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早起きのすすめ

早起きのすすめ
早起きのすすめ

福岡天神は、秋晴れが続いています。2023年の暑かった夏に比べると、徐々に過ごしやすい季節となっています。近くの大濠公園でも、ランニングをされている方が多く見られるようになってきました。食欲の秋、運動の秋と言うことで、いろいろなイベントが各地で行われているようです。

秋の夜は、夜遅くまで起きていることが多くなる季節ともいえます。それにより、日常生活のリズムが崩れ、免疫力の低下を招きかねません。皆さんはいかがでしょうか?

冬の忘年会も今年は多くなると予想がされます。ですから、今の家から生活リズムを整えて、体調管理に努める事は、今年の年末をうまく乗り切るための秘訣かもしれません。そこで、今回は早起きのすすめと題して、朝の習慣づくりについて記事を記載していきたいと思います。

早起きの化学的根拠

早起きの化学的根拠
早起きが日常生活において健康、幸福、および生産性の向上につながるという科学的根拠は、以下の要因に基づいています。

生活リズムの調整
早起きを習慣化することは、人の体内時計を調整し、自然光によってメラトニンの分泌を調整することにつながります。このような調整により、睡眠の質が向上し、日中のエネルギーが安定し、ストレスや不安の緩和につながることが示されています。
朝の時間の利用: 早起きすることで、朝の静かな時間を活用して、自分の目標に向けて集中できるとされています。朝の時間は多くの場合、他の人々が起きていないため、集中できる時間として利用されます。これにより、人々は自己啓発活動や創造的な取り組みに集中しやすくなるとされています。

運動との関連
早起きすることは、運動の習慣を築くのにも役立ちます。朝に運動することで、エネルギーを高め、代謝を活性化させ、健康的なライフスタイルを促すことができます。これにより、心身の健康状態が改善し、幸福感が増すとされています。

生産性と集中力の向上
早起きは、人々が日中の仕事や活動に集中しやすくするとされています。朝は通常、外部からの干渉が少なく、集中できる時間とされています。このため、朝に重要な仕事を行うことで、生産性が向上し、結果的に幸福感が高まるとされています。

これらの要因は、早起きが個人の生活にプラスの影響を与える可能性があることを示唆しています。それに加えて、個々の体質や生活環境によっても、早起きの習慣が健康や幸福に与える影響は異なる可能性があります。

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早起きが難しい人に関する科学的根拠

早起きが難しい人に関する科学的な理由はさまざまですが、以下にいくつかの主な要因を示します。

遺伝的要因
人々の睡眠サイクルは、部分的には遺伝的要因によって制御されています。特定の遺伝子が、個々の体内時計を調整し、早起きや夜型の傾向を示すことがあります。これにより、一部の人々は自然と早起きするのが難しいと感じることがあります。

睡眠障害
早起きが難しい人には、様々な睡眠障害が関与していることがあります。不眠症や睡眠時無呼吸症候群などの問題は、十分な睡眠を取ることを困難にし、朝早く起きることを困難にする可能性があります。

ライフスタイルの要因
人々のライフスタイルは、早起きすることを難しくする要因となることがあります。例えば、夜更かしを習慣化している人は、早起きすることが困難になる可能性があります。また、不規則な仕事や生活スケジュールも、睡眠サイクルを乱すことがあります。

精神的健康の問題
うつ病や不安障害などの精神的な健康問題は、睡眠パターンに影響を与えることがあります。これらの状態は、睡眠の質や量を変化させ、早起きを困難にする可能性があります。

以上の要因は、早起きが難しい人々に共通する一部の理由です。このような問題に直面している場合、睡眠専門家や医師に相談することが重要です。それに加えて、ライフスタイルの変更や習慣の改善に取り組むことで、早起きを実現することができる場合もあります。

小学生でも起立性調節障害になるの?

小学生でも起立性調節障害になるの?
小学生でも起立性調節障害になるの?

