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トレーニング 前の身体評価とリスク

トレーニング 前の身体評価とリスク
トレーニング 前の身体評価とリスク

秋の陽気になってきたこの頃、身体を動かしてみようかな❔と考えている方も多くなってきているのではないでしょうか❔運動不足だと自覚している方は、トレーニング 前の身体の評価とリスクを1度整理して、考えた上でトレーニングを実行することをお勧めいたします。

少し、面倒だなと思われる方も多いと思いますが、事前の準備をしっかりと行う事で、効果はもちろんのこと、傷害を予防できたり、楽しく、無理なく、運動を継続できる事が可能になります。また、日々の気をつける点なども発見したり、運動不足の理由がわかったりと新しい発見があるかもしれません。

身体の評価を行う方法は、静止姿勢を見たり、動きを分析したり、体組成を見たりと様々な方法があります。目的に沿った方法を取る事が大切ですが、今回はそれよりももっと前段階での評価ポイントやリスクについて深掘りして行きます。わかっているつもりになっていて意外に見落としがちなポイントを改め、トレーニング計画を寝るときのポイントになれば幸いです。

トレーニング 前の身体の評価

身体の評価について
評価は、安全で個別化されたエクササイズの設計において重要になります。評価のプロセスの最初のステップは、健康リスク評価を実行する事なのです。

健康リスク評価とは、トレーニングを始めるにあたって、未来の情報ではなく、過去の情報をしっかりと把握をすることからはじめて行きます。そうする事で、パーソナルトレーナーと行うにしても、個人でトレーニングをスタートするにしても、最小のリスクでトレーニングを開始する事が可能になります。

つまりは、個人のトレーニングや日常生活においての、「レッドフラッグ」 を認識する事が出来るようになるのです。健康リスクの評価から得られる重要な情報には、身体活動に対する健康状態、一 般的なライフスタイル情報、病歴などが挙げられます。身体の動作を見る事は必要です。

特に個人でトレーニングを開始する方は、この辺りを踏まえた上で計画を立てていくと、質の良いトレーニングを積む事が出来るかと思います。では、どのような項目を意識して評価をして行くのかをまとめて行きましょう。

トレーニング前の準備

下記のチェック項目に、1つ以上、チェックした項目がある場合は、医師に相談してからトレーニングを始める事をおすすめします。医学的な評価を受けた後、OKなら、どのようなトレーニングが大丈夫なのかを聞き、個人でスタートする方は開始します。パーソナルトレーナーと一緒に頑張る方は、その旨を専属のトレーナーとまず共有を行ってください。

質問
1・ 今まで、医師から、あなたには心臓の異常があり、医師によって勧められた身体活動だけを行うようにと言われたことがありますか?
2・身体活動をするとき、胸に痛みを感じますか?
3・先月、身体活動をしていないときに胸痛がありましたか?
4・めまいのせいでバランスを失いますか、それとも意識を失うことが ありますか。
5・身体活動の変化によって悪化する可能性がある骨や関節の問題が ありますか?
6・専属の医師は現在あなたの血圧や心臓の状態のために何か薬を 処方していますか?
7・身体活動に従事してはいけない理由が他にもありますか。

これらの質問は、心肺機能障害の可能性を検出することを目的としています。 しかし、それは徹底的な、エクササイズ評価の一要素にすぎない事を覚えておいてください。この情報は非常に重要ですが、傷害を防ぎつつ安全にトレーニングを重ねる為には、日常の動作やライフスタイルなどを、考えた上で実行して行く事が必要になります。

一般的なライフスタイルも再認識しよう

ライフスタイルの再確認
◉一般的なライフスタイル情報
ライフスタイルの情報が、なぜトレーニング前に見直す事が大切かというと、個人の病歴や個人的な背景についての非常に基本的な事柄を見直す事で、問題に対しての理解が深まる場合があります。 大きく分けると、2 つの重要な分野は職業とライフスタイルになります。

◉職業
職業は、あなたの運動能力や活動量が何であるか、そ して一日を通してどのような運動パターンが実行されるかについての洞察を図る事ができます。 パーソナルトレーニングを受講される方は、職業は、伝えなくても、どのような活動パターンをとっているのかを共有する事で、よりトレーニングの効果を最大限引き出す事が出来る事を覚えて行きましょう。

健康とフィットネスの専門家は、構造、そして最終的にはあなたの機能に関する重要な手がかりを認識し始めることができます。個人で始める方も、自分自身の運動パターンを再度考えて見てください。共通する動きがある場合は、メモをするなどして控えておくと、何かあった時に原因追求の手がかりになるかもしれません。

ライフスタイル1

◉長時間座位
これは、非常に重要な質問です。まず、個人が一日の大部分を座っている 場合、股関節は長期間にわたって屈曲します。これは、姿勢の不均衡を引き起こす可能性がある事を知っておきましょう。

そして、硬い股関節屈筋となる可能性があります。次に、個人が長期間、特にコンピュータに座っている場合、肩、首、は重力の影響を受けながら疲労する 傾向があります。この場合は、トレーニングでは、その点を考慮したメニューに変更する事も大切です。

◉繰り返し動作
文字通り、同じ姿勢、同じ動作を繰り返すライフスタイルの方のことをさします。
繰り返し動作は、筋肉や関節へ過負荷を引き起こす可能性があり、それは組織の 外傷や最終的には運動連鎖機能不全につながる可能性があります。

