりしますが、それはこの時期に運動をあまりやってこなかった、やる機会がすくなかったからというのが、大きな原因であると考えられます。
しかし、現在ほとんどのスポーツがキッズスクールなどを展開しており、子どもがやりたいスポーツが小さいうちからできる環境が整いつつあります。
年齢制限も幼児対象が増え、親子同伴などの条件もある場合がございますが、お近くのキッズスクールなどでスポーツと触れ合うきっかけを是非与えてあげてくださいね。
低年齢化の傾向は、この「スキャモンの発育曲線」の考えが世間に浸透してきていることが考えられるでしょう。
こころの成長
スポーツを小さいうちからはじめることには、精神的なメリットもあります。例えば、サッカーなどのチームスポーツでは、集団のなかに入り他の子と一緒に練習することで、コミュニケーションのとり方を学びます。
相手のことを考える力は、いろんな人間関係を経験することで身につきます。公園や家での1人遊びももちろん大切ですが、集団のなかでスポーツを通じて学ぶことは、小学生以下の小さい子どもにとっても刺激になるでしょう。
コミュニケーションをとって、友達関係をつくることがスポーツの楽しさを広げていくことにもなります。
スキャモンの発育曲線は4つの型で表され、それぞれの特徴がありあます。そして、その発育段階がスポーツをする上で、どのように影響があるかを説明していきたいと思います。
スキャモン発育曲線 スポーツ 子ども
プレゴールデンエイジ(3〜8歳)
運動能力の基礎ができあがる時期。神経系が急速に発育していきます。そのため、器用さ、リズム感、バランス感覚などの習得ができます。多種多様な動きを体験することが大切です。
ゴールデンエイジ(9〜12歳)
運動の技術を即座に習得できる時期。スポーツにおいての複雑、高度な技術もすぐに覚えることができる大変貴重な時期です。
神経系の発育がほぼ完了します。筋力、体力トレーニングでなく、テクニックを身に着けるのに最適です。
ポストゴールデンエイジ(13〜16歳)
この時期には、一般型の発育が盛んになってきます。身長が急に伸びたり、体格が男性、女性らしくなっていきます。
この時期は身体的成長の時期なので、筋力や体力を伸ばすのに適しています。
なんで3歳から?
年齢による発育の特徴から、スポーツをする上でポイントとなる年齢を再度まとめます。
プレゴールデンエイジ→運動の動きを覚えて基礎をつくる時期
ゴールデンエイジ→高度な技術を習得してスキルを伸ばす時期
ポストゴールデンエイジ→身体能力を向上させる時期
スキャモン発育曲線 スポーツ 子ども
スキャモンの発育曲線によって分類した4つの型から、発育段階によってスポーツが子どもに与える影響が年齢ごと違っていることがわかります。
段階をおって、その時期に適した運動をしていくことが大切です。そして、最後に「なぜ3歳からはじめることがオススメなのか」を考えていきます。
3歳から参加可能なキッズスクールがたくさん♪
一般的に子どもがスポーツをはじめる場合に多いタイミングは、「小学生から地域のスポーツ少年団にはいる」ことです。
日本のスポーツは、学校体育、地域のスポーツ少年団、部活動が中心に行われているのが現状です。このためスポーツをはじめる入り口となるのが、小学校であるケースがほとんどです。
ですが、ここまで説明してきたとおり、小学生にはいる6歳からでは、すでに神経系の発育がある程度進んでしまっている段階です。運動の基礎をつくる重要な時期の半分が過ぎてしまっています。
小学生になると、「運動神経が悪い子」と呼ばれてしまう子どもがいたりしますが、それはこの時期に運動をあまりやってこなかった、やる機会がすくなかったからというのが、大きな原因であると考えられます。
