福岡天神は冬模様となってきております。 今年は、寒暖差の影響から疲労も溜まりやすくなり、睡眠も浅くなっている方が多いのではないでしょうか?そもそも免疫力が低下し、インフルエンザや風邪をひきやすい時期でもあります、体調に気をつけてお過ごし下さいませ。
そこで、今回は風邪をひかないための免疫力向上について記載をしていきたいと思います。 コロナに襲われた、ここ数年間、マスクの生活も馴染んでおりましたが、最近では、マスクを外す方も多くなっています。
ここ数年のマスク生活により、本来の免疫が下がり、いろいろな殺菌から 身を守ってくれている免疫力が低下しているとも言われています。いろいろな角度で、免疫力について考えていきましょう。
免疫力とは
免疫の機能は3つ
免疫のホント
〝疫〟を〝免れる〟と書いて免疫。免疫とは、疫病(感染症・伝染病)からまぬがれる、すなわち病原体から体を守るための仕組みである。何重にも防御システムが働き、関係する細胞の種類が多いため、理解することは非常に難解だ。
「免疫には攻撃・抑制・記憶の機能があることをまず押さえていこう」
身体に病原体などが侵入すると、生体反応として炎症が起きる。そしてその炎症に対し3つの機能が作動すれば、初回こそ治癒に時間を要することもあるが、二度目は、以前の記憶から、すぐさま反応して炎症を起こすこともなく対処できるようになる。
この状態を〝免疫がついた〟と表現する。この応用がワクチンである。
昨今、我々を悩ませている新型コロナウイルス――感染症を例にして考えてみよう。
感染症を引き起こす主な病原体は、細菌とウイルスの2つ。これら病原体が身体に入ると、まず皮膚や粘膜といったバリア機能が働く。そこで防げなかった場合、次に働くのが免疫細胞だ。
免疫のホント
実は人間の身体には、新型コロナウイルスをはじめ、すべての病原体に対する免疫細胞が備わっているという。その種類は何億、何兆種類である。だとすれば免疫細胞があれば、人間の身体は防御されているはずである。
ここで問題なのは、一つひとつの病原体に対する身体の中の免疫細胞の数が少なくまだまだ未熟であることだ。
「ある病原体に対する免疫細胞が、抗原提示細胞からの情報で『自分の出番だ』と認識すると、攻撃に向かうためにその数を増やし、成熟していきます。皮膚や粘膜などのバリア機能が働くのは、ある意味、免疫細胞の数を増やすまでの時間稼ぎでもあるのです」
病原体が身体に入ると、それを排除しようとして発熱や痛み、倦怠感など様々な症状が現れる。それらのほとんどは免疫反応であると考えられている。発熱は免疫細胞が活性化するための副作用と考えて欲しい。
細菌やウイルスは、身体が高熱になると勢いが急激に落ちる。一方、免疫細胞は熱が上がるほど力を増す。あまりにも早い段階で解熱剤などを飲んでしまうと炎症が燻った状態で長引いたり、うまく記憶されず、同じ病気にまたかかったりしてしまうことがある。
「ワクチン接種で鎮痛薬を服用すると、免疫記憶ができないということが先日もニュースで取り上げられていました。やはり、身体から発せられるアラートは深い意味があることを理解しなくてはいけません」
また、免疫細胞が活性化する際には、糖と酸素を消費する。
風邪で体が痛い、倦怠感を感じたりするのは、筋肉が糖と酸素をよく使うからだ。倦怠感が出るのは、筋肉を使わないようにして免疫細胞に優先して糖と酸素を送っているのだ。頭痛も、脳が糖を大量に消費することと関係あるとされている。
人間の体は消化にとてもエネルギーを使う。食欲不振もエネルギーを胃腸の免疫細胞に行くようにするために起きている。そうやって、遮断をしながら体全体で免疫にエネルギーを回す。
「解熱や鎮痛のため薬を使うのは、それらの症状でどうしても眠れないとき。睡眠、つまり休むことは免疫にとって最も大事なことなのです」仕事や学校に早く行かなければと安易に薬を服用するのは、正しい使い方とは言えない。
と某大学教授がおっしゃっています。
免疫のホント
〝疫〟を〝免れる〟と書いて免疫。免疫とは、疫病(感染症・伝染病)からまぬがれる、すなわち病原体から体を守るための仕組みである。何重にも防御システムが働き、関係する細胞の種類が多いため、理解することは非常に難解だ。
「免疫には攻撃・抑制・記憶の機能があることをまず押さえていこう」
身体に病原体などが侵入すると、生体反応として炎症が起きる。そしてその炎症に対し3つの機能が作動すれば、初回こそ治癒に時間を要することもあるが、二度目は、以前の記憶から、すぐさま反応して炎症を起こすこともなく対処できるようになる。
