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YOGA

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少しづつ、秋の気候になりつつある福岡天神、大濠公園付近です。まだまだ、日中の暑さが残るものの朝と夕方は少しだけ気温も下がり秋を迎える準備が整ってきているように思います。秋といえば、食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋、様々な秋がありますね。

気候も良くなり、頭もスッキリして色々な事に前向きに取り組みやすくなる時期という事だと思います。スポーツの秋、ひとつとってみても、様々なスポーツがあり、個人の目的にあったスポーツがあります。トレーニングにも様々なものがあります。Definiでの位置付けとして、YOGAやゴルフ、キックボクシングなどは、スポーツのくくりとして考えています。

トレーニングとスポーツの違いとしては、フィジカル面での向上、維持をするのがトレーニングで、その鍛えたフィジカルで、スポーツを楽しんだり、特に、リフレッシュや競技性のある運動をスポーツと捉えると、心も身体も元気になりやすくなるのでは、、、と考えています。

今回は、その中でもYOGAについて調べて行きたいと思います。

YOGAの歴史

YOGAの歴史
YOGAの始まりは、今から約4500年前、インドのインダス川流域で起こったインダス文明にまでさかのぼるそうです。

その後、ヨガは長い年月を経て世界中に広がっていきますが、今なお人気のある理由としては、ヨガが心身ともに癒しとなり、身体への良い働きかけを感じることができ、また精神力と集中力を高める効果が認められるなど、個々に期待する効果が数多くあるからだと言われています。

例としては、一流のアスリートが、ヨガを練習メニューに取り入れて自分の身体と向き合い集中力を高めたり、最近では、ビジネスマンが出社前にYOGAを行い心身の調和に取り組む企業もメンタルヘルスとして福利厚生で取り入れているところも増えているそうです。

また、美容や体型維持、健康管理としてヨガを続けている人も多いようです。さらに、瞑想を中心とした心への効果を期待する人など、ヨガの活用方法はさまざまです。

歴史

紀元前2500年、インダス文明の頃にはヨガの起源となるものが存在していたと言われているそうです。

その根拠として、インダス文明時代の世界遺産「モヘンジョ・ダロ」に陶器でできたあらゆるポーズを取る像や坐禅を組み瞑想する神像なども見つかっています。

ヨガという言葉が使われ始めたのは、ウパニシャッドの文献からだと言われています。世界に広がるまでに、数千年の長い年月をかけて、師匠から弟子へ、次世代への継承を繰り返しながら発展していきました。

12〜13世紀頃から、ヨガの中心と言われていた瞑想や座禅に加え、アーサナ(ポーズ)・呼吸法(プラーナヤーマ)で構成されたハタ・ヨガが誕生しました。

ハタ・ヨガは今も多くの人に人気があり、世界的に広がっているヨガの原型とも言えます。
ハタ・ヨガの「ハ」は、太陽=陽を、「タ」は、月=陰を意味し、ヨガは「結合、つなぐ」を指していると言われています。

アシュタンガヨガは、近代ヨガの父と呼ばれるティルマライ・クリシュナマチャリア氏が基礎を築き、その弟子であるシュリ・K・パタビジョイス氏に受け継がれました。

ポーズの順番や呼吸方法、使う筋肉など4つのルールがあり、ヨガの基本となっている八支則に基づいて連続して動いていきます。

呼吸と動きを連動させることで、集中力を高め深い瞑想を行い、感覚を研ぎ澄ませることが最終目標とされています。また1990年代アメリカでブームとなった「パワーヨガ」のベースとなっているのがアシュタンガヨガとも言われています。

世界のYOGA

世界のYOGA
ハタ・ヨガやアシュタンガヨガを代表とするヨガの各流派は、長い年月をかけインドでヨガが広がったのち、19世紀末にはアメリカやヨーロッパなどで徐々に広がっていき、人々の関心を集めていきます。

さらに2000年代に入ると、アメリカでは若者を中心に、アシュタンガヨガやパワーヨガなど、ヨガはファッショナブルなエクササイズとしても受け入れられていきます。

更に、インド生まれのビクラム ・チョードリー が、アメリカ西海岸で「ビクラムヨガ」を開始し、その効果が、ダイエットやストレス解消などの効果はもちろん、ホットな環境で自分の限界に挑戦するという新しいスタイルが受け入れられ、瞬く間にアメリカ全土、東京、ブエノスアイレス、バンコクなど全世界に広がっていったそうです。

ビクラム ヨガは、ハリウッドセレブや著名人の愛好者も増え、2010年頃までには全世界に展開する巨大ビジネスとして成長していきますが、2013年に創始者であるビクラム・チョードリーは、セクハラ、レイプ、不当解雇等、複数の民事訴訟を起こされ、2017年11月に裁判所に破産を申し立てることとなったのです。

など、歴史を辿ると、良いことばかりではないが、YOGAを通して、心身が整って方はたくさんいらっしゃったということはわかります。

もともと修行として行われたYOGAが、メディアを中心に広がり、健康産業の大きなベースも作ったことがわかります。

日本のYOGA

日本では、ヨガブームが3回あったと言われています。
第一次ヨガブームは、
瞑想・生命の救済に軸をおいた、沖正弘氏の「沖ヨガ」です。日本でヨガそのものが知られるようになったのも、ヨガの指導者であり思想家でもある沖正弘氏(1921年-1985年)の存在がきっかけと言えるそうです。