しかし、現在ほとんどのスポーツがキッズスクールなどを展開しており、子どもがやりたいスポーツが小さいうちからできる環境が整いつつあります。
年齢制限も幼児対象が増え、親子同伴などの条件もある場合がございますが、お近くのキッズスクールなどでスポーツと触れ合うきっかけを是非与えてあげてくださいね。
低年齢化の傾向は、この「スキャモンの発育曲線」の考えが世間に浸透してきていることが考えられるでしょう。
こころの成長
スポーツを小さいうちからはじめることには、精神的なメリットもあります。例えば、サッカーなどのチームスポーツでは、集団のなかに入り他の子と一緒に練習することで、コミュニケーションのとり方を学びます。
相手のことを考える力は、いろんな人間関係を経験することで身につきます。公園や家での1人遊びももちろん大切ですが、集団のなかでスポーツを通じて学ぶことは、小学生以下の小さい子どもにとっても刺激になるでしょう。
コミュニケーションをとって、友達関係をつくることがスポーツの楽しさを広げていくことにもなります。
コーディネーション能力
神経系に働きかけ、「コーディネーション(coordination)=調整する」力を伸ばす
コーディネーショントレーニングは、1970年代の旧東ドイツで生まれ、1990年代ごろから、日本でも普及し始めました。
もともとはアスリート育成を目的として開発されましたが、今では世界各国で、子どもの運動能力向上のために用いられています。コーディネーショントレーニングは、神経系に働きかける運動です。
「神経系に働きかける」とは、つまり、身体を操作する力に働きかけ、これを伸ばすことになります。
コーディネーション能力が高いと、体を自由に操れる、体を動かすことは、脳が目や耳などから入ってくる情報を処理する
「どう動くか」を決め、指令を出す、指令を受けて筋肉が動くというしくみから成り立っています。
情報や指令は電気信号のようなもので、神経回路(運動神経)を通ります。
この回路が発達していると、情報・指令がすばやく正確に通ることができ、結果、自分の体をうまく調整し、操ることができるのです。
一般的に運動神経や運動センスがよい人は、自分の体を思ったように動かすことができる人、といえるでしょう。
つまり、運動神経の土台ができる幼児期からコーディネーショントレーニングに取り組み、コーディネーション能力を高めることは、運動神経(運動センス)をよりよくすることにつながるのです。
コーディネーション能力は12歳までに伸ばす
神経系の発達は、ひとつの動きではなく、さまざまな動きを経験することで刺激を受けて成長するため、幼児期・児童期の運動が大切とされています。
5歳までに80%、12歳までにほぼ100%の神経系が出来上がり、とくに9~12歳は、動きをグングン吸収して成長する時期です。
5~8歳ごろはプレゴールデンエイジ
9~12歳はゴールデンエイジ
13~15歳ごろはポストゴールデンエイジ
といわれています。
プレゴールデンエイジでは遊びの中で、ゴールデンエイジでは多様な運動の中で、ポストゴールデンエイジではより専門的な運動や競技の中で、さまざまな刺激を受けて、運動する力が磨かれていきます。
ただ、12歳以降にまったく運動する力が向上しないわけではありません。程度にはよりますが、何歳からでも、能力を高めることはできます。
コーディネーショントレーニングは、1970年代の旧東ドイツで生まれ、1990年代ごろから、日本でも普及し始めました。
もともとはアスリート育成を目的として開発されましたが、今では世界各国で、子どもの運動能力向上のために用いられています。コーディネーショントレーニングは、神経系に働きかける運動です。