この状態を〝免疫がついた〟と表現する。この応用がワクチンである。
昨今、我々を悩ませている新型コロナウイルス――感染症を例にして考えてみよう。
感染症を引き起こす主な病原体は、細菌とウイルスの2つ。これら病原体が身体に入ると、まず皮膚や粘膜といったバリア機能が働く。そこで防げなかった場合、次に働くのが免疫細胞だ。
免疫のホント
実は人間の身体には、新型コロナウイルスをはじめ、すべての病原体に対する免疫細胞が備わっているという。その種類は何億、何兆種類である。だとすれば免疫細胞があれば、人間の身体は防御されているはずである。
ここで問題なのは、一つひとつの病原体に対する身体の中の免疫細胞の数が少なくまだまだ未熟であることだ。
「ある病原体に対する免疫細胞が、抗原提示細胞からの情報で『自分の出番だ』と認識すると、攻撃に向かうためにその数を増やし、成熟していきます。皮膚や粘膜などのバリア機能が働くのは、ある意味、免疫細胞の数を増やすまでの時間稼ぎでもあるのです」
病原体が身体に入ると、それを排除しようとして発熱や痛み、倦怠感など様々な症状が現れる。それらのほとんどは免疫反応であると考えられている。発熱は免疫細胞が活性化するための副作用と考えて欲しい。
細菌やウイルスは、身体が高熱になると勢いが急激に落ちる。一方、免疫細胞は熱が上がるほど力を増す。あまりにも早い段階で解熱剤などを飲んでしまうと炎症が燻った状態で長引いたり、うまく記憶されず、同じ病気にまたかかったりしてしまうことがある。
「ワクチン接種で鎮痛薬を服用すると、免疫記憶ができないということが先日もニュースで取り上げられていました。やはり、身体から発せられるアラートは深い意味があることを理解しなくてはいけません」
また、免疫細胞が活性化する際には、糖と酸素を消費する。
風邪で体が痛い、倦怠感を感じたりするのは、筋肉が糖と酸素をよく使うからだ。倦怠感が出るのは、筋肉を使わないようにして免疫細胞に優先して糖と酸素を送っているのだ。頭痛も、脳が糖を大量に消費することと関係あるとされている。
人間の体は消化にとてもエネルギーを使う。食欲不振もエネルギーを胃腸の免疫細胞に行くようにするために起きている。そうやって、遮断をしながら体全体で免疫にエネルギーを回す。
「解熱や鎮痛のため薬を使うのは、それらの症状でどうしても眠れないとき。睡眠、つまり休むことは免疫にとって最も大事なことなのです」仕事や学校に早く行かなければと安易に薬を服用するのは、正しい使い方とは言えない。
と某大学教授がおっしゃっています。
免疫機能の維持に必要なこと
免疫機能の維持に必要なこと
新型コロナウイルスにおいても、免疫力を高めるという言葉をよく耳にする。この〝免疫力〟という言葉は、医療用語ではない。そして、定義が曖昧だ。
前述のように、免疫細胞が活性化するためには、糖や酸素、タンパク質、脂質といった基本的な栄養素の他、鉄分やビタミンなども必要である。ただ特別に何かをとればいいということはない。偏食や極端なダイエットなどで栄養が足りていないのであれば別だが、大抵は普通の食事をしていれば問題ないそうです。
酸素については血管が関係している。血行が悪く、末梢の血管まで酸素が届かない状態があると、免疫細胞がいざという時に闘えない。
「冷え症の人であれば足や体を温めること、お肉をあまり食べない人ならば、タンパク質を別の方法でとることが、免疫機能を維持するために必要かもしれません。個人個人で違うので、何が足りていないかなど、自分の体の状態を深く知ることが大切です」
〝免疫力〟を上げるには発酵食品がいいと耳にすることがある。
発酵食品にはタンパク質を構成するアミノ酸が含まれている。また腸はもともと細菌が多く炎症の起きやすいところ。そのため腸内環境を整えることは、免疫機能を保つためにも大切だ。
また忘れてはならないのは、加齢により免疫細胞の働きが鈍化することだ。
免疫細胞は骨髄で作られている。そして、特に病原体に反応する細胞や炎症を抑える抑制系の免疫細胞は、胸腺という組織で成熟する。しかしこの胸腺は、思春期をピークに、その後は年齢とともに退化していく。高齢になるにつれて、病気にかかりやすく炎症が長引くことがあるのはそのためだ。
「生物学的に人体は、おそらく思春期までが外敵への備えが万全となるように作られているのかもしれない」
