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外反母趾

外反母趾
外反母趾

福岡天神は、春模様です。桜の蕾も開花し始めています。近くの大濠公園では、ランナーが汗を流している様子が多くなってきました。Definiのトレーナーも、現在、3月中に、全員で100km以上を走ろうと挑戦中です。夏への体つくりはすでに始まっています。出来ることからコツコツと行って行きましょう。

とは言っても、いざ、暖かくなってきて活動的になったとしても痛みを抱えているとそれだけで、動くのが億劫になりますよね。トレーニングやスポーツを行うのと同時に痛みへのアプローチやコンディショニングを行い正しい動きや傷害予防を行うことは大変重要になります。

その前に、自分に起きている痛みがどのようなことで起きているのかなど、現状把握から始めるとスムーズに体の動きや体調が回復されて、体も変わりやすくなって行きます。今回は、よくきく体の痛みの中で多い、外反母趾について記載をしてきます。皆さんで、現状を把握して行きましょう。

外反母趾とは❔

外反母趾とは❔
外反母趾は、足の親指の付け根にある第一中足骨と親指の第一指節との間で起こる症状のことです。

正常な状態では、足の親指は他の指と同様に直線上に伸びていますが、外反母趾では、親指が他の指に向かって曲がってしまい、外側にずれてしまいます。

この症状は、親指の付け根の関節が炎症を起こし、腫れたり、痛んだりすることで引き起こされます。外反母趾は、遺伝的な要因や、靴の選択、足の形状、年齢などによって引き起こされることがあります。

長期間、外反母趾が進行すると、足の痛みや、変形、歩行障害などが起こる可能性があります。

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外反母趾になりやすい人

外反母趾は、以下のような人々になりやすいと言われています。

遺伝的要因:外反母趾は遺伝的な要因によって引き起こされる場合があります。つまり、家族内で外反母趾が多く見られる場合は、その家系で遺伝的な傾向がある可能性が高いです。

女性:女性は男性に比べて外反母趾になりやすい傾向があります。特に、ハイヒールや細いつま先の靴をよく履く女性は、足に過剰な圧力をかけるため、外反母趾になりやすいと言われています。

年齢:年齢を重ねると、足の筋肉や靭帯が弱くなり、外反母趾になるリスクが高くなります。

足の形状:平足や外反母趾を持つ人は、外反母趾になる可能性が高いとされています。

足への負担:長時間の立ち仕事や、激しいスポーツなどで足に過剰な負荷がかかると、外反母趾になるリスクが高くなります。
これらの要因がある人は、注意深く足の健康管理を行い、予防策を取ることが大切です。


歩く動作で例えてみると、歩く動作は足を地面について足首を曲げるような動きをします。
(その後足が離れて逆脚が地面につきます)

しかし足首が硬い人がいたらどうなると思いますか❔
そうです。足首が曲がりません・・・

ですがどうしても曲げないと歩く動作に違和感を感じます。
でも、歩行は日常的に欠かせない動作です。
その場合つま先を外に向け、足を内側につぶして曲げる角度を増やそうとします。(内側につぶすのは骨の構造上)


このような動作を繰り返し行うことで母趾(親指側)に大きく負担がかかり、蓄積され、不良動作が発生します。


ですので、外反母趾予防を行うには、足首の機能をよくすることがとても重要です。
もちろん足首が動きにくい原因はまた別のところにあるかもしれませんが、足首の機能は大切です。

エジプト型は要注意

エジプト型は要注意
エジプト型は要注意

母趾より示趾(足の人差し指)の方が長い形をギリシャ型、母趾の方が長い形をエジプト型、同じ長さの形をスクエア型(正方形型)といい、日本人の場合はそれぞれ25%、70%、5%の比率と言われています。

最多を占めるエジプト型は、体重がかかったときに足全体の均衡を保とうとして母趾のつけ根にねじれた力がかかりやすく、その力を逃すために関節が内側に変形し外反母趾となってしまうことがあるので要注意です。

外反母趾の中でも、親指の第1関節が特に曲がっている状態を指すのがエジプト型です。
外反母趾は、足の形や歩き方、靴の選び方などによって引き起こされる場合があります。

エジプト型の場合、親指の第1関節が曲がっているため、歩行時に摩擦や圧力がかかりやすく、痛みや炎症を引き起こすことがあります。適切な靴の選び方や、足のストレッチや運動、靴の中敷きの使用などが、改善のために有効な方法です。

ただし、痛みが強い場合や、自己治療が効果的でない場合は、医師の診察や治療を受けることをおすすめします。

偏平足・開張足

偏平足・開張足
偏平足・開張足

人間は進化の過程で足のアーチ構造を獲得しました。
踏み出す動力を産み出すバネ作用、接地の衝撃を緩和するクッション作用、片足でも倒れにくくなる安定作用があります。

このアーチ構造は足の裏の足底筋膜という強靭な線維束によって作られますが、このうち縦のアーチが弱いタイプを偏平足、横のアーチが弱いタイプを開張足といいます。

エジプト型の足と同様に、偏平足や開張足でも母趾のつけ根にねじれた力がかかりやすく外反母趾になりやすいという論文が多数あり、要注意です。

扁平足

偏平足は、足底が平坦で、アーチ(くぼみ)が低い状態を指します。一般的に、偏平足は遺伝的な原因、足部の骨格や筋肉の問題、または外傷などの影響で引き起こされることがあります。