「神経系に働きかける」とは、つまり、身体を操作する力に働きかけ、これを伸ばすことになります。
コーディネーション能力が高いと、体を自由に操れる、体を動かすことは、脳が目や耳などから入ってくる情報を処理する
「どう動くか」を決め、指令を出す、指令を受けて筋肉が動くというしくみから成り立っています。
情報や指令は電気信号のようなもので、神経回路(運動神経)を通ります。
この回路が発達していると、情報・指令がすばやく正確に通ることができ、結果、自分の体をうまく調整し、操ることができるのです。
一般的に運動神経や運動センスがよい人は、自分の体を思ったように動かすことができる人、といえるでしょう。
つまり、運動神経の土台ができる幼児期からコーディネーショントレーニングに取り組み、コーディネーション能力を高めることは、運動神経(運動センス)をよりよくすることにつながるのです。
コーディネーション能力は12歳までに伸ばす
神経系の発達は、ひとつの動きではなく、さまざまな動きを経験することで刺激を受けて成長するため、幼児期・児童期の運動が大切とされています。
5歳までに80%、12歳までにほぼ100%の神経系が出来上がり、とくに9~12歳は、動きをグングン吸収して成長する時期です。
5~8歳ごろはプレゴールデンエイジ
9~12歳はゴールデンエイジ
13~15歳ごろはポストゴールデンエイジ
といわれています。
プレゴールデンエイジでは遊びの中で、ゴールデンエイジでは多様な運動の中で、ポストゴールデンエイジではより専門的な運動や競技の中で、さまざまな刺激を受けて、運動する力が磨かれていきます。
ただ、12歳以降にまったく運動する力が向上しないわけではありません。程度にはよりますが、何歳からでも、能力を高めることはできます。
コーディネーションの7つの能力
コーディネーションの7つの能力
コーディネーション能力は、以下の7つに分類できます。
定位能力
自分がどこにいて、どんな状態にあるのかをつかむと同時に、動いているボールや人(相手や味方)との距離や間合いをはかる力。
例…人とぶつからずに走れる、ボールの落下地点に正確に入れる
バランス能力
転びそうになったり、体勢が崩れたりしたときに、上手に体を保ち、立て直す力。不安定なものの上や空中で体勢を保ち、動作する力でもある。
例…体勢を変化させながらドリブルができる、スキーやスノーボードで滑る
識別(分化)能力
力を入れる、ちょっと抜く、じょじょに力を入れるなど、出力の程度と方向を調整する力。これにより、イメージどおりに用具を動かせる。
例…バットやラケットを狙いどおりの軌道と速度でふれる、ボールを速く投げたりゆるく投げたり、力の入れ具合を加減できる
リズム化能力
音や人の動きに対し、タイミングを合わせて動く力。目で見た動きを、自分の体で再現する力。この能力がないと、動きがぎこちなくなる。
例…ドリブルやパスがタイミングよくできる、ダンスのステップが軽快にふめる
反応能力
音や光、人の動きなど、情報をすばやく察知し、それに対して正しく、スピーディに動きだす力。情報には目や耳から入るものだけでなく、触覚などになるものも含まれる。
例…合図と同時にスタートがきれる、速いボールに対して体が動く
連結能力
いくつかの異なる動きをスムーズにつなげ、流れるような一連の動きにする力。体の部位をつなげ、スムーズにムダなく動かす力でもある。
例…助走・踏み切り・跳躍がスムーズにできる、ボールに合わせて移動・取る・投げるが流れるようにできる
変換能力
急な変化に対し、適切に動く力。状況判断や身体操作、定位能力や反応能力など、さまざまな能力が複合的にかかわっている。