昨今、免疫の老化が身体の老化につながることが分かっている。しかし、どうやって免疫の機能を維持していくかは研究中である。老化した細胞を除去して、若い細胞に入れ替えるといった研究も進んできているという。
自分を守るのは自分の免疫なのである。
新型コロナウイルスにおいても、免疫力を高めるという言葉をよく耳にする。この〝免疫力〟という言葉は、医療用語ではない。そして、定義が曖昧だ。
前述のように、免疫細胞が活性化するためには、糖や酸素、タンパク質、脂質といった基本的な栄養素の他、鉄分やビタミンなども必要である。ただ特別に何かをとればいいということはない。偏食や極端なダイエットなどで栄養が足りていないのであれば別だが、大抵は普通の食事をしていれば問題ないそうです。
酸素については血管が関係している。血行が悪く、末梢の血管まで酸素が届かない状態があると、免疫細胞がいざという時に闘えない。
「冷え症の人であれば足や体を温めること、お肉をあまり食べない人ならば、タンパク質を別の方法でとることが、免疫機能を維持するために必要かもしれません。個人個人で違うので、何が足りていないかなど、自分の体の状態を深く知ることが大切です」
〝免疫力〟を上げるには発酵食品がいいと耳にすることがある。
発酵食品にはタンパク質を構成するアミノ酸が含まれている。また腸はもともと細菌が多く炎症の起きやすいところ。そのため腸内環境を整えることは、免疫機能を保つためにも大切だ。
また忘れてはならないのは、加齢により免疫細胞の働きが鈍化することだ。
免疫細胞は骨髄で作られている。そして、特に病原体に反応する細胞や炎症を抑える抑制系の免疫細胞は、胸腺という組織で成熟する。しかしこの胸腺は、思春期をピークに、その後は年齢とともに退化していく。高齢になるにつれて、病気にかかりやすく炎症が長引くことがあるのはそのためだ。
「生物学的に人体は、おそらく思春期までが外敵への備えが万全となるように作られているのかもしれない」
昨今、免疫の老化が身体の老化につながることが分かっている。しかし、どうやって免疫の機能を維持していくかは研究中である。老化した細胞を除去して、若い細胞に入れ替えるといった研究も進んできているという。
自分を守るのは自分の免疫なのである。
免疫機能の加齢
免疫機能は加齢とともに低下しますが、若い頃と変わらない免疫機能を保つためには、免疫のしくみを理解することが必要です。
これまで行われた研究により、加齢によって低下する機能は、自然免疫系よりも獲得免疫系の方が著しいことがわかってきました。一説によると、獲得免疫の能力は、20代頃がピークであり、40代ではその半分に低下するとされています1)。
こうした免疫力の低下には加齢以外にも、ストレスや環境が影響を及ぼすといわれています。厚生労働省の調査によると、高齢者のストレスの第一位は「自分の健康状態に対する不安」となっており、「病は気から」という考え方のもと、ストレスを貯めないことが健康長寿の秘訣と言えるのかもしれません。
これまで行われた研究により、加齢によって低下する機能は、自然免疫系よりも獲得免疫系の方が著しいことがわかってきました。一説によると、獲得免疫の能力は、20代頃がピークであり、40代ではその半分に低下するとされています1)。
こうした免疫力の低下には加齢以外にも、ストレスや環境が影響を及ぼすといわれています。厚生労働省の調査によると、高齢者のストレスの第一位は「自分の健康状態に対する不安」となっており、「病は気から」という考え方のもと、ストレスを貯めないことが健康長寿の秘訣と言えるのかもしれません。
免疫機能の老化の原因
免疫機能の老化の原因
免疫機能の老化にはどのような原因が考えられるのでしょうか。
免疫系には顆粒球、マクロファージ、樹状細胞、リンパ球(T細胞、B細胞がある)など、たくさんの細胞が関わっています。この中でもB細胞は、骨髄の造血幹細胞から、T細胞は胸腺で作られ、血液中に放出され、体内での役割を果たしていきます。獲得免疫のうち主要な免疫細胞のT細胞は胸腺という組織から供給されます。
加齢とともにいろいろな臓器は萎縮していきますが、胸腺は20歳すぎると急激に萎縮します。そのため、新しいT細胞の供給が減っていきます。そうしますと、ある程度年齢が進みますと、すでに持っている免疫記憶を頼って獲得免疫の機能を動かしているような状態になります老化による免疫系の変化で多くみられるのがこのT細胞機能低下で、老年期における免疫力の低下に大きく関わっているのです。