例えば、洗濯物を干している時など、腕を頭上で長時間使用すると、肩の痛みを招くことがあります。これは、広背筋と大胸筋の圧迫感とローテーターカフの衰弱の結果である可能性があります。この不均衡は、肩や首、目の痛みにも、つながる可能性があり、活動中の適切な肩の動きや安定化をするためのトレーニングが必要になります。

ライフスタイル2

趣味ライススタイル
特に、個人で始まる場合には、より細かくライフスタイルの認識をしておくと、頭が整理されてトレーニングをしやすくなります。例えば下記の内容になります。

◉ドレスシューズ
踵のついた靴を履いていると、足関節は長期間にわたって底屈位になります。これは、腓腹筋お よびヒラメ筋(ふくらはぎ)の圧迫感を招き、足部および足関節の複雑化(足のアーチの平坦化、足部および足 関節の損傷を招く可能性がある)における姿勢の不均衡を引き起こす可能性があります。いわゆるヒールを履き続けると、足の形が変わるので注意が必要ということです。

◉精神的ストレス
こちらも非常に重要なポイントです。精神的ストレスや不安は、体位のゆがみや運動連鎖機能不全をさらに引き起こす可能性があります。、機能不全の呼吸パターンを引き起こす可能性もあるので注意が必要です。体質改善から行い、根本のストレスを改善して行きましょう。

◉趣味
趣味とは、評価では、個人が定期的に参加することができる活動を指しますが、例としては、ゴルフ、サッカー、野球などの運動系に加えて、園芸、車の手入れ、読書、テレビの視聴、ビデオゲー ムなどもあります。これらの場合の多くにおいて、競技特性によっての身体への酷使、長時間の繰り返し姿勢による酷使も、考慮の対象になります。

病歴と過去の怪我

病気と過去の怪我
◉病歴
絶対に重要なポイントです。慢性疾患(冠状動脈性心臓病、高血圧、糖尿病など)は、医師に必ず相談してからトレーニングをスタートしましょう。過去の傷害などの重要な情報を再度認識することによって、心置きなくトレーニングに挑めば、効果も出やすくなると思います。手術、不均衡、および慢性的な症状、構造と機能に関する情報も考慮して行きましょう。

◉過去のけが
機能障害を描き出す可能性がある事は言うまでもありません。
将来の傷害を最も予測しやすい情報です。怪我をした後にどのような手順で復帰をしたのか、今では当たり前になっているアンバランな関節や筋力も、再度認識して行きましょう。再び同じ傷害を受傷したり、別の傷害につながる為です。不完全に修復された傷害は、再び傷害を引き起こす可能性が高いので、考慮が必要になります。

過去の怪我

過去の怪我
1. 足関節の捻挫
足関節の捻挫は、中臀筋および大殿筋に神経制御を低下させることが示されています。その結果、多くの機能的活動中に下肢の制御不良を招き、最終的には怪我をする可能性があります。

2. 靭帯を含む膝のけが
膝損傷は、膝蓋大腿関節と大腿脛骨関節を安定させ、さらなる損傷をもたらす筋肉への神経制御の低下を引き起こす可能性があります。非接触性の膝損傷は、しばしば足関節や股関節の機能不全の結果となります。痛めた関節を挟む関節にも影響が出る為注意が必要になります。

3. 腰痛
腰部の怪我は、体幹の筋肉を安定させる神経制御の低下を引き起こし、脊椎の安定化が不十分になる可能性があります。これはさらに上肢および下肢の機能不全につながる可能性があります。

4. 肩のけが
肩の損傷は、ローテーターカフの神経制御の変化を引き起こし、それは機能的活動中に肩関節の不安定化を招く可能性があります。

慢性疾患

◉慢性疾患
多数の政府機関、医療機関、専門医療協会などの団体の記事を読んで見ても、継続的な治療、時には生涯にわたる治療には、公的資金や指摘資金が増え続けることを記載しています。

高血圧、 高脂血症、肥満、変形性関節症、心肺疾患、糖尿病などの慢性疾患による日常的な治療や合併症の治療は、最大の費用となる可能性があるそうです。中には、病気の発症に何らかの影響を与える生活習慣を持っております。

多くの場合、病気は小学生時代の子供時代から始る方も中にはいらっしゃいます。事前にこのようなケースを、避ける為にも、現状を把握した上でトレーニング計画を立てて行きましょう。

まとめ

まとめ
このように、最近では、色々なジムが行なっている、AIを使用した身体の評価に始まり、姿勢の評価や動作の評価に体組成など、ご自分の身体を評価するためのツールは、この情報社会には溢れています。携帯電話があれば、自分の身体のクセや、トレーニングメニューまで作成してくれるようになりました。

ですが、今回お伝えした内容は、上記の便利なツールを、しっかりと使いこす側にまわりながらも、見落としがちなライフスタイルの落とし穴に注意をしてほしいと言う想いから記載をしました。週2回のトレーニングを重ねたとしても、年間100回です。365日分の100回、この100回で身体は変わります。

しかし、残りの265日を何も考えずに過ごしていては、効果の出るスピードも、傷害のリスクも上がります。ですから、ずっと理想な身体でいる為にも、まずは、現状を把握して、計画を立て、トレーニングに挑んで見られてください。きっと、今より良い結果が出ると思います。出来る事なら、お近くのパーソナルトレーニングジム へ1度相談して専門家にメニューを見てもらうと、更に効果は早まるかと思います。