例…並走している相手がダッシュしたら自分も速度を上げられる、バウンドが変わったボールを捕球できる
多様な動きをするほどに、さまざまな能力が複合的に関連するようになっていきます。
コーディネーション能力は、以下の7つに分類できます。
定位能力
自分がどこにいて、どんな状態にあるのかをつかむと同時に、動いているボールや人(相手や味方)との距離や間合いをはかる力。
例…人とぶつからずに走れる、ボールの落下地点に正確に入れる
バランス能力
転びそうになったり、体勢が崩れたりしたときに、上手に体を保ち、立て直す力。不安定なものの上や空中で体勢を保ち、動作する力でもある。
例…体勢を変化させながらドリブルができる、スキーやスノーボードで滑る
識別(分化)能力
力を入れる、ちょっと抜く、じょじょに力を入れるなど、出力の程度と方向を調整する力。これにより、イメージどおりに用具を動かせる。
例…バットやラケットを狙いどおりの軌道と速度でふれる、ボールを速く投げたりゆるく投げたり、力の入れ具合を加減できる
リズム化能力
音や人の動きに対し、タイミングを合わせて動く力。目で見た動きを、自分の体で再現する力。この能力がないと、動きがぎこちなくなる。
例…ドリブルやパスがタイミングよくできる、ダンスのステップが軽快にふめる
反応能力
音や光、人の動きなど、情報をすばやく察知し、それに対して正しく、スピーディに動きだす力。情報には目や耳から入るものだけでなく、触覚などになるものも含まれる。
例…合図と同時にスタートがきれる、速いボールに対して体が動く
連結能力
いくつかの異なる動きをスムーズにつなげ、流れるような一連の動きにする力。体の部位をつなげ、スムーズにムダなく動かす力でもある。
例…助走・踏み切り・跳躍がスムーズにできる、ボールに合わせて移動・取る・投げるが流れるようにできる
変換能力
急な変化に対し、適切に動く力。状況判断や身体操作、定位能力や反応能力など、さまざまな能力が複合的にかかわっている。
例…並走している相手がダッシュしたら自分も速度を上げられる、バウンドが変わったボールを捕球できる
多様な動きをするほどに、さまざまな能力が複合的に関連するようになっていきます。
家庭でできる、コーディネーション能力を高める遊び
家庭でできる、コーディネーション能力を高める遊び
日常的に家庭でできる、コーディネーション能力を伸ばす運動遊びを紹介します。
ひとつひとつの動きを体得することで、次のステップに進めるので、いきなり難しい動きを取り入れたり、無理に続けたりせず、子どもが楽しいという思えることを何より大切にしましょう。
7つの能力のうち、おもに使う能力を記載していますが、それぞれが複合的に合わさっているため、そのほかの能力以外にも効果的です。
定位能力を伸ばす~へびをよけろ~
■3~8歳ごろ
なわとびの片側を木などに結び、もう片方を親が持ちます。なわとびを左右に揺らして、子どもはなわに触れないようにしながら跳び越えます。なわの動きを少しずつ大きくします。
なわとびを波のように縦に揺らして、子どもが跳び越えます。
揺らすリズムや大きさを変えましょう。
バランス能力を伸ばす~落とさず立とう~
■3歳ごろ~
正座して上を向き、おでこにハンカチを乗せます。
正座した状態からハンカチを落とさないようにそっと立ち上がります。
2.ができたら、長座の体勢や、あおむけに寝転んだ状態からチャレンジしましょう。
識別(分化)能力を伸ばす~トンネルボール~
■3~5歳くらい
親子で少し離れて、向かい合います。親は両足を開いて立ち、子どもが親の足の間を通すように、ボールを転がします。うまくできるかどうかという距離を探して始めましょう。
慣れてきたら距離を変えたり、足の開き具合を変えたりして、難度アップ!