免疫機能の老化を予防し、活性化させる方法として、摂取カロリーを通常の70~80%に制限する
適度に運動する
抗酸化物質の増加や内分泌機能の調整のために、ビタミンEやCを効率よく摂取する
などがあります。
一方で、ワクチン接種に関しては60歳前後では単体でも効果があるものの、それより上の年代においては、ワクチンと他の療法を併用する必要があると考えられています。
免疫機能の老化の影響
では、免疫機能が老化すると、どのようなことが起こるのでしょうか。もっともよくみられる事象は、感染症にかかりやすくなったり、それ以外の疾患でも発症しやすくなったりすることです。免疫機能の老化について詳しく見ていくと、加齢に伴う2つの現象が見られます
ひとつは、感染源となる病原性の微生物を「非自己」と判断する能力が衰えてしまうことです。病原微生物への攻撃力が弱くなるため、感染症にかかりやすくなってしまいます。
もうひとつは、炎症反応を制御する機能が低下することです。高齢者の体は、低レベルではありますが慢性的な炎症が持続した状態です。この状態は、自己免疫疾患である関節リウマチやアレルギー、がんの発症、ワクチン効率の低下などにも密接に関係していると考えられています。
また、この慢性的な炎症が持続した状態は、慢性疾患を引き起こすとともに、中枢神経系や自律神経系、免疫系、代謝系などの生理機能を低下させ、代償機構が働きにくい脆弱性が高まった内的環境になります。それにより筋量減少のサルコペニアになったり、栄養状態が低下したりする低栄養状態などによる生理機能障害を招き、動作が緩慢になったり、筋力が低下したり、体重が減少したり、活動性が低下したり、疲れやすくなったりというフレイル(加齢に伴う虚弱)として現れるようになります
免疫機能の老化にはどのような原因が考えられるのでしょうか。
免疫系には顆粒球、マクロファージ、樹状細胞、リンパ球(T細胞、B細胞がある)など、たくさんの細胞が関わっています。この中でもB細胞は、骨髄の造血幹細胞から、T細胞は胸腺で作られ、血液中に放出され、体内での役割を果たしていきます。獲得免疫のうち主要な免疫細胞のT細胞は胸腺という組織から供給されます。
加齢とともにいろいろな臓器は萎縮していきますが、胸腺は20歳すぎると急激に萎縮します。そのため、新しいT細胞の供給が減っていきます。そうしますと、ある程度年齢が進みますと、すでに持っている免疫記憶を頼って獲得免疫の機能を動かしているような状態になります老化による免疫系の変化で多くみられるのがこのT細胞機能低下で、老年期における免疫力の低下に大きく関わっているのです。
免疫機能の老化を予防し、活性化させる方法として、摂取カロリーを通常の70~80%に制限する
適度に運動する
抗酸化物質の増加や内分泌機能の調整のために、ビタミンEやCを効率よく摂取する
などがあります。
一方で、ワクチン接種に関しては60歳前後では単体でも効果があるものの、それより上の年代においては、ワクチンと他の療法を併用する必要があると考えられています。
免疫機能の老化の影響
では、免疫機能が老化すると、どのようなことが起こるのでしょうか。もっともよくみられる事象は、感染症にかかりやすくなったり、それ以外の疾患でも発症しやすくなったりすることです。免疫機能の老化について詳しく見ていくと、加齢に伴う2つの現象が見られます
ひとつは、感染源となる病原性の微生物を「非自己」と判断する能力が衰えてしまうことです。病原微生物への攻撃力が弱くなるため、感染症にかかりやすくなってしまいます。
もうひとつは、炎症反応を制御する機能が低下することです。高齢者の体は、低レベルではありますが慢性的な炎症が持続した状態です。この状態は、自己免疫疾患である関節リウマチやアレルギー、がんの発症、ワクチン効率の低下などにも密接に関係していると考えられています。
また、この慢性的な炎症が持続した状態は、慢性疾患を引き起こすとともに、中枢神経系や自律神経系、免疫系、代謝系などの生理機能を低下させ、代償機構が働きにくい脆弱性が高まった内的環境になります。それにより筋量減少のサルコペニアになったり、栄養状態が低下したりする低栄養状態などによる生理機能障害を招き、動作が緩慢になったり、筋力が低下したり、体重が減少したり、活動性が低下したり、疲れやすくなったりというフレイル(加齢に伴う虚弱)として現れるようになります
免疫力をアップするには?
