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自立神経失調症と運動について

自律神経と運動について
自律神経と運動について

もうすぐ5月ですね。福岡天神、大濠公園あたりは、藤の花とツツジが満開になり花の良い匂いが季節を感じさせてくれています。他にも、ハナミズキなどが咲いており散歩や軽いジョギングなどに良さそうなコースとなっています。気が向いたら少し運動がてら散歩をして見るのも良さそうです。

さて、少しネガティブワードになりますが、5月といえば、5月病。五月晴れなどポジティブワードも5月は多いですが、健康のことを考えてこのワードを使って見ます。ゴールデンウィークなどもあり、何かと楽しいイベントがある半面で、気圧の変化や気温の変化についていけなく心の健康を保つのが難しい時期でもあります。

また、スポーツをされている方など、トレーニーは、5月6月の梅雨時期の過ごし方が、夏場のトレーニングやパフォーマンスに大きく影響する時期でもあるので、知識と現状把握をしっかり行い、計画を立てて残りの半年に挑んで行きましょう。

自立神経失調症とは❓

自律神経失調症とは❓
最近なんとなく調子が悪い、学校や会社に行きたくない、頭痛になりやすくなったなどといった症状には、ストレスや生活習慣などさまざまな原因から不調が起こる「自律神経失調症」が隠れていることがあります。

少し疲れがたまっているのか❓コロナで気分転換できていないからかなど、理由を探して、無理に自分を奮起させて仕事をしたり、人間関係を維持しようと頑張りやすいのが典型的なパターンだと思います。

自律神経失調症の症状は多岐にわたり、はっきりとした検査データの異常としてとらえにくいため、そのつらさが周囲に理解されにくいところがあるそうです。

ですから、しっかりとした知識を持ち、もしかしたらと頭の片隅において予防をして行きましょう。

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自立神経

神経は、体中に張り巡らされている「末梢神経」と、そこから集められた情報が集まる「中枢神経」とに分けられます。末梢神経には、自分の意志によって手足を動かすための「運動(体性)神経」や自分の意志とは無関係に各器官を働かせる「自律神経」などが含まれます。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つに分かれ、交感神経は体を動かすときに働き、副交感神経は体を元の穏やかな状態に戻そうとするときに働きます。これらは1つの器官に対して相反する働きを持ち、必要に応じてどちらかの働きを強め、シーソーのようにうまくバランスを保っています。

しかし、不規則な生活によって自律神経が興奮し続けたり、ストレスによる刺激、更年期におけるホルモンの乱れ(更年期障害)、先天的要因などでこのバランスが崩れ、自律神経失調症を発症してしまうそうです。

循環器や消化器、呼吸器などの活動を調整するため、自分の意思とは無関係に24時間働き続けているのが自律神経です。自動的に反応する神経のため、呼吸・血液循環・体温調節・消化・排泄・生殖・免疫などの機能を無意識に調整しており、生命維持には欠かせないものです。

自律神経の緊張が亢進すると、体のだるさ・便秘や下痢・頭痛・ほてり・動悸・しびれなどの症状が出現する。「自律神経失調症」は特定の疾患名ではなく、体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経の2つのバランスが崩れた状態を意味する慣用表現だそうです。

原因としては不規則な生活や過度のストレスを誘因に一過性に出現する場合、何らかの身体疾患に随伴する場合、うつ病や不安症の症状の一部として出現する場合などがあるそうです。

自立神経失調症の4つのタイプ

自立神経失調症の4つのタイプ
自律神経失調症は、大きく分けると4つのタイプに分けることができます。こうしてみると、その原因は、生活リズムの乱れや肉体的・精神的なストレスであることが分かります。また、共通して言えるのは、真面目で几帳面、少し神経が過敏なタイプに多く見られるようです。

心の症状も身体の症状も人それぞれ、様々ですが、対処法としては、要因となったストレスからの解放が求められることになります。

◉本態性型自律神経失調症
原因……生まれつき自律神経の働きが乱れやすい。
特徴……低血圧、虚弱体質、体力に自信がない人に多い。

◉神経症型自律神経失調症
原因……心理的な問題による。
特徴……自分の体の不調に敏感な人、神経が少し過敏の人に多い。

◉心身症型自律神経失調症
原因……日常生活のストレスを無理に抑えることによる。
特徴……最も多くみられ、約半数がこのタイプ。現れる症状・重さは様々。

◉抗うつ型自律神経失調症
原因……慢性的なストレスの蓄積などによるうつ反応。
特徴……几帳面で完璧主義の人に多い。まず、抗うつ気分を治療する。

症状
自律神経失調症として現れる主な不調や症状について書いてみますと、頭痛・耳鳴り・疲れ目・動悸・息切れ・手足のしびれや痛み・胃の不快感や吐き気・下痢・便秘・肩こり・筋肉の痛み・生理不順・早漏・射精不能……驚くなかれ、ざっと挙げただけでもこんなにたくさんの症状が、単独あるいは複数重なって現われるのが、自律神経失調症なのです。