リズム化能力を伸ばす~ペンギン親子~
■2~3歳くらい
親子で同じ方向を向いて縦に並んで立ちます。親の両足の上に、子どもの両足を乗せます。
親は子どもの手を持って、体を左右に揺らしながらタイミングよく歩きます。
慣れてきたら、後ろ向きにも進みます。
反応能力を伸ばす~タオル取りっこ~
■3~5歳くらい
親子で足を開いて向かい合って立ち、間に伸ばしたタオルを置きます。
親が「せーの、タオル!」と合図をしたら、タオルを取ります。「タオル」以外の「たぬき」「タンス」と言った場合は取りません。
慣れたら、背中合わせで同様に遊びます。
連結能力を伸ばす~大きくケンケンパ~
■3歳ごろ~
ケンケンパを、できるだけ遠くまで跳んで遊びます。パのたびに、ケンケンする足を入れ替えましょう。
変換能力を伸ばす~足おに~
■3歳ごろ~
親子で向かい合って立ち、両手をつないで輪になります。
手をつないだまま、親がおにになって子どもの足を踏もうとし、子どもは踏まれないようによけます。
慣れてきたら、おにを交代して、子どもが親の足を踏むように動きます。
日常的に家庭でできる、コーディネーション能力を伸ばす運動遊びを紹介します。
ひとつひとつの動きを体得することで、次のステップに進めるので、いきなり難しい動きを取り入れたり、無理に続けたりせず、子どもが楽しいという思えることを何より大切にしましょう。
7つの能力のうち、おもに使う能力を記載していますが、それぞれが複合的に合わさっているため、そのほかの能力以外にも効果的です。
定位能力を伸ばす~へびをよけろ~
■3~8歳ごろ
なわとびの片側を木などに結び、もう片方を親が持ちます。なわとびを左右に揺らして、子どもはなわに触れないようにしながら跳び越えます。なわの動きを少しずつ大きくします。
なわとびを波のように縦に揺らして、子どもが跳び越えます。
揺らすリズムや大きさを変えましょう。
バランス能力を伸ばす~落とさず立とう~
■3歳ごろ~
正座して上を向き、おでこにハンカチを乗せます。
正座した状態からハンカチを落とさないようにそっと立ち上がります。
2.ができたら、長座の体勢や、あおむけに寝転んだ状態からチャレンジしましょう。
識別(分化)能力を伸ばす~トンネルボール~
■3~5歳くらい
親子で少し離れて、向かい合います。親は両足を開いて立ち、子どもが親の足の間を通すように、ボールを転がします。うまくできるかどうかという距離を探して始めましょう。
慣れてきたら距離を変えたり、足の開き具合を変えたりして、難度アップ!
リズム化能力を伸ばす~ペンギン親子~
■2~3歳くらい
親子で同じ方向を向いて縦に並んで立ちます。親の両足の上に、子どもの両足を乗せます。
親は子どもの手を持って、体を左右に揺らしながらタイミングよく歩きます。
慣れてきたら、後ろ向きにも進みます。
反応能力を伸ばす~タオル取りっこ~
■3~5歳くらい
親子で足を開いて向かい合って立ち、間に伸ばしたタオルを置きます。
親が「せーの、タオル!」と合図をしたら、タオルを取ります。「タオル」以外の「たぬき」「タンス」と言った場合は取りません。
慣れたら、背中合わせで同様に遊びます。
連結能力を伸ばす~大きくケンケンパ~
■3歳ごろ~
ケンケンパを、できるだけ遠くまで跳んで遊びます。パのたびに、ケンケンする足を入れ替えましょう。
変換能力を伸ばす~足おに~
■3歳ごろ~
親子で向かい合って立ち、両手をつないで輪になります。
手をつないだまま、親がおにになって子どもの足を踏もうとし、子どもは踏まれないようによけます。
慣れてきたら、おにを交代して、子どもが親の足を踏むように動きます。
遊ぶ際に気をつけること
遊ぶ際に気をつけること
・もしうまくできなくても、できるまで行うというような考え方は必要ありません。あくまでも様々な調整を必要とする運動を体験していくことが重要です。
・形にこだわらずに見守りましょう。
・難しい場合は、具体的なヒントを伝えます(狙う位置にテープを貼るなど)。
・課題を与えましょう(「○○に当ててみよう」など)。
・親も楽しみながら、親子でいっしょに遊んでください。
・正しくよりも楽しく行います。
・安全が第一です。