まず最初に、結論から言えば小学生でも起立性調節障害に罹患する可能性はもちろんあります。一般的に起立性調節障害は小学生では約5%が、中学生になれば約10%程度が罹患する疾患であり、決して稀な疾患ではありません。

特に疾患の特性上、成長とともに小学校高学年以降に罹患率が上昇する可能性があるということをまず親御さんは認識しておきましょう。

なぜ成長とともに起立性調節障害に罹患しやすくなるのでしょうか?理由は病態にあります。

起立性調節障害は自律神経のバランスが乱れることが原因です。自律神経は交感神経と副交感神経の総称で、それぞれ血圧や血糖値、ホルモンや睡眠、排泄など多くの機能に関わり、その時の肉体に合わせて自動調整しています。

起立時に血液が下肢に多く取られると脳血流が低下してしまいます。本来であれば交感神経が活性化して心臓の拍動を強めたり血管を締め上げることで、自動的に脳血流を確保します。

起立性調節障害では交感神経が適切に反応しないため、立ち上がると脳への血流が不足してしまい様々な症状が出現します。小学生になると徐々に肉体が成長しはじめ、心臓と脳の距離が開いて脳血流が低下しやすくなります。

これらの解剖学的な理由で起立性調節障害に罹患しやすくなっていくのです。

小学生が起立性調節障害を患う原因

小学生が起立性調節障害を患う原因

小学生高学年は、中学への進学に対する憂いや転校、塾などの習い事など環境の変化が多く存在します。これらのストレスが起立性調節障害の発症のきっかけになり兼ねません。

仕方のないことですが小学生は大人と比較して精神的に未熟なため、環境の変化に伴うストレスが成人よりも大きく、自律神経のバランスに影響が出やすいです。

ストレスに伴い交感神経が不用意に刺激されてしまい、自律神経のバランスが乱れ起立性調節障害の症状が悪化する可能性があるのです。

また、女性の場合、年齢的に初潮(初回の月経)を迎える年頃ですが、月経によってエストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンのバランスが大きく崩れてしまいます。

エストロゲンやプロゲステロンの濃度変化は脳の一部である視床下部という部位に大きな影響を与えます。視床下部はもともと自律神経を調節しているため、結果的に月経により自律神経も乱れてしまいます。

つまり、小学生高学年から中学生にかけての女児の場合、月経や初潮が起立性調節障害の発症の原因になる可能性があるということを認識しておきましょう

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小学生に多い起立性調節障害の主な症状

小学生に多い起立性調節障害の主な症状
小学生に多い起立性調節障害の主な症状

起立性調節障害の症状は、起立時のふらつきや体調不調、全身倦怠感、頭痛、吐き気など多岐に渡り、ほかの病気と比較して特異的な症状に乏しいです。特に小学生高学年の起立性調節障害の子供にとって問題になるのは、これらの症状をうまく言語化して親御さんに伝えられない可能性がある点です。

起立性調節障害は表面上、体を見ても触ってもどこが悪いのか周囲の人には分かりません。つまり、いかに本人が症状を周囲に伝えられるかが重要ですが、小学生ではなかなか難しい可能性があります。

早期発見、早期診断のためには、起立性調節障害が疑わしい子供の親御さんは常に体調変化や症状を観察しておく必要があります。

小学生が起立性調節障害を患った場合どうなる?

小学生が起立性調節障害になるとまず問題になるのは、体調不良のあまり通学ができなくなる点です。起立とともに体調不良になってしまうため特に午前中は体調不良に悩まされ、突如通学困難になる例が多いです。

小学生にとって授業は中学校に向けての基礎的な教育でありとても重要です。通学できない以上授業にも参加困難なため、学業で遅れをとってしまう可能性が高いのです。

場合によっては、親御さんがいかにご家庭で勉強を教えてあげられるかが子供の将来に関わってくるかもしれません。また家庭教師や塾なども1つの選択肢かもしれません。

朝型の人の方がパフォーマンスが高い

朝型の人の方がパフォーマンスが高い

朝型を自称する学生のほうが、成績がかなり高かったことが明らかになった。早起き学生の平均点が3.5だったのに対し、夜更かし学生の平均点は2.5だったという。もちろん、早起きだけで成績が優秀になるわけではないが、その影響力は決して見過ごせない。平均点が高ければ、就職をはじめさまざまなことで高いレベルでの成功が手に入りやすくなる。


就職と言えば、社会心理学に特化した『ジャーナル・オブ・アプライド・ソーシャル・サイコロジー』誌に、早起きする人のほうが夜更かしする人に比べて積極性が高く、仕事成功する確率も高いという記事が発表された。また、早起きする人のほうが、問題を未然に防いだり最小限に抑えたりすることもうまいという。変化のスピードが加速するいまの時代、そういう能力があると仕事上でかなり有利になる。