偏平足は、足や膝、腰、背中などの関節や筋肉に負荷がかかりやすく、痛みや疲労感を引き起こすことがあります。また、姿勢の悪化や運動機能の低下につながることもあります。

偏平足の治療には、足部の筋肉を強化するエクササイズやストレッチ、適切な靴や中敷きの選択、足の位置を補正するための装具やサポーターの使用、必要に応じて手術などの治療法があります。専門医に相談して、自分に最適な治療方法を選択することが大切です。

また、日常生活での注意や運動習慣の改善なども、健康な足を維持するために大切なポイントとなります。

エクササイズとしては土踏まずを形成している筋肉の筋力トレーニングがあげられます。

①足関節を背屈位にする。
②足趾を握る。
③足趾を握る動作を20回繰り返す。

これらの運動は短母指屈筋と短趾屈筋の筋力トレーニングになります。
①母趾を下に開く。
②この運動を20回繰り返す。

これらの運動は母趾外転筋の筋力トレーニングになります。
①つま先を内側に向ける。
②土踏まずを浮かすように踵をあげる。
③この運動を20回繰り返す。

これらの運動は後脛骨筋、下腿三頭筋、長母趾屈筋、長趾屈筋の筋力トレーニングになります。

開張足

開張足は、足の指が広がっている状態であるため、足底が広がって見える状態を指します。これは、足の筋肉や靭帯が緩んで、足のアーチが崩れた状態であることが原因となって起こります。

開張足は、足の裏に負担がかかり、足の疲れや痛みを引き起こすことがあります。また、足が広がっているため、足首やひざの関節の動きが制限されることがあります。

開張足には、足の筋肉を強化するエクササイズやストレッチ、足首やひざの関節の動きを改善するための運動、適切な靴や中敷きの使用などがあります。また、専門医による足のサポーターや装具の使用も有効です。

一般的には、開張足は矯正することができますが、時間とともに改善される場合もあります。早期に適切な治療を受けることで、より早い改善が期待できます。

足の横アーチ機能をサポートするために、足裏の筋肉を使えるようにトレーニングすることは効果的です。

具体的にはまず踵で立ち、足の外側に体重をかけます。その状態で交互にチョキにするように足ゆびを動かしてみましょう。

またその状態で足の親ゆびのつけ根(母趾球)をつけてみます。そうすると土まずがぐっと高いまま足の状態を作ることができます。

これを繰り返すことで足裏の筋肉のトレーニングと、動きにくかった足ゆびを動かせるようになり、血流も滞りにくくなります。

またその状態でタオルを引き寄せる運動、戻す運動もやってみましょう。

また体幹を鍛えること、ふくらはぎを柔軟に保つことも重要です。

体幹が弱くなるとつま先側に荷重がかかりやすくなります。また、ふくらはぎが硬くなると足首動きが硬くなるため、歩くときに必要以上に足指のつけ根を使いすぎてしまいます。

身体をまっすぐにし、つま先を引き上げて踵で立つ練習をしてみてください。

最初はバランスをとるのが難しいと思いますが、ふくらはぎがストレッチされ、お腹の奥の筋肉が程よく緊張するのがわかると思います。

まとめ

まとめ
外反母趾のトレーニングは、足の筋肉を強化して、外反母趾の痛みや症状を緩和することが目的です。
以下は、外反母趾のトレーニングの進め方の例です。

・ストレッチ
外反母趾になると、足の内側の筋肉が縮んでしまいます。そのため、足の筋肉を緩めるストレッチが効果的です。例えば、壁に手をつきながら足を後ろに伸ばすストレッチや、テニスボールを使ったマッサージなどがあります。

・筋力トレーニング
外反母趾のトレーニングには、足の筋肉を強化することが重要です。例えば、足の指をつま先立ちの姿勢で10秒間キープするトレーニングや、足首の内側の筋肉を強化するトレーニングがあります。

・ウォーキングやランニング
外反母趾になっても、適切な靴を選んでウォーキングやランニングを行うことで、足の筋肉を強化することができます。ただし、激しい運動は痛みを悪化させることがあるので、無理をしないように注意が必要です。

・病院でのリハビリテーション
重度の外反母趾の場合は、病院でのリハビリテーションが必要になることがあります。病院では、足のサポートやストレッチ、筋力トレーニングなどの治療を行うことができます。

ただし、外反母趾のトレーニングは、個人差がありますので、専門家の指導やアドバイスを受けながら、自分に合ったトレーニングを行うことが大切です。

Defini Personal Training GYMでは、理学療法士、鍼灸師も在籍しており、10年以上の経験をもつトレーナーがチームとなってサポートさせて頂いております。外反母趾や痛みの悩みはある方は1度ご相談くださいませ。