免疫力をアップするには?(免疫機能の維持・向上)
免疫力をアップするにはどうした良いでしょうか。そもそも「免疫力」という単語は医学用語にはありませんが、免疫力という単語の意味するところは「免疫機能の病原体に対する抵抗性」を指すと思われます。さまざまな病気にかからないようにするためには、免疫機能を正しく機能させ、病原体に対する抵抗力を維持することが必要となります。免疫機能を正しく機能させるため、日常生活の中に次のような事柄を取り入れていきましょう。
1.栄養バランスのよい食事
昔から「一汁三菜」と表現される日本食は栄養バランスの整いやすい食事です。ただし塩分過剰になりがちなので汁物は1日1杯までにしましょう。
また、主食・主菜・副菜には多種多様な食品を取り入れることで、多くの栄養素を摂取することができます
2.適度な運動等
ウォーキングや軽いジョギングなどの適度な運動は体の中のさまざまな機能を高め、感染症や発がんの予防につながると言われています。一方で、激しい運動やトレーニングは、一時的に免疫機能に関わるNK細胞やT細胞の機能が低下することが分かっています6)。
体力・筋力の維持のためにも、無理のない程度の運動を続けていくように心がけましょう。ただ、激しい運動は、それ自体がストレスになって、逆に免疫機能を低下させることがあるので注意が必要です。
3.ストレスをかけない生活
免疫機能は、神経系の機能と作用することで私たちの体を維持しています。ストレスと密接な関わりのあるのが自律神経で、交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立っています。
過剰なストレスを感じた状態にあるときは、交感神経が優位に働いています。この状態が続くと、血管は収縮し、全身への栄養や酸素の運搬が遅くなります。結果として、免疫機能が正しく機能しなくなってしまいます。
これを改善する方法としては、副交感神経を優位に働かせること、すなわち身体と心をリラックスした状態に保つことが効果的です。まずは、「楽しいことをする」「笑う」など、心が解放されるようなことを始めてみましょう。
4.十分な休養(睡眠)
免疫機能は十分な休養(睡眠)とも深く関わっています。たとえば風邪をひいたときは、だるさとともに眠気も強くなりますが、これは体の中で、風邪の原因となるウイルスや細菌と免疫機能が戦っているために起こる変化です。
免疫機能は、感染の原因となる病原性微生物と戦うときに、サイトカインというたんぱく質を放出します。サイトカインは免疫機能として働くと同時に、脳へ働きかけて眠気を引き起こすことが分かっています。
前述の通り、高齢者の体は、低レベルですが慢性的な炎症が起こっている状態です。十分な休養(睡眠)で体と心を休ませることは、免疫細胞の働きを強めることにつながります。また、休息(睡眠)は副交感神経の働きを優位にすることにも役立ちますので、疲れたなと思ったら十分に休養(睡眠)を取り、免疫機能を維持させていきましょう。
免疫力をアップするにはどうした良いでしょうか。そもそも「免疫力」という単語は医学用語にはありませんが、免疫力という単語の意味するところは「免疫機能の病原体に対する抵抗性」を指すと思われます。さまざまな病気にかからないようにするためには、免疫機能を正しく機能させ、病原体に対する抵抗力を維持することが必要となります。免疫機能を正しく機能させるため、日常生活の中に次のような事柄を取り入れていきましょう。
1.栄養バランスのよい食事
昔から「一汁三菜」と表現される日本食は栄養バランスの整いやすい食事です。ただし塩分過剰になりがちなので汁物は1日1杯までにしましょう。
また、主食・主菜・副菜には多種多様な食品を取り入れることで、多くの栄養素を摂取することができます
2.適度な運動等
ウォーキングや軽いジョギングなどの適度な運動は体の中のさまざまな機能を高め、感染症や発がんの予防につながると言われています。一方で、激しい運動やトレーニングは、一時的に免疫機能に関わるNK細胞やT細胞の機能が低下することが分かっています6)。
体力・筋力の維持のためにも、無理のない程度の運動を続けていくように心がけましょう。ただ、激しい運動は、それ自体がストレスになって、逆に免疫機能を低下させることがあるので注意が必要です。
3.ストレスをかけない生活