『ハーバード・ビジネス・レビュー』誌には、夜更かしする人は企業の典型的な労働時間が合わず、そのせいで大事なチャンスを逃しやすいという重大な報告が掲載されていた。朝型だろうと夜型だろうと、素晴らしい人生を送ることはできる。でも、どうせなら、自分にいちばん有利な状況をつくりだし、自分が本心から望む人生を歩めるだけの健康を手にしてほしい。それを思うと、正常なホルモンの分泌を促す体内時計を尊重したほうが、健康は大きく増進する。それが現実だ。人間の身体は、日中に起きていて、夜になったら眠るようにできている。

人間はもちろん人間以外の有機体も、決まって訪れる明るい時間帯と暗い時間帯に合わせて進化を遂げてきた。私たちの毎日を成り立たせている体内時計やホルモンサイクルは、その時間帯にもとづいている。

だがそこへ人工光が入り込み、明るい時間帯の長さが変わってしまった。その結果、平均的な睡眠の質は大幅に下がった。寝る時間や起きる時間が日によって違うのだから、体内時計もめちゃくちゃだ。

寝起きする時間が決まっていないというのは、睡眠の質が下がった最大の原因かもしれない。睡眠時間が不規則だと脳がパターンを見いだせないので、慢性的な時差ボケ状態が生まれるのだ。ベストな状態の自分になるためには、どのように眠るかに加えていつ眠るかも重要になる。現代社会では、賢く眠る時間をスケジュールに組み込んでしまうことが不可欠だ。そしてその第一歩は、朝起きることから始まる。

どうしても夜型をやめられない人へ

どうしても夜型をやめられない人へ

では、スヌーズボタンを叩いて早起きをやめたい衝動にかられたときは、どう対処すればいいか? ベッドに戻りたい衝動を抑えてやる気のみなぎる一日にするためのアドバイスがある。

朝目覚めたら、五感をフルに使うのだ。ベッドから出たら、自分の好きなもので感覚器官を刺激しよう。コーヒーやお茶を淹れて飲むこともその一つだ。香り、味わい、カップを手に持つ感触のすべてが、五感の動きを活発にしてくれる。

朝起きたら真っ先に、大きなグラスで水を1、2杯飲むことにしている。これは本当にお勧めで、個人的には「体内の洗い流し」だと思っている。眠っているあいだに失われた水分を補給すると同時に、代謝によって生まれた老廃物を一掃し、身体が目覚める刺激を感覚器官に与えてくれるからだ。お風呂やシャワーにも、心身ともにさっぱりする効果がある。と述べている方がいます。

また、好きな音楽をかけたり、カーテンを開けて自然の光を取り込んだりして、より多くの感覚を刺激してもいい。嗜好や身体が自動的に刺激されるものは、まだまだたくさんある。感覚を刺激することを行って、一日の始まりに勢いをつけよう。

早起きをすると、内分泌系が地球の日周期に同期するようになる。太陽がのぼったら起きることを習慣にしよう。最初は大変かもしれないが、2週間もすれば身体が慣れ、身体が十分に休まってすっきりとした気分で目覚められるようになる。「疲れすぎて頭が冴えているせいで夜更かしする」習慣を何とかしたいなら、早起きしてコルチゾールの正常な分泌を促し、夜早く寝てメラトニンの正常な分泌を促せばいい。とのことです。

まとめ

まとめ
早起きが人生を豊かにする理由は次のとおりです。

静かな時間の利用: 朝早く起きることで、静かな時間を過ごすことができます。この時間を利用して、瞑想や読書などのリフレッシュする活動を行うことができます。これにより、心を落ち着かせ、ストレスを軽減し、精神的な幸福感を高めることができます。
計画の立てやすさ: 朝の時間は多くの場合、他の人々がまだ起きていないため、計画を立てたり、自分の目標に向けて集中したりするのに適しています。これにより、自己成長や目標達成に向けた努力を効果的に行うことができます。

運動との関連: 朝の時間に運動を行うことは、健康的な生活習慣を促し、エネルギーを高めることができます。運動は、健康と幸福感の向上につながるため、朝の運動習慣は人生を豊かにする要因となります。

生産性の向上: 朝の時間は、多くの場合、外部からの干渉が少なく、集中できる時間とされています。そのため、朝に重要な仕事やプロジェクトに取り組むことで、効率的に仕事を進めることができます。これにより、成果を上げ、自己達成感を得ることができます。

自己成長の促進: 朝は自己成長に集中するための良い時間帯です。読書、学習、目標設定などを通じて自己成長を促進し、人生の目的や意味を見出すことができます。

これらの要因により、早起きは人々がより充実した人生を送る手助けとなることができます。それに加えて、早起きは心身の健康に対するプラスの効果をもたらし、人々の幸福感を向上させることができるとされています。