とくに幼児期は、さまざまな動きを経験することで、児童期以降の運動発達にプラスの影響を与えます。
“運動させなくては”と考えずに、“いっしょに楽しく”遊びに取り組む中で、いろいろな体の動きを積み重ねていきましょう。
・もしうまくできなくても、できるまで行うというような考え方は必要ありません。あくまでも様々な調整を必要とする運動を体験していくことが重要です。
・形にこだわらずに見守りましょう。
・難しい場合は、具体的なヒントを伝えます(狙う位置にテープを貼るなど)。
・課題を与えましょう(「○○に当ててみよう」など)。
・親も楽しみながら、親子でいっしょに遊んでください。
・正しくよりも楽しく行います。
・安全が第一です。
とくに幼児期は、さまざまな動きを経験することで、児童期以降の運動発達にプラスの影響を与えます。
“運動させなくては”と考えずに、“いっしょに楽しく”遊びに取り組む中で、いろいろな体の動きを積み重ねていきましょう。
まとめ
子供の運動と発育については
多様な運動体験の提供: 子供には様々な種類の運動体験を提供することが重要です。走る、跳ぶ、 蹴る、ボールを投げるなど、さまざまな運動能力を発展させる機会を与えましょう。
自然な遊びと組織化された運動: 子供は自然な遊びの中で体を使うことで、運動能力を発展させます。また、組織化された運動プログラムやスポーツ活動にも参加させることで、協調性やリーダーシップの発育にも役立ちます。
年齢に適した活動: 子供の発育段階に応じた適切な活動を提供することが重要です。幼児期は基本的な運動スキルの習得や基礎体力の向上が重要であり、学童期にはスポーツやチーム活動への参加が良いでしょう。
プレッシャーの排除: 子供の運動活動は楽しく、自己成長を促すものであるべきです。過度な競争やプレッシャーをかけることは避け、子供が自信を持ち、運動を楽しむことができる環境を整えましょう。
安全と監督: 子供が運動をする際には安全が最優先です。適切な保護具の使用や指導者や保護者の監督のもとで行うことが重要です。
バランスの取れた生活: 運動は子供の発育に重要ですが、バランスの取れた生活も大切です。十分な休息や栄養をとることも忘れずにしましょう。
子供の運動と発育をサポートしていくことが大切です。ただし、個々の子供には個別のニーズや興味があるため、彼らの個性や好みにも注意しながら適切なアプローチを取ることが重要です。
色々な考え方がある中で、何をチョイスして行くのかは非常に重要だと思います。
運動で迷った時は、お近くのプロに聞いてみるのも一つの手段かもしれません。
多様な運動体験の提供: 子供には様々な種類の運動体験を提供することが重要です。走る、跳ぶ、 蹴る、ボールを投げるなど、さまざまな運動能力を発展させる機会を与えましょう。
自然な遊びと組織化された運動: 子供は自然な遊びの中で体を使うことで、運動能力を発展させます。また、組織化された運動プログラムやスポーツ活動にも参加させることで、協調性やリーダーシップの発育にも役立ちます。
年齢に適した活動: 子供の発育段階に応じた適切な活動を提供することが重要です。幼児期は基本的な運動スキルの習得や基礎体力の向上が重要であり、学童期にはスポーツやチーム活動への参加が良いでしょう。
プレッシャーの排除: 子供の運動活動は楽しく、自己成長を促すものであるべきです。過度な競争やプレッシャーをかけることは避け、子供が自信を持ち、運動を楽しむことができる環境を整えましょう。
安全と監督: 子供が運動をする際には安全が最優先です。適切な保護具の使用や指導者や保護者の監督のもとで行うことが重要です。
バランスの取れた生活: 運動は子供の発育に重要ですが、バランスの取れた生活も大切です。十分な休息や栄養をとることも忘れずにしましょう。
子供の運動と発育をサポートしていくことが大切です。ただし、個々の子供には個別のニーズや興味があるため、彼らの個性や好みにも注意しながら適切なアプローチを取ることが重要です。
色々な考え方がある中で、何をチョイスして行くのかは非常に重要だと思います。
運動で迷った時は、お近くのプロに聞いてみるのも一つの手段かもしれません。