そのほかに、全身症状として、めまい・微熱が続く・倦怠感・疲れやすい・フラフラして力が入らない・ほてり・食欲がない・睡眠障害(安眠できない)・朝、起きるのがつらい、などがみられます。また、精神症状として、イライラする・怒りっぽくなる・不安感や恐怖心におそわれる・記憶力や集中力の低下・やる気が出ない・すぐに悲しくなって落ち込む、などがあります。

当てはまる方は、まずは病院へ行き診断を受けて健康な心身を手に入れて行きましょう。

冷え性と自律神経

冷え性とは、他の人が特別に寒いと感じていないのに、自分だけ特定の部分や全身が冷たい状態にあることが定義されています。握手をすると「手が冷たい」と言われたり、足が冷たくて眠れなかったりすることがあります。

冷え性は冬に起こる症状のように思えますが、夏にも見られます。冷房のきいた部屋でのデスクワーク、パソコンやスマホの長時間使用、強いストレスなどが影響します。 冷え性は女性に多いと言われ、半数以上の女性が冷え性を経験したことがあるとされています。男性も1割の方は冷え性で悩んでいると言われています。

冷え性は万病の元とされていますが、病気ではなく、自律神経と密接な関係があります。冷え性が自律神経失調症を引き起こすとも、冷え性は自律神経失調症の症状の一つであるとも言われます。

冷え性を治すためには、冷え性の症状・原因について知ることが大切です。

他の人が寒いとは感じないのに、同じ場所にいても自分だけ、体の一部分や全身が冷たく感じることを「冷え性」と言い得るそうです。
一般的に冷え性は女性に多いと言われていますが、それは女性が男性に比べて筋肉量が少ないこと妊娠や更年期締め付けられる服装が多いこと、貧血や低血圧の人が多いこと、月経などで腹部の血流が滞りやすいことなどが関係しています。

冷え性は病気ではなく、自律神経と密接な関係があります。体温をコントロールしている自律神経のバランスが崩れると、血流が悪くなり、冷え性となることがあります。つまり、冷え性は自律神経の症状の一つと言うことができます。
一方で、冷え性が自律神経失調症の原因になっているとも言えます。そのため、冷え性の改善をすることが自律神経失調症の改善にもつながるそうです。

冷え性の悩み

◉手足・腰など特定の部分の冷え
体温が低いというわけではないのに、体の一部分あるいは全身が冷たくなります。
他の人が心地良いと感じる部屋にいても体が冷えたり、足が冷たくて眠れなかったりということがあります。

◉肩・首のこり
体の冷えによって血液の循環が悪くなると、老廃物を排出できなくなり、肩や首にこりの症状が出てきます。

◉腹痛・下痢
冷えによって胃腸の働きが悪くなり、腹痛や下痢を起こすことがあります。

◉不眠
本来、眠る前は末端の血流を増やして熱を放散し、体の内部の熱を下げて眠りの体勢に入ります。しかし、冷え性の方は、血流が悪いため体温の調節がうまくいかず、いつまでも足が温まらずに寝付けないことがあります。睡眠不足につながります。

◉免疫力低下
冷えによって腸の働きが悪くなると腸管免疫の力が低下し、アレルギー(花粉症やアレルギー性鼻炎など)や感染症(かぜやインフルエンザなど)にかかりやすくなります。

◉生理痛・生理不順
冷えによって骨盤内の血流が悪くなると、子宮を収縮させる物質が多く分泌されすぎて、強い痛みを感じることがあります。

◉むくみ
余分な水分が排出されないため、手足がむくみます。
冷え性は放置すると、さまざまな不快な症状が現れてくるため、早い段階で対策をとることが大切です。

以下のような症状に思い当たる方は冷え性の疑いがあります。
体が硬い
体が痛い
動きにくい
温かいものを飲んだり食べたりしたい
朝、布団の中で触ってみると脇よりもお腹の方が冷たいなど

冷え性の原因

冷え性の原因は自律神経失調症であるとも、自律神経失調症の原因が冷え性にあるとも言われています。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があります。交感神経は、活動中や緊張しているときに働きます。副交感神経は、体の回復中やリラックスしているときに働きます。

冷え性の原因は、交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかなくなり、寒暖のコントロールができなくなることにあります。 ストレスが強くなると交感神経が優位となり、血管が収縮した状態が続き、血行が悪くなります。そのために、末端まで充分な血液が流れなくなり、冷え性の症状が現れるそうです。

冷え性の原因となる生活習慣は以下の通りです。

◉食習慣
加工食品の取り過ぎ、無理な食事制限によるミネラル・ビタミンの不足冷たいものや甘いものの取り過ぎ、夏野菜(体を冷やす作用のある野菜)の摂取

◉運動不足
体の熱の半分以上は筋肉で作られるため、運動不足により筋力が低下すると熱の産生がうまくいかなくなります。

◉冷暖房
いつでも快適な室温環境が整っていると、自身で体温を調節する機能が低下します。外で汗をかいた後、涼しい部屋に入って体が冷やされることも冷え性の原因となります。

◉服装
女性は服装も冷え性の原因となりえます。体温調節よりもファッション性を重視した薄着締め付ける下着の着用

◉ストレス
強いストレスで血行不良を起こし、冷え性の原因となることがあります。男性の冷え性はストレスが原因となっていることが多いようです。

◉便秘
腸のぜん動運動が行われず、基礎代謝が低下し、冷え性の原因となります。

◉喫煙
喫煙により血管が収縮し、血行が悪くなり、基礎代謝が低下します。

などがあるそうです。

自律神経を整えるピラティス

自律神経を整えるピラティス
ピラティスは体のエクササイズでありながら、体だけを整えるものではありません。体の調子を整えるためにピラティスでは背骨などの骨格を正して、そこに筋肉でコルセットのように補強をします。


ピラティスと自律神経
ピラティスでは背骨を真っ直ぐにして本来の姿勢を取り戻すことができます。こうすることで体の循環も改善されます。
脳と背骨をつなぐラインの循環が良くなって、体に信号を伝える自律神経の働きもよくなり、さらに脳に十分な栄養を送る血行もよくなります。

ピラティスが自律神経に与える影響
ピラティスで行うのは、緩やかなエクササイズによってインナーマッスルを鍛えることです。これは歪んでしまった姿勢を本来の正しい姿勢にするとともに、それを維持できる筋肉を作ることができます。

胸式呼吸と集中が自律神経に効果
ピラティスの自律神経への効果は、その基礎とも言える呼吸法とインナーマッスルへの集中にも関係しています。
ピラティスで行っている胸式呼吸は脳への酸素の量を増やし、交感神経を活発にします。このため、ピラティスを行ったあとは頭がスッキリとしていることが多くなります。

また、無心になって自分の肉体の内側の筋肉に集中することで、その間は頭を悩ませている悩みから解放させるようになって、ストレスを緩和することもできます。ストレスも脳を疲弊させて自律神経に悪影響を及ぼすもののひとつです。

ピラティスの効果を積極的に自律神経に活かす
ピラティスの効果は、正しいやり方で実践することでこそ発揮されます。また、自分の求めている効果をしっかりと意識して行うことで、より充実させることもできるでしょう。自律神経の症状を解消するために、具体的に意識して行うべきことをあげてみます。もちろん、ピラティスを楽しむことが最も大切なことです。

猫背を治す
猫背は自律神経に大きな影響を与えるものと考えられています。猫背になった状態では顔が下に向いた姿勢となります。
この状態を続けていると自律神経の働きに影響するホルモンの分泌を行う部分に栄養分が届きにくくなるのです。さらに猫背の状態のまま首だけで上を向くことで首の血行や神経が曲がって循環を阻害します。

毎日続けるエクササイズでストレス解消を
ピラティスのエクササイズは集中力を高めて、自律神経を活発にする効果が期待できます。頻繁に行うことで、自律神経を常に刺激することができて、ストレスに強い脳が育ちます。また、運動が苦手な人でも辛くないエクササイズでリラックスしてストレスを発散できるでしょう。

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まとめ

まとめ
季節的な物や、環境など、様々な理由で自律神経は乱れて行きます。乱れて行くのが当たり前なんだと捉えて、ではどうするのかを考えて行きましょう。

エクササイズに関しても、生活習慣に関しても、共通する考えかたは、何をするのかではなく、なぜ行うのかが大切だと思います。

今の自分にあった運動方法を見つけて行きましょう。