沖ヨガは、アサナ(ヨガのポーズ)だけではなく、心身のバランスを回復し、自己能力を開発するヨガです。沖氏は、世界20カ国以上に沖ヨガ普及活動を展開しました。1942年には、ガンジーとの出会いもあり、日本で最初のヨガ研修会を創立しています。国際総合ヨガ世界大会や、国際セミナー「ライフエンカウンター(生命との出会い)」を開催し、世界20ヶ国からの参加者が集まり、国際的に指導者を養成したそうです。

第二次ヨガブームは
1970年代、藤本憲幸氏がきっかけ だと言えるでそうです。藤本氏はもともと病弱で、小学生の時から肺炎・肋膜炎・胃潰瘍・心臓病・腎不全・など、あらゆる病名を与えられた中、10代後半に行った断食をきっかけに、病気の大半が消えたと言われています。

更にヨガの実践で、健康と記憶力を手に入れ、宗教書・医学書・経済書などの本の暗記を試したところ、英文の長文もスラスラ暗記できたそうです。そんな藤本氏の能力や経験が、日本テレビの「びっくり日本新記録」やテレビ朝日の「記憶術日本一」など、各局で取り上げられ、大きな反響を呼びました。

そのため当時のヨガは「潜在能力を呼び起こす方法」として注目を集め、筋肉をつけたり柔軟性を高めたりするというイメージはなかったようです。しかし、ヨガが普及していく中、1995年3月に起きた地下鉄サリン事件でオウム真理教が、ヨガ哲学の語彙を使っていたことから、ヨガや瞑想を敬遠する人が増え、ヨガブームは衰退していきました。

そして再びヨーガ・ブームが始まった第三次ヨガブームは、
オウム事件から約10年後の2004年からです。この年「YOGAフェスタ東京」と雑誌 『Yogini』創刊されました。更に同年5月にスタジオ・ヨギーが1号店を開始し、9月にはヨガインストラクター養成講座を開設するなど、日本のヨガマーケット拡大を推し進め始めます。また、ホットヨガスタジオを開始するなど、1年で多くのヨガスタジオが日本各地にオープンしました。

その後も多くの企業が既存のヨガスタジオを改修してホットヨガができる環境を作るなど、ホットヨガ市場への参入が相次ぎ、現在に至るそうです。

YOGAの種類

YOGAの種類
◉ハタヨガ
最も古くから受け継がれているヨガの原点ともいわれている流派です。
動的なアーサナ=ポーズと「プラーナヤーマ」=呼吸法を合わせ、ヨガの基本を丁寧に学べ、自分を客観的に見つめるということから始まります。

動きに集中することで、心と身体を一体化させ、心身のバランスを整えることにもつながっているのです。柔軟性を高めたい方やヨガを体系的に取り入れたい方などにおすすめだそうです。

◉アイアンガーヨガ
B.K.S. アイアンガー師によって編み出された流派です。正しいアライメントでアーサナを行う事に特化しています。怪我や故障している部分があっても身体に負担無く柔軟性を高め、全身のコンディションを整えることに重きを置いています。また、道具を積極的に使用し行うのも特徴の1つです。

◉アシュタンガヨガ
シュリ・K・パタビジョイスによって、誕生した流派です。心身の健康を高め自己実現するために考案されたもので、呼吸、視線、ダイナミックな動きによって精神が研ぎ澄まされ、集中力が高まり、現代のパワーヨガの前身ともなっています。筋力を付けたい方や、ハイレベルなアーサナに挑戦したい方におすすめとのこと。

◉シヴァナンダヨガ
元々西洋医学の医師であったスワミ・シバナンダよって誕生した流派です。
特徴の1つとして、基本ポーズの間にシャバアサナを入れることです。筋肉や精神をリセットし、ポーズの効果をより心身に浸透させるためだと言われています。精神バランスを整えたい方や、ヨガを思想としても取り入れたい方におすすめだそうです。

その他にも、「陰ヨガ」「ヴィンヤサヨガ」「アヌサラヨガ」「パワーヨガ」など多くの流派のヨガが存在します。その時の心身の状態や、目的、によって種類を選択することができるものヨガが人気の一つなのかもしれません。

まとめ

まとめ
歴史を辿ると、昔から人々は、健康への意識が高かったことがわかります。そして、心身のバランスが整ってこそ健康であり、充実した日々を過ごせる事にも気がつかされます。

昔は、心身を整えておくことが、病気にならない、つまりは、命に関わる時代だったこともわかります。現代では、医療も発達し、多少具合が悪くても市販のお薬を飲んで安静にしておけば、大体は回復する時代です。

ですが、本当にそれで良いのか❔という疑問も湧いてきます。科学が発達した今だからこそ、先人達が作り上げてくれた歴史をどう使うのか❔また、どう付き合っていくのかなども、様々な垣根を超えて手を取り合うことが大切なのもしれません。

運動やスポーツは、一過性のものではないのです。人生において密接に関わる事柄です。目的は、健康、ダイエット、パフォーマンスアップ、メンタルヘルス様々ですが、どの引き出しをどう使っていくのかが大切ですよね。YOGAもその一つに取り入れてみても良いかもしれませんね。