免疫機能は、神経系の機能と作用することで私たちの体を維持しています。ストレスと密接な関わりのあるのが自律神経で、交感神経と副交感神経という2つの神経から成り立っています。
過剰なストレスを感じた状態にあるときは、交感神経が優位に働いています。この状態が続くと、血管は収縮し、全身への栄養や酸素の運搬が遅くなります。結果として、免疫機能が正しく機能しなくなってしまいます。
これを改善する方法としては、副交感神経を優位に働かせること、すなわち身体と心をリラックスした状態に保つことが効果的です。まずは、「楽しいことをする」「笑う」など、心が解放されるようなことを始めてみましょう。
4.十分な休養(睡眠)
免疫機能は十分な休養(睡眠)とも深く関わっています。たとえば風邪をひいたときは、だるさとともに眠気も強くなりますが、これは体の中で、風邪の原因となるウイルスや細菌と免疫機能が戦っているために起こる変化です。
免疫機能は、感染の原因となる病原性微生物と戦うときに、サイトカインというたんぱく質を放出します。サイトカインは免疫機能として働くと同時に、脳へ働きかけて眠気を引き起こすことが分かっています。
前述の通り、高齢者の体は、低レベルですが慢性的な炎症が起こっている状態です。十分な休養(睡眠)で体と心を休ませることは、免疫細胞の働きを強めることにつながります。また、休息(睡眠)は副交感神経の働きを優位にすることにも役立ちますので、疲れたなと思ったら十分に休養(睡眠)を取り、免疫機能を維持させていきましょう。
まとめ
免疫機能を向上させることは健康に多くの利点があります。以下はその主な理由です:
感染症への抵抗力向上: 免疫機能が強化されると、ウイルスや細菌などの病原体に対する抵抗力が向上します。これにより、感染症にかかるリスクが低減します。
病気の予防: 免疫機能が強化されれば、様々な病気や健康問題に対するリスクも低減します。特に風邪やインフルエンザなどの季節的な感染症から身を守るのに効果的です。
炎症の軽減: 過剰な炎症反応は様々な慢性疾患や健康問題の原因となります。免疫機能の向上は、過剰な炎症を軽減する助けとなります。
がんの予防: 強化された免疫機能は、がん細胞の成長を抑制し、がんの発症リスクを低減する可能性があります。
自己免疫疾患の予防: 免疫機能の適切な調節は、自己免疫疾患の発症を防ぐのに役立ちます。自己免疫疾患では、免疫システムが誤って正常な細胞を攻撃することがあります。
急性病の症状緩和: 免疫機能が強化されると、急性の病気や感染に対する反応が迅速かつ効果的になり、症状の軽減が期待できます。
健康な老化: 免疫機能の維持は、健康な老化を促進します。免疫機能が低下することで、慢性疾患や感染症へのリスクが増加する可能性があります。
これらの理由から、免疫機能の向上は全体的な健康維持と病気の予防に重要です。健康な生活習慣、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠などは、免疫機能をサポートするために重要です。
感染症への抵抗力向上: 免疫機能が強化されると、ウイルスや細菌などの病原体に対する抵抗力が向上します。これにより、感染症にかかるリスクが低減します。
病気の予防: 免疫機能が強化されれば、様々な病気や健康問題に対するリスクも低減します。特に風邪やインフルエンザなどの季節的な感染症から身を守るのに効果的です。
炎症の軽減: 過剰な炎症反応は様々な慢性疾患や健康問題の原因となります。免疫機能の向上は、過剰な炎症を軽減する助けとなります。
がんの予防: 強化された免疫機能は、がん細胞の成長を抑制し、がんの発症リスクを低減する可能性があります。
自己免疫疾患の予防: 免疫機能の適切な調節は、自己免疫疾患の発症を防ぐのに役立ちます。自己免疫疾患では、免疫システムが誤って正常な細胞を攻撃することがあります。
急性病の症状緩和: 免疫機能が強化されると、急性の病気や感染に対する反応が迅速かつ効果的になり、症状の軽減が期待できます。
健康な老化: 免疫機能の維持は、健康な老化を促進します。免疫機能が低下することで、慢性疾患や感染症へのリスクが増加する可能性があります。
これらの理由から、免疫機能の向上は全体的な健康維持と病気の予防に重要です。健康な生活習慣、バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠などは、免疫機能をサポートするために重要です。