BLOG カラダの豆知識

慢性疲労症候群

慢性疲労症候群
慢性疲労症候群

台風が近ずいていますね。九州、福岡は、週明けに到着するそうです。そのせいか、少し涼しくなっている大濠公園周辺です。ですが、このような気候になると、夏の疲れや、気圧による倦怠感が現れる事もシバシバあります。こんな情勢なので、そのような体調の変化があると不安になりますよね。

常日頃、ご自分の身体と向き合う時間を多く作ると、少しの変化に気がつきやすくなったり、どのくらい疲労が溜まっているかが、何となくわかるようになります。そいうやって、ご自分の体調を管理する事は、1年を通して元気で入れる秘訣かもしれません。

問題なのは、ずっと倦怠感があり慢性的な疲労を感じている方です。このようになってしまうと、疲労を完治する為に何かをしようとする意欲もわかなくなります。せめて、なぜ、疲労がおきて慢性的になっているのかという知識さえ持っておけば、そのような状況になる前に対応ができるようになるので今一度再学習をして行きましょう。

慢性疲労とは❔

慢性疲労とは❔
ぐっすり眠った朝に、起きてもなお残る疲労感に、「以前は一晩寝たら疲れがとれたのに」と思うことはありませんか❓

ほかにも「ちょっとしたことで疲れやすくなった」「夕方になると疲れがドッと出る」など、仕事に家庭に忙しい毎日の中で、これまでと違う疲労を感じている人もいることでしょう。

はっきりした原因がないまま疲労感が続く、あるいは回復しない場合は、心と体から発せられるSOSのサインです。自分でも知らないうち異常に疲れが蓄積する「慢性疲労」という状態に陥ってしまっているのかもしれません。

◉疲労感が半年以上続いていたら慢性疲労

慢性疲労とは、「6ヵ月以上疲労が続き、一晩寝ても疲れがとれない」状態を指します。かつて厚生省(現厚生労働省)が行った調査では、日本人の3人に1人が慢性疲労を訴えていると報告されています。IT化が進みストレスが増したと言われる現代では、さらに慢性疲労を訴える人の割合は高くなっていることが推測されるそうです。

慢性疲労になると、作業量や活動量の低下という日常生活への影響ばかりでなく、思考力、注意力の低下から思わぬ事故を招く原因にもなります。さらにそのまま放置しておけば、うつ病などの心の病気や生活習慣病など、さまざまな疾患を誘発することにつながるそうです。

🌸身体の不調も整えられるピラティスについて🌸

そもそも疲労とは❔

そもそも疲労とは❔
健康な状態でも、激しい運動や長時間の労作を行った場合、また過度のストレス状況におかれた場合などに、“だるい”、“しんどい”という感覚で疲れを自覚し、体を休めるきっかけとなっています。

日常生活で経験している生理学的な疲労は、体を休めることにより元の正常な状態に回復するため、長く続くことはありません。

しかし、風邪などの感染症や炎症性疾患、悪性腫瘍などの身体疾患に陥った場合や、自律神経系の障害、不安障害、うつ病などのメンタルヘルス障害に罹患した場合など、病気に伴う疲労は生理学的な疲労とは異なり、体を休めるだけではなかなか回復しません。

また疲労と疲労感は、あまり区別することなく用いられていますが、「疲労感なき疲労」や、逆に「疲労なき疲労感」の存在が知られていまして、正しく理解する必要があるそうです。

疲労と疲労感を調べてみると以下のように定義している事が多かったです。

『疲労とは過度の肉体的および精神的活動、または疾病によって生じた独特の不快感と休養の願望を伴う身体活動能力の減退状態である。疲労は「疲労」と「疲労感」とに区別して用いられることがある。

「疲労」は心身への過負荷により生じた身体能力の低下を言い、「疲労感」は疲労が存在することを自覚する感覚で、多くの場合不快感と活動意欲の低下が認められる。疾病(感染症、悪性腫瘍、変性疾患など)の際にみられる全身倦怠感、だるさ、脱力感は「疲労感」とほぼ同義に用いられている。と記載があるところが多かったです。


◉ヒトはなぜ疲れを感じるのでしょうか?

その答えは、疲労感は体を守る大切なアラーム信号だからだそうです。ヒトが激しい運動や長時間の作業をしている時、細胞レベルでは、たんぱく質や遺伝子に傷が増えてきています。傷の量が限界を超えてしまうと細胞は壊れてしまいますので、傷を修復する必要があります。

しかし、活動を続けたままでは細胞内のエネルギーを細胞修復に利用することができません。そこで、ヒトは疲労感を合図に休息を取り、体を元の健康な状態に戻しているのです。

「疲れ」と同様に、「痛み」や「発熱」も体を守る大切なアラーム信号です。これらの症状がいくら体を休めても回復しない時や、日常生活に支障をきたしている場合は、体の中に何か異常が起きている可能性があります。

ですから、慢性的な疲労感がある方は、要注意が必要ということになります。


ちなみに、トレーニングをすると乳酸がたまった。ということをよく耳にしますが、「乳酸は疲労物質」という考え方がされていましたが、現在では乳酸が疲労を起こす物質であるという考えは間違いであるとされています。疲労した筋肉では乳酸の濃度が高くなり、筋肉のパフォーマンス低下がみられるけれども、乳酸がパフォーマンスの低下をもたらすのではないとされています。

最新の研究では、高負荷の運動時に、糖質がエネルギーとして使われる際に乳酸が産生され、筋肉の細胞のエネルギー源として再利用されることがわかっています。運動中の脳内でも神経細胞のエネルギー源として乳酸が働くことも確認されています。

慢性疲労症候群と慢性疲労の違い

慢性疲労症候群と慢性疲労の違い
「慢性疲労症候群」は病気だそうです。いわゆる「慢性疲労」とは違い、原因の分からない極度の疲労感が長期間続く病気だそうです。

診断基準が出来たのが1988年と比較的遅く、1990年代ごろから日本でも国際診断基準に基づく症例が報告され、現在も患者数が増え続けているのが慢性疲労症候群だそうです。


◉慢性疲労症候群の原因
慢性疲労症候群の原因はまだ明確になっていませんが、いくつかのメカニズムが推測されていルそうです。その1つであるウイルス再活性仮説があるそうです。

私たちは普段、神経系、ホルモン系、免疫系の3つのバランスを保つことで健康な身体を動かせています。

しかし、ストレスがきっかけになり神経系の働きに異常が出たり免疫力が低下すると、体内に潜伏していたウイルスが再活性します。再活性したウイルスに対抗して免疫の過剰反応が起き、脳の働きにまで影響を与え、結果強い疲労感などの症状が出て慢性疲労症候群に繋がると考えられています。

原因としては他にも、ミトコンドリア/エネルギー産生の異常、自律神経/循環器系の異常、脳/認知機能の異常などが相互に影響しながら起きている可能性が指摘されています。

この説でいえば、幼いときや、これまでの人生の中で、身体の中に滞在していたウィルスが、免疫力の低下により、再度活動を始めることで、脳や神経に何かしらの異常をきたし、日常生活がおくれないほどの倦怠感を誘発するということなので、この説が、ただしければ、免疫力を低下させないようにする事が大切になります。

☀️オーバートレーニング症候群とメンタルコンディションについてはこちら☀️

まとめ

まとめ
今回の学びで、慢性疲労症候群とは、仮説はあるもののまだ未知の物という事がわかりました。ただ、疲労感がある状態を作り、それが回復しないまま日常生活を送った結果が、慢性疲労になり、その状態で免疫力が下がると慢性疲労症候群という病気を誘発してします可能性があることは、何と無くわかってきました。

であれば、免疫力の向上と疲労の最大原因、体の疲れ、心の疲れ、脳の疲れをなるべく取り除けるような日々を過ごす事が、慢性疲労症候群を誘発しない、一つの引き出しになるかもしれないですね。

その対応策としては
【心の疲れに】 食事:ビタミンBを積極的に摂ろう
【体の疲れに】 運動:座ったまま体を動かそう
【体と心の疲れに】 お風呂:入浴は就寝90分前までに入ろう
【体の疲れに】 睡眠:7時間睡眠がオススメ
【脳の疲れに】リトリート

上記のような王道のセルフケアを確実に行い、自身の体と向かい合う事が必要だと思います。

下記のような解決方法は要注意です。

栄養ドリンクやコーヒーを過剰摂取する
栄養ドリンクやコーヒーに含まれるカフェインには、眠気覚ましや集中力を持続させる効果があり、適量なら疲れ対策に役立ちます。ただ、カフェインは脳を興奮状態にするため、過剰摂取してしまうと不眠になりやすく、疲れがますますたまってしまうんです・・・。また、胃痛や動悸、手足のしびれといった症状があらわれることもあるので、注意が必要です。

【注意したい休息方法2】
甘いお菓子を食べる
疲れたときに「甘いものが食べたいな」と思う人がいるかと思います。甘いものを食べると、血糖値が急激に上昇します。
血糖値が上下すること自体は、生き物として自然なことですが、上がった血糖値が急に下がると、気分が不安定になったり、イライラしやすくなったりして、疲労を感じることがあります。

他にも、自律神経の面から見ると、運動をする事で気分は晴れますが、交感神経を優位に働かせすぎるのも心の疲労を作ってしますので、要注意です。

出来るなら、お近くの専門家と相談しながら進めて